どこに住んでも | Cookie Style

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人間二人と猫6匹の同居生活 in Las Vegas Rose Garden

   アメリカ ベガスに住んで20年近く、どこに住んでも私は私 と割り切って周りを巻き込

   みながら、マイペースで自分のスタイルを貫いている私ですが、郷に入っては郷に従え

   という言葉があっても、人生の半分以上を日本人として日本で育った私には、総合的に

   は、こちらでの生活の方が、自分が自然体で居られるとしても、衣食住すべてに工夫が

   行き届き、限られた条件の中ででも、生活を楽しもうとする、日本人の心意気のような

   ものは、絶対に持ち続けていたいものの一つ です。


   倹約とか、節約とか、言葉自体、なんだかミミッチイ感じがしてあまり響きが良くはない

   のですが、こちらの、何でも使い捨てで無駄の多い生活の中にいると、こんなんじゃ、

   にしっぺ返しがくると思わずにいられず、返って怖くなってくることが度々です。


   どこの国にも良い所と悪い所とがあり、せっかく、二つの国で生活出来るのだからと、

   日本とアメリカの良いとこ取りの生活をするよう、常に心がけてはいるのですが、段々と

   日常生活がズボラになり、頭も体もあまり鍛えることのないこちらの生活が、あまりにも

   罰当たりに思えてきてしかたがありません。


   気を付けてはいても、自国の言葉である日本語も怪しげになってくるし、その割には

   英語は流暢というわけでもなく、こちらにいる日本人を見ていても、どっちつかずで、

   見ただけでは国籍の分からない、根無し草のような人が目立ちます。


   パッチワークのような多民族国家なので、それぞれの人種で考え方も異なり、それらの

   人たちと上手なお付き合いをするには、まず、自分を理解してもらうことが基本となるの

   で、日本の謙譲の美徳とは程遠い態度が要求されますし、ひとたび何か問題が起きれ

   ばそれに対する自分の意見をはっきり持っていなければなりません。 だからといって

   外国に来てまで、日本人同士でつるんで、大声で日本語で喋っているのは、あまりにも

   みっともなくて、日本人の私から見れば、とてもいただけない光景です。


   自分は自分という考えを良しとしない日本ですが、そういった意味では、こちらは、

   皆が他人の意見に寛容ですが、自分の考えもまた、はっきり言葉や態度に出します。


   どこに住んでも日本人、人の振り見てわが振り直せ を忘れることなく、自分は自分

   という、周囲に振り回されることのない、ぶれない基軸 は持ち続けていたいものです