仕事だけでなく普段の生活においても人間関係というのは避けて通れないものではあるのですが、それによって多くの人が疲弊しているのもまた事実です。
感情が思いのままコントロールでき、相手が言ったことに対してまるでダメージを受けない耐性を身につけているのであればそんな苦労もしませんが、人間は感情で生きているところもあるのでそれ自体が不可避であったりもします。
なので、この本で書かれているのは如何にしてその人間関係での面倒な部分を回避していくかということが書かれていたりもします。
まぁ、書かれているのが政治家の方ですので人間関係の極地的なところで仕事をしていたのだと思いますが、普段我々の生活圏ではそこまで面倒な相手というものは数多くはないかと思いますが、この本で言うところのアホと言っているその面倒な相手というのは一人いるだけでもかなり自分の時間や人生を振り回したりもするわけです。
周りにもいますが結構こういう人に対して真っ向勝負を毎日挑んでいたりしてそれによって思い通りの仕事ができなかったり、精神面で削られていっているさまを見たりもしますが、最終的に目的が相手を打ち負かすことにすり替わっているようにも思えてきたりします。
「こういわれたからこういい返してやった」とか、そういうことで勝ち負けを自分の中で決めているように見え、本当にやらないといけないことややりたかったことはそれじゃないんだろうになぁと端から見て感じたりするわけです。
要はアホと戦うなというのは、本来の自分の目的をそういった無駄なことで浪費することなく、注力すべきことに注力するべきだというメッセージになってくるわけで、そのヒントというものがこの本の中に詰め込まれています。