ハート「働く女性たち…「眼科医 瞳」…鋭利な剛毛は凶器にもなる」…22話…フランス食パン(ハードトースト) ブラザーベーカリー西大路店

「洋風居酒屋 ポン吉」のマスターの経営するワンルームマンションの「初音第一ハイツ」に東京の眼科医の瞳が引っ越しをしてきた。この瞳は27歳で出身校の大学附属病院の眼科で働いていたが、この店の掲示板に色々な悩みを書き込んでママの幸子からアドバイスを受けていた。この瞳の両親と親戚のほとんどが医師の一族でこの瞳の悪い噂が嫌になり新天地を求めて京都に来たという。

この瞳は年よりも5歳ぐらいは若く見えるほど幼さい顔立ちと白い肌でフランス人形のようにも見えた。マスターの音吉は引っ越しの確認とゴミだしのルールなどを教えていた。ただ、この瞳の悩みというのは音吉は幸子から聞いてはなかったので知らない。でも、これは男には相談できないという悩みだということは容易に判断していた。瞳は音吉に、
「お世話になります。仕事の方は京都観光などをしながらゆっくり探します」
「それがいいです~なんなら私が京都案内をしてもいいですよ~」
「あら、ありがとうございます。そうそう、いつもママの幸子さんにお世話になっています。それで今夜はお店に行きたいのですが?」
「はいはい、店は5時半からです」

瞳がママに相談していたのは、この瞳が医科大学の1年生の時に2年先輩の神原義之と恋愛していたが、その義之の右眼が炎症を起こして治療を受けていた。その炎症も左目まてにも発症してそれが度々あって義之の右眼は網膜剥離という病名で手術を受けて入院していた。病院は学校と同じ敷地にあり瞳は毎日見舞いに訪れていた。ある日眼科の医師からショッキングな話を聞いていた。それは、
「榊原さんの眼の炎症の原因は…なんていうか、その鋭利な陰毛が目に何回も突き刺ささって起きたと考えます」
「えっ?陰毛…あのアレですか?」
「はい、そのアレです。こういうことは若い女性によくあることです。なんていうか~剛毛というか?、毛の先が異状に鋭利になったものです。それがセックスの最中に相手の目を傷つけるのです」

瞳はこの話を聞いてからは義之の病室どころか学校にも行かなくなった。そして「洋風居酒屋 ポン吉」の掲示板で色々幸子に相談していた。幸子はこの相談に、
「そら~先生に恋人の瞳さんの剛毛が原因といわれれば誰でも心に傷がつくよね~しかも同じ大学の先生だからこの噂には歯止めがきかないことになるものよ~世の中は」
「そうなんです。そのことは義之さんも知っていたらしくて…それから疎遠になって」
「しかし、そんなことで疎遠になる男なんてたかが知れています。それより学校に行って勉強するほうが自分のためになります」

そんなことがあって瞳は大学2年目からは「眼科」の医師を目指すようになった。そして卒業して付属病院の医師になったが、瞳の頭にはたえず「鋭利な剛毛」という言葉が支配して恋人もできなかった。さらに、やはり広いようで狭いこの大学の医師らもこのことをなにかと飲み会などで話題にしているということを耳にして東京から逃げ出していた。

この夜、瞳は音吉の店のカウンターにいた。瞳は赤ワインを飲みながら幸子と話をしていたが、
「あの~マスターは?」
「あぁ、マスターね~あのマスターは店にもでてこないでこの近くの居酒屋で飲んでいます」
「そうなの~私、あの話をマスターにも聞いてもらいたくて…」
「そうねえ~男の側からはどう思っているのか私も少し興味があります」
「えぇ、私も色々世間にもまれてかなり大人になってしまいました。それに27歳ですから結婚をして子供ということも考えなければなりません」

こうして音吉はいきつけの店から引き戻されていた。しかし、話が話だけに店ではできないと瞳は音吉のマンションに来た。音吉は話の流れを聞いてから、
「その昔に吉原などの遊郭でこの遊女の陰毛を刈る「下刈屋」という商売がありました。これは女性の陰毛が客の眼に刺さらないように毛の先を線香で焼いて丸くするという技術になります」
「そうでしたの~昔からこんな眼の病気もあったのですネ」
「はい、かなり古典的な眼の病気になります。その昔はセックス年齢が若かったために一気に成長した陰毛は先が鋭利だったからです。しかし、現在は栄養とホルモンの関係か剛毛は少なくなってきました。それに今はピチッとした下着、それにジーンズなどで先が擦れてそんなに鋭利な陰毛はありません」
「そうなの…」
「瞳さんが最初にその彼とセックスしたのは大学1年生でしたからまだ若毛の成長期だったもわかりません。それから数年も経っていますから安心して彼氏を見つけてください」

瞳は少し安心したのか赤ワインを美味しそうに飲んでいた。そして瞳は、
「そうですよね~私も眼科医になってまだ陰毛が網膜に突き刺さるほどの患者はいませんでした」
「そもそも、あの陰毛というのはセックスの時の衝撃を和らげるために神様が人間だけに残してくれたものです。ですから、その衝撃で相当な剛毛でも結婚すれば柔らかくなります。もし、次の彼とのセックスが心配なら彼に水泳用のゴーグルを着けてもらったら彼の眼を守ることにもなります」
「もう~そんなゴーグルを私が持ち歩くの~」
といいながら瞳は笑い転げていた。

さらに瞳は、
「でもマスター、私が自分で自分の毛が柔らかくなったかという診断はできません。それに私は眼科医ですから…ですから…マスターに診察していただいてマスターのお墨付きをいただきたいのです」
「えっええ…しかし、この家にはゴーグルはないし…」
「もう~京都の人は「いけず」ですね~マスター」
「それなら瞳さん、私も実は「加齢黄斑変性症」という眼の病気でもう数年も眼科に通っています。その私の眼の診察と瞳さんの「鋭利な陰毛」の診察との交換でしたらお互い気も楽になります」
「はい、マスター、当分は週に1回の診察ということでいいですか?」
「………………」


パン…ハードトースト(フランス食パン)…ブラザーベーカリー西大路店
この食パンの食感は私にピッタシだった。なんというか少し荒いパン生地とバターの相性がいい、しかもパンの耳が歯を刺激するが、このフランスパンを食べるとなぜか?差し歯がポトリと取れる、そう思いながら今回も食べたが、やはりポロリと取れた。6枚230円(税込み)とお安いが、また歯の治療費で貧乏になるワタシ。
 
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