エンジニアやってて楽しいのってトラブルが起きたときじゃない? | A Day In The Boy's Life

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とあるエンジニアのとある1日のつぶやき。

本当、不謹慎なことは重々承知なのですが。

もちろんお客さんに迷惑かけるような大きなシステムトラブルは御免ですけど、ちょっとしたハードウェアトラブルとか起きたときのざわざわ感って言うのは嫌いじゃなかったりします。


どうそれを回避するかで緊急会議が行われ、皆神妙な面持ちで話を聞いているあの緊迫感とか、アプリのバグが出て高速でソースを読んで解読をするときの尋常じゃない集中力とか。

なんか、そのトラブルによって日常にはない空気が流れたり、いつもの自分以上のパワーが出せたりで、祭りのような一点集中の場のパワーがそこに生まれる感覚がします。


で、こういうのがなぜ楽しいのかって考えたときに、「ゴールがはっきりしているものほど強い達成感を感じる 」の中で書いたような、


1. ゴールがはっきりしていて

2. そのために何をすればいいのかがわかりやすく

3. 皆が共通の目的に向かって作業ができる


というのがあるのではないかな、と思ったりします。

日々の仕事の中でコーディングしたり、サーバー管理していたりしても、なかなかゴールというのが実感しにくいというのがないでしょうか。

リリース日が決まっていても、その前のどたばた(デスマ化したり)で嫌気が差したり、日々の保守・運用業務では何がゴールなのかわからなかったりと言うのがあります。


トラブルが起きた、それを解決するために全力を挙げる、とした場合にそのゴールというのははっきりわかるものです。

そして、それが達成できたのかどうかということも非常にわかりやすくなります。

また、現場に立ち会う皆がそれを解決するために一丸になるという一体感が生まれ、日常にない緊迫感と連帯感がそこにあったりします。


なので、トラブルが起きたときに楽しいって思えるのは、そういう感覚が日々の仕事の中で少なくなってきているのかもしれないな、と思ったりします。

ルーチンのようにコーディングしたり、システム保守したり、サーバー管理したり、どれも目的意識がはっきりしなかったり、一体感がなかったり。

言ってしまえば少し退屈してしまっているのかもしれません。


もちろんトラブルなんていうものは起きないほうが良いですし、起きた場合の対処というのは予め設定しておくものだと思います。

ただ、どんなトラブルが起きるか、そしてどこまでのトラブルを想定しているのか、というのはシステムを設計する段階である程度決められているものですから、それ以上のものは考えを切り捨ててしまったりしていて、想定外のトラブルっていうのは起こってしまう場合があります。

これは予想外だ、というときに「じゃあどうするか」というあの場の雰囲気が好きなんでしょうね。


まぁ、その後のトラブル報告書とか書かされるとかなりブルーな気持ちになったりもするんですけどね。