最後の3Q | IR担当者のつぶやき

IR担当者のつぶやき

上場企業に勤務する公認会計士の、IR担当者として、また、一個人投資家としての私的な「つぶやき」です。

ときどきIR担当者的株式投資の視点も。

第3四半期決算(3Q)の発表が近づいてきました。


来年度からEDINETが新しくなり、XBRL対応の新EDINETになる予定なので、東証の適時開示(TDNet)も足並みをそろえてXBRL化される予定だとか。


■東証 XBRLの本格導入に向けて

 http://www.tse.or.jp/rules/td/xbrl/policy.html


※XBRLについては、東証HPからリンクされている日本公認会計士協会の「ちょっと教えてXBRL」のサイトが、易しくて良いかんじです。


■日本公認会計士協会 ちょっと教えてXBRL

 http://www.jicpa.or.jp/xbrl/index.html


そのため、東証(などの取引所)が求める決算短信の様式がまた変わり、短信1枚目(~2枚目)と財務諸表部分がXBRLで、その他の文章による業績の概況説明等はPDFで提出する、という形になるものと思われます。


見た目の様式は基本的には、2007年3月期に改訂された現行の決算短信と同じなんでしょうけれど、来期の第1四半期(1Q)からは決算短信の作り方を変えていく必要が出てきます。


これを機に、プロネクサスや宝印刷の開示書類作成ツール(ネット経由で編集・加工するタイプのもの)に切り替えを検討している会社さんも多いことと思います。


(しかし、あのツール、プロネクサスや宝印刷のサーバ側にファイルが保存されるので、自社には吐き出されたPDFしか残らないんですよね・・・。

ひところ流行った会計事務所の「自計化」と一緒で、顧客側に作業させる仕組みなんだよなぁ。

この点も、少しひっかかっています。)


ともあれ、決算短信については、ウチの会社はWordで編集してPDF化しているので、頭から最後までWordの1つのファイルで保存できていて、これはこれで精神衛生上は安心感あります。


しかし、そうした作り方も、今度の3Qで終わりになるのかな。


来年度からはEDINET用のXBRLをイメージして先行で作成し、おそらくそれをそのまま東証発表用の決算短信の財務諸表部分に組み込んでいくようなイメージになると思いますので。


まさに、最後の3Qです。

なんだか名残惜しいような・・・。


なんて、悠長なことは言っていられませんね。

3Q終わったら、本決算の準備にとりかかる前に、XBRLで使う勘定科目体系(EDINETタクソノミ)などをチェックしておかなくちゃ。


Excelなどをうまく使って、会計システムから吐き出したcsvを流用できるシートか何か作っておかないと、四半期報告書を作成する時間は限られていますので。


とりあえず、先週行われた関東財務局による新EDINETセミナーには出席しましたが、詳しくはマニュアルを見ろのオンパレードで、まだあまり確認できていません。


今後、プロネクサス等でも、もう少し詳しいセミナーがある予定なので、そちらでも準備を進めていく予定です。


これから、馬力上げていかないとビックリマーク


(って、まだ1月だよ・・・。今から8/14の1Q四半期報告書の提出期限まで、走りっぱなしじゃ、身が持たないよ~あせる




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