<<目次>>
○上(電車編)
「宿無しの危機」
●中(あわら編)
「死へ向かい、そして溶ける」
○下1(金沢編)
「金沢濃縮還元にっき その1」
○下2(金沢編)
「金沢濃縮還元にっき その2」
「あわらの宿 八木
」到着後、
ワクワクして受付に行くと、
「大変申し訳ございません。
ご予約いただいた旧館のお部屋は
只今工事中でお泊りいただけません」
えっ!マジっスか!!
じゃ、じゃあ…、今晩は、や、宿無し…!?
…んなわけない!(当たり前だ)
ちゃんと代わりのお部屋のご用意がありましたとさ。
なんと、最初に予約してた
旧館のお部屋料金のままで、
新館の6階に泊まれることに!ラッキー
「あわらの宿 八木」は、いたって普通の温泉宿。
なのですが、細かいところまで気を遣っていて、
広々としたロビーはとってもキレイで、
そこかしこにある椅子や照明などインテリアもおしゃれだし、
館内はほのかにイイ香りが漂っていて素敵
お部屋付きの仲居さんに
お部屋まで案内してもらう。
「この新館、いつ頃できたんですか?」
「あ~いつだったかなぁー」
「えっ!?」
「私こちらに来て半年なんです」
だ、大丈夫かな?
でも、その人は話し方や笑顔が人懐っこくて、
親戚のおばちゃんのように親近感が湧く人でした。
あとでお話を聞くと、何といっぴーと同じ兵庫県人だった!
しかも隣の町やし(*_*) びっくり!
夕食の時間までの間に、
ちょっくらお出かけ。
バスで30分ほどのところにある
「東尋坊
」へ。
「東尋坊・永平寺マル得2日フリー乗車券
」というのを購入。
1000円で区間内が2日間乗り放題というやつです。
2日間も使わんけど、バス代自体が高くて、
往復するだけでも正規料金より安かったし、
東尋坊の乗船料金も割引になったりします。
ちなみに、「東尋坊」というのは、悪名高い僧侶の名前で、
周囲の陰謀によって、この崖から突き落とされたのだそうです。
東尋坊といえば、そう、
自殺の名所(迷所)。
確かに、ものっすごい高い
崖が切り立っていて、
海に吸い込まれてしまいそうな
すごい物々しさに包まれています。
火サス
のクライマックスっぽい。
船に乗って東尋坊ツアーへ
空が明るくなって、
雨もマシになってきてたけど、
海は黒く唸っていて、
まだまだ荒れ模様
東尋坊の風景に似つかわしい、
素晴らしい天候ですわね
船頭のおっちゃんがイイ味出してます。
「この先に~見えるのはね~ェ、
ライオンのような~格好をした、
ライオン岩と~いう岩で~ございまスっ」
気付かない間に、おっちゃんのトークの
とりこになること請け合い。
去年だけで、47人もの方々が、この↓崖から自殺したんだそうです。
ひょえ~~
「今年は今の時点で14人。ちょっと少ないですね」
だって。
え、、14人…。マジかい。
これって結構な人数だと思うのですが、ワタシ間違ってますか?
もっと昔からの自殺者数も合わせたら、
ココには一体何人の仏さんが
眠っているのだろうか…?
ぞぞぞ…
約30分のツアーを終えて船着場へ。
うーん、船酔いが…
船酔いにやられたおかげで、
思わず崖の向こうへ吸い込まれそうに…
(う、嘘です)
まだ夕方5時だというのに、
付近のお店は全て店じまい。。
寂しさが倍増した
東尋坊をあとにします。
この日、北陸は大雨洪水警報が発令されていたにもかかわらず、
旅館へ帰ってくる頃には、雨はすっかりあがって白々とした空模様。
出ました。これぞM崎氏の奇跡
船の上で潮風を受けまくって身体がべたべたしていたので、
食事の前に早速温泉!
「姫君の湯」へ行くと、ちょうど誰も入ってなくて
ワタシ1人っきり。わぁい
こんなことなら風呂場にデジカメ持ってくるんだったわ。
内湯・露天風呂ともお湯加減はちょうどいい感じ
お外にはサウナもあったよ。
貸切みたいな状態やったので、調子に乗って
1人でワニ歩きやバタ足の練習をしてました。
それから、肌に塗ってこすると角質がぽろぽろとれるジェルを
なんべんも使いまくっていたら、
やりすぎて肌がつっぱりました
とまぁ、こんな感じでお風呂を満喫!
お風呂から出たら、
冷たい麦茶のサービスも♪
扇風機にあたってぼんやり…。
次はごはん!豪華に部屋食だ!
カニやお刺身、鯛のかぶと煮、鯛めし。
海の幸たっぷりですわ
食べ終わった後は、もうありえないくらいにお腹いっぱいで、
浴衣の帯を何度もゆるめてしまった
食べ終わっても、へろーんってなって起き上がれません…。
この旅で、完全に体重増えたわ…。
ごはんの後にまたお風呂。
はぁ~ん、身体ふやけるわぁ
次は、本当に貸切風呂!
時間貸しで入れるお風呂が付いてるプランで
ここを予約していたのでした。
旅館の玄関を出て、離れにあるお風呂へ。
これまたオシャレなつくりで、癒される
もちろん、他に誰もいないので、
時間たっぷり、ゆっくりとお湯につかってたので、
身体中が温泉卵の黄身のように、
ほかほかトロトロになってしまいました
1日中動き回って、さらに温泉でリラックスして、
骨までふにゃふにゃになってしまったので、
あとはもう寝るしかない