10月28日(金)
タイ9日目/術後6日目/退院予定日
今日は退院予定日。
朝からハサミみたいな器具で尿道カテーテルを止めて、尿意を感じる訓練を繰り返す。
上手く尿意を感じることが出来れば、カテーテルを外し、トイレにて排尿トレーニング。
これで上手くいけば、そのままカテーテルを外して無事に退院。
排尿トレーニングが上手くいかなかったら、再度カテーテルを挿入し、カテーテルに繋がれたまま退院。
ま。いずれにしても退院という点は変わらない。
尿道カテーテルを止めてる間はペース良く尿意を感じるように、水を大量に飲むことを要求される。
※カテーテル止めは4時間以上してはいけないらしい。
カテーテルを止めて、1回、2回と順調。3回目の時に「大」に行きたくなる。
お便秘だったから久しぶりの感覚。
いわゆる「大」を我慢してると、排尿時に無意識にイキんでしまって、排尿トレーニングが上手くいかないことがあるそうなので、おとなしくトイレにいく。
患部に近い場所なので、汚れてたらイケないと思って、消毒をしてもらおうとナースを呼んだら
「ついでだから、カテーテル取っちゃおうか」
的なニュアンスで言われる。
そんな軽いノリで抜くの?と思ったが、そんなノリも悪くない(笑)
(`・ω´・)b
んで、カテーテルを抜くために患部のガーゼを外し、ナースたちがバタバタと動き始めた。
いよいよウチを繋ぐものはなくなる!ウチは自由の身になるんや!
とかちょっと大袈裟に言ってみる(笑)
しかしカテーテル抜くのって、ドレーン抜くのとどっちが痛いのかなぁ
なんて悠長に考えていると、アテンダーさんが来て
「退院は明日にしよう」と言われる。
(°Д°)
アテンダーさんの話だと、思ったよりも患部が腫れてて、このままだと排尿が上手く出来ない可能性があるから、
あえて1日退院を伸ばして、少しでも患部の腫れを引かせてからカテーテルを抜いたほうが身体的にも良いからだそうだ。
退院できると思ってたから少しショックだけど、ウチの場合退院って言っても、
ガモンホスピタル7Fの宿泊施設、サービスアパートメントに移るだけだし、
身体のことを考えるなら、そのほうがいいと素直にそれを受け入れた。
改めて患部を消毒し、少しでも腫れが引くようにと赤外線ライトを当ててもらった。
シャワー自体はOKなので、ナース付きでシャワーを浴びる。
これが気持ちいい☆まさに天国☆
そのあと、激痛バストマッサージ。
これがマジで痛い。まさに地獄。
退院は1日伸び、カテーテルは外れなかった。
本来ならダイレーションも今日からのハズだったけど、患部の腫れを引かせることを優先して、ダイレーションは明日からになった。
こんな感じでタイ9日目終了。
明日の退院が楽しみだ。
10月29日(土)
タイ10日目/術後7日目/退院日
今日こそ尿道カテーテルを抜くために朝からカテーテル止め。
1回目、2回目、3回目も順調に尿意を感じている。
ん。これならイケる!
んで、予定通り、カテーテルを抜く。
これでウチを繋ぐものはない!自由って素晴らしい!
とは言ったものの、排尿出来ないと意味がないので、水を飲みながら尿意を感じるのを待つ。
尿意を感じたので、ナースを呼び、立会いの下、ちゃんと排尿出来てるかチェックされる。
まさか自分が排尿することころをこんなに傍観されるなんて。
イヤらしさも、ハズかしさもないけど。
……。…うん。出ないね。
出ないというより、出し方が分からない。
コツはイキんじゃダメ。あくまでリラックス。
リラックス。リラックス。
お。ちょろっと出た。
…おぉ、出た出た!
結構、勢いよく出ました!あれだけ水を飲めば当然だろうっていう量。
それを見たナースも「GOOD!」と言ってくれた。
これを3回くりかえしたあと、シャワーを浴び、ようやく退院へ。
と言っても、ひとつ上の階に行くだけなんだけど(笑)
※スケジュールの関係でアテンド会社さんの用意したホテルに空きがなかった場合、ガモンホスピタルの宿泊施設を利用します。
広さや作り、テレビチャンネルは病室と一緒ですが、食事は朝食のみ、ナースコールはなし(内線電話はある)、ベッドは病室ベッドではなく、かなり大きなベッド。
その他冷蔵庫が付いていたり、オートロックだったりする。
宿泊施設に移った時、今までは頻繁にナースが来てくれたら、寂しくはなかったけど、これからは1人でしなきゃイケないんだと思うと急に寂しくなって、
日本にいる母親や友人に電話しまくってしまいました。
もともと1人で行動するのが苦手なのに、よくここまで頑張れたなと自分でも驚きます。
しかし、この後ウチも想像しなかった、大変な事態になります。
尿が出ない!尿意はあるし、すんごくしたいんだけど、出ない!
しばらく水を飲んだり、トイレでいろんな体勢になったり、水の音でリラックスしたりしたけど、尿は出ず。
悩んで、悩んで、アテンダーさんに連絡。
ウチが病院内の施設だったことと、アテンダーさんがまだ病院内にいたことで、すぐにナースと一緒にかけつけてくれました。
まずは膀胱を冷やすこと、水分を取ることを重点に置き、様子を見ることに。
それでも出ない。出ないというか限界。痛い。
術後の痛みとか、バストマッサージの痛みとかは、まだ我慢出来る痛さ。
だけど、こればっかりは痛い。
アテンダーさんとナースが患部を見るが、尿道自体は腫れていないとのこと。
むしろ、3回目までは順調に排尿出来て、4回目で出来ないことも変。
なによりも、あまり苦しまないウチが、ここ一番で苦しがってるのを見て、再度カテーテルを挿入することになった。
ナースがカテーテルを準備してる間も、何度もトイレに行き、排尿を試みたけど出ず。
膀胱部を触ると鈍い痛みが走り、脂汗まで出てくる。
もう限界だった。
ナースがカテーテルを持ってきて、尿道に繋ぐと、アテンダーさんもナースもびっくりの尿が出てきた。
ウチも一気に楽になり、あんなにパンパンに張っていた下っ腹もみるみるへこんでいく。
さっきまでの苦しみがウソみたいに気分も良くなり、ウチも笑みがこぼれた。
そのあと、アテンダーさんとナースが話合い、明日に予定していた、抜糸と血の塊の除去を今日今からすることに。
……やけに急だね。まぁ今は気分がいいから何でも受け入れられる気がするよ(笑)
それが原因かは分からないけど、抜糸も血の塊の除去も、チクチクする程度で全然痛くなかった。
他の病院で手術した人の話だと、処置室みたいな所で局部麻酔でするとか。
しかもその時の麻酔が幻覚を見るから、普段味わえない体験をすると聞いてたのに、
ここでは普通に宿泊施設のベッドの上で、麻酔も何もしないで、処置しました。
病院によってここまで違うんだね(笑)
再度カテーテルには繋がれたけど、あの排尿できない苦しみを考えると、それはそれで楽にはなった。
ちなみこの日がタイ滞在期間中で一番つらかった(笑)
こんなそんな退院1日目終了。
*排尿トレーニング失敗*
今回のブログを見ても分かるように、ウチは排尿トレーニングに失敗しました。
ただ偶然にも退院先が病院内の施設なので、対応は早かったのが救いでした。
1回目の排尿で成功したからといっても、ウチは4回目で失敗しましたし、あとで出会うMTFのSちゃんは3回目で失敗したと言ってました。
いろいろなんですね。
ちなみにそのSちゃんは患部の腫れが原因だったみたいですが、ウチの原因は別のところにありました。
それはウチの悪いクセみたいなもんですが「ガマン」です。
実はこの退院日、宿泊施設に移るのに、手続きがなかなか出来なくて1時間30分くらい待ったんです。
そのあと、日本にいる母や友人に電話したので約1時間。
その間にトイレに行けば良かったのですが、昔からのクセで無意識に我慢してたみたいなんですね。
みなさんも経験あるかと思うのですが、トイレって我慢したからと言って、勢いよく出るわけじゃなくって、意外とふんばらないと出ないもんなんですよ。
その原因が膀胱にある筋肉。
おしっこを漏らさないように筋肉が頑張っちゃってるんですね。
ウチの場合、トイレを我慢してたことで、その筋肉が緊張してしまって、開かず、尿が出ないということに繋がったみたいです。
いずれにしてもトイレの我慢はよくないです。
失敗はしたくないものですね☆
ではでは(-^□^-)