疑問を投げてかってくる検索エンジンとセマンティックWeb | A Day In The Boy's Life

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とあるエンジニアのとある1日のつぶやき。

このBlogのアクセス解析を眺めて思ったことですが、これにはこのBlogにたどり着いた際の検索エンジンに問い合わせた検索ワードの一覧を見ることができます。


一般的に検索では、単語を幾つか組み合わせて検索してみる事が多いと思いますがこの解析のログには、疑問系で検索を行っているログも見受けられます。

つまり、「○○ どうなの?」とか「○○の答えは?」とか。


ただ、この答えを返してくれる検索エンジンは今のところありません。

検索エンジンは、Webページ内に埋め込まれた文章を解析してインデックス化しておき検索されたワードと照らし合わせ、優先順位の高い順に表示するのが一般的です。

そのページ内で「○○はどうなの?への答え」なんて文章があって、それに対する答えが本当に書かれているのであれば、検索エンジンにも引っかかり、また検索者にも有益な情報を返す事ができるかと思いますが、そこまで丁寧に書かれたWebページはまれでしょう。

また、書き手によっては使われる言葉(日本語でも複数の言い回しができますし、日本語・英字などの組み合わせで千差万別になります)が異なってきますので、本当に有益な情報が書かれたページがあっても検索者がそのワードを使わなかったら引っかかってこないと言う問題もあります。


Blogの有用性と宝玉の見つけ方 」にも書きましたが、今の検索エンジンは完璧ではありませんので、自分で有益な情報を見つけるために一工夫する必要があります。

ただ、将来的にはこのような検索の仕組みが出来上がる事が望ましいと言えます。

検索側や書き手側がそれぞれの立場を考慮して言葉を選んでいく事は非常に難しい事ですし、手間にもなります。


これへの解の一つに、セマンティックWeb があります。

(セマンティックWebについては、「グーグル・アマゾン化する社会 」の本にも少し触れられています。)

簡単に言えばWebページ自体に意味づけを行おうという発想です。

情報への情報化という一見奇妙な考え方なのですが、先ほど行ったように書き手によって異なってくる情報を別の角度から意味づけする事は有益に思えます。

(セマンティックWebは、ページ内に含まれる画像やファイルに対してもその対象としています)


情報を無作為に溜め込み続けた弊害が顕著になり、その情報を如何に整理しようかと言う動きが今あらわになろうとしています。