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2012年05月15日

長崎・五島・軍艦島ぶらり湯けむりサスペンス&巡礼の旅――その壱

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♪長崎は今日も雨だった~


って、歌っている場合ではありません!
熊本空港から移動に継ぐ移動で、長崎に着いたのは夜22:30。午後便だったとは云え、今日は旅程に含めたくないほど何もしていないではないか…。。
でもって、ようやく着いた長崎は、しとしとと雨が降っております。友人が、羽田で待ち合わせて開口一番「天気予報見たら、長崎は雨だって~(泣)」と出鼻を挫くコメントを発しており、「何だバカヤロウ! そんなこと信じないぞ!」と息巻いていたのですが、本当に降っているのを見ると、ただただ悲しみがこみ上げてきます。
朝になっても、今にも雨が降りそうな曇天、かつけっこう寒い。友人に「九州は、東北の100倍暖かい」と啖呵を切ったわたしの立場は…。


今日は、わたしにとって今回の重大なミッションである軍艦島クルーズの日です。明日からは五島に渡る予定なので、今日を逃すわけにはいきません。
クルーズが出る13時まで、雨のそぼ降る中、グラバー園や大浦天主堂を観光していましたが、天気はよくなるどころか残念なほどの土砂降り具合に発展し、気分はしぜん暗くなっていきます。
わたしは、屋久島に日食を見に行き、当日だけ見事に雨が降ったあの日のことを思い出しました。その他にも、数々のつまらぬ不運に見舞われてきた旅人です。日常生活においても、「雲行きが怪しい日の、外出5分後の降水確率=90%(自社調べ)」という数字を誇るわたくしです(傘を持って行けよという話ですが)。
ところが、友人もわたしに輪をかけてひどい不幸な雨女であることが判明しました。曰く、
「会社のオーストラリア旅行で、ガイドさんに『異常気象かもしれません』と云われるほど雨が降った」
「ネパールのトレッキングでは、雨で全く山が見えなかった」
「5月末の沖縄では、あまりにも寒くて地元の人に『今年は異常よね~』と云われた」
「バリ島では、ダンナが急に蕁麻疹を発症して看病が大変だった」
…などなど、次々と不幸エピソードが出てくるではありませんか!
さすが、わたしと伊達に15年も付き合っていません。お金はお金が好きなのと同じく、不幸も不幸が好きってわけですか(泣)。



放浪乙女えくすとら-RIMG0017

大浦天主堂。写真で見るとけっこうな迫力があるけれど、わりとこじんまりした教会でした。天気が悪くて空が真っ白です。。。


わたしは、クルーズの欠航にビビりながら時を過ごしていましたが、友人は「大丈夫だよ。海が時化ってなければ船は出るから!これくらいの雨なら時化らないから!」と自信満々でした。あなた、漁師の娘でしたっけ…?
長崎港に着く頃には、何とか小雨になっており、無事に船も出るということが分かってホッとしました。友人、やるな…。と思ったら、いざ出航したとたん、またも土砂降りに……何 故 な ん だ !?
だがもう、賽は投げられた。雨に打たれようが、嵐に見舞われようが、軍艦島に上陸できればそれでいい! かの地を踏むということが大切なんだ!


わたしに限らず、軍艦島と聞いて何らかの興味をそそられる旅人は少なくないと思いますが、“わたしと軍艦島”ということになると、少し特別な思い入れがあります。
もう10年以上も前、NHKで放送された『深く潜れ』というドラマがありました。
当時トップアイドルだった鈴木あみが、初出演&主演したドラマ――にしては、百合、前世、セラピーなど、どう考えてもメジャーとは云いがたいモチーフが散りばめられ、NHKのぶっ飛んだ側面が遺憾なく発揮されたヘンな(褒めてます)ドラマでした。
共演者も、小西真奈美、千原兄弟、テリー伊藤という斬新すぎるキャスティング。これがまた、ドラマの持つ不安定で繊細な世界観に、とてもよく合っていたのでした。
何故、鈴木あみがこのドラマを初出演に選んだのか、今でも謎ではありますが…。当時は「タダモノじゃないかも」と彼女を見る目が少し変わったものでした。ちなみに、この十年後、わたしはまたも鈴木亜美(この頃すでに改名)主演の昼ドラ『ラブレター』にもどっぷりハマりました。演技が特に上手いわけではなさそうですが、ドラマの選択眼はすごいのかも…。
しかし、ここで特筆すべきは、軍艦島が物語の重要な舞台になっていたという点です。わたしは初めてこのドラマで軍艦島の存在を知り、かつて軍艦島の住人だったという役柄のテリー伊藤の回想が、長い間、脳裏に焼き付いていたのです(ってもまあ、うろ覚えなのですけど)。
島まるごとが廃墟。失われた風景。かつてのざわめき。どうも昔っからこういうのに弱いらしいです。要するに「夏草や つわものどもが 夢のあと」わたしの好みに通底するものはこれなんですね(多分)。
ついでながら、このドラマは主題歌も秀逸でした。「PUZZLE」という歌なんですが、tohkoという小室ファミリーの歌手が歌っています。この曲は小室さんじゃないけどね。今でもふと聴きたくなりますし、カラオケでも誰も知らないのを承知で歌います。軍艦島を思い浮かべながら(笑)。
以上、あまり共感を呼ばないであろう前置きでした。


「廃墟好きの聖地? えーなんか怖くないそれ?」と、軍艦島に1ミリも思い入れのない友人は、船の揺れに合わせて自らも舟を漕いでいましたが、わたしは、軍艦島がいよいよ視界に入る距離になると、いてもたってもいられず甲板に飛び出しました。さいわい、雨は小雨に戻っていました。
その姿が日本海軍の戦艦「土佐」に似ていることから名のついた「軍艦島」(本名は端島)。確かに、遠目から臨むと軍艦のように見え、周辺の緑に覆われた島々と比較すると、あまりにも独特のビジュアルです。
船がじわじわと軍艦島に近づいていくにつれ、背筋に感動の寒気が何度も走ります。



放浪乙女えくすとら-RIMG0102 おおおお来たあああーーー!!!


かの有名なドルフィン桟橋から上陸すると、観光客はあらかじめ渡された札の色で2班に分けられ、班行動(懐かしい響き…)となります。
島の東側に観測ポイントが3つあり、そこでガイドさんの解説を聞きつつ写真を撮りつつ…という流れなのですが、は、早い! 説明は聞きたいし、写真を撮るのも忙しいしで、全然たたずめない! 混んでる博物館に来たみたいだよ!
そもそも、観測ポイントのあるエリアも、島全体からするとほんの一部って感じだしなあ…。いや、観光するには危ない場所なんだってことは重々承知してますけどね。
嗚呼、メインストリートだった浜通りや、地獄段、めちゃくちゃ密集していた建物と建物の間を思う存分歩きたい! 上から多少、何かが落ちて来てもいいから!



放浪乙女えくすとら-RIMG0137
第2見学広場、総合事務所跡。ここに鉱員の共同浴場があった。



放浪乙女えくすとら-RIMG0226
ホントはこの辺りを見たかった! これは海からの望遠。崩れ落ちそうでありながらも堂々たる建物群。


上陸時間は、体感としては30分あったかどうか…。
しかし、かように制限された観光でも、軍艦島の景色が持つ独特の迫力は、十分に伝わってきました。
震災以降、こういった風景というのはどうしても被災地のことを思い出し、“失われた故郷”という共通性もあって複雑な感情に囚われますが、それでも、静かにたたずんでいる、目のない彫刻のように窓の開いたコンクリートビルの姿からは、悲しみの影よりも、かつてそこにあった幸福やにぎわいを感じて、不思議なノスタルジーが湧き起こってくるのです。
かつて、東京の9倍近くという、世界一の人口密度だった島。日本で最初の鉄筋コンクリート集合住宅が建設され、日本のどこよりも家電の普及率が高く、島の中ですべてが完結できる都市機能を備えていた島。狭い土地を最大限に活かすために、屋上の緑化も行われていました。
ともすれば前時代的なイメージの炭鉱と、そういった先端性とのコントラストも強烈です。日本には6852もの離島があるそうですが、軍艦島は唯一無二、世界のどこにもない島のように思います。



放浪乙女えくすとら-RIMG0181

もはや遺跡の風格さえ漂わせているような…。上にそびえるのは社員宅跡。社員は高台、鉱員は低地に住んでいたそうです。社会の縮図…。


鉛色の空の下に広がるコンクリートジャングル。かつて“緑のない島”と云われた場所にも雑草が生い茂り、建物が呑まれていきそうにも見えます。
今でも、住居棟には昔の影が残っているのでしょうか。タイムカプセルのように…。
帰りの船内で流されたDVDには、かつての軍艦島の風景、“動いている”軍艦島が収められていました。
行商でにぎわうストリート、ドルフィン桟橋での乗り降り、飛び込みして遊ぶ子どもたち……モノクロのフィルムで映し出されるそれらの風景はあまりにもライブ感にあふれていて、わたしはまるで自分の故郷がそこにあったかのような感傷に囚われました。
廃墟が美しいのは、そこに人の気配を感じるからなのかも知れないな…(『星の王子さま』風に)。



放浪乙女えくすとら-RIMG0251
甲板から見納める軍艦島。天気のせいか、ホンモノの軍艦に見えました。


これで、本日の仕事はほぼ終わったような気になっていましたが、友人の希望でさらに長崎原爆資料館、浦上天主堂と足を延ばしました。
友人は教育関係の仕事に就いていることもあってか、資料館では音声ガイドまで借りて熱心に展示を見ていました。その熱意の差に、己がちょっと薄情な人間のような気がしてきます…。
洋館と教会、炭鉱の島、そして原爆…こうして見ると、長崎という街は、ずいぶん多くの特異な歴史を背負っていることをひしひしと感じます。そして、歴史とは決して博物館の中に収めきれる過去ではないのだと。だけどわたしは、博物館の中にある歴史すらも大して知らないまま、のうのうと生きていることだよな…。帰ったら、永井博士の本を読もう。


朝から晩まで、食いっぱぐれながら観光しまくったので、夜は少し豪華に、海鮮居酒屋で舌鼓を打ちました。
今日1日、いろいろなものを見た割には、酒の肴は、友人の魔性の女ぶりがうかがえる恋の話、という極めて俗っぽいことになってしまいました…。
でも、俗っぽいからこそ、明日という日を何食わぬ顔で、希望を持って迎えられるのかもしれません。

2012年05月07日

長崎・五島・軍艦島ぶらり湯けむりサスペンス&巡礼の旅――序

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旅ブログですから(でしたっけ?)、たまには旅の話でもしましょうね…。


3月下旬、仙台に住む友人から急に「ゴールデンウィーク、ハワイに行かない?」というメールが来ました。
何でも、東北は未だに雪が降るほど寒く、年に一度の大型連休くらいは暖かい南国で、何も考えずのんびり享楽的に過ごしたいので付き合ってくれないか、との旨でした。
一方、GWの予定をまるで考えておらず、漠然と東北…旅行かボランティアかな~と曖昧に考えていたわたしは、寝耳に水もいいところの誘いにギャッと叫びました。
大体、ゴールデンウィークにハワイなど、バックパッカーにとっては鬼門×鬼門。神をも恐れぬ暴挙です。それに、友人はいったいわたしのフトコロ具合を何と心得ているのでしょうか。彼女は古い付き合いではありますが、ブログなどは見ていないので、わたしが激しく散財していることを分かっていないようです。


わたしはかくかくしかじかと、金の欠乏具合について丁寧に説明しました。
せめてお正月くらいから云っておいてくれれば、さすがに何とか用立てできたであろうものの、3月末では手遅れすぎます。ま、この年で20万円をすぐに用意できないわたしもどうかと思いますがね…。
「ハワイに行きたいならどうぞ他の方をお誘いくだされ」といったんは断りましたが、さすがわたしの友人だけあって友達が少ないらしく、「じゃあ、ハワイでなくても君の予算で行けるビーチにしよう」と妥協してきました。
わたしが提示した予算は10万円。できれば土産代込み。日程は、9連休めいっぱい使いたい。そもそも旅行をしたいのはわたしではなく友人のはずなのですが、旅となるとつい身を乗り出して、己の主張を通したくなるのは性でしょうか…。


近場で手頃そうな南国ビーチといえば、グアム、サイパン、セブ、タイあたり? パラオなんかも意外と近いんじゃなかったっけ? うーん、でもせっかくだからフィジーだのバヌアツだのってのもいいよね~?
…などと、二人ともずいぶん呑気に考えていましたが、さすがはゴールデンウィーク。条件に適う物件は、どれだけネットの大海を探し回ってもひとつも出てきません。もちろん、3泊4日くらいにすればその予算で収まらなくもないけれど、1、2も休んで9連休にしようと躍起になっているのに、肝心の旅行が4日で終了ではあまりにもったいなすぎる。


友人が仕事で忙しいというので、何となくこちら任せになっている間に、いい考えが浮かんできました。
「よし、この機に、念願の軍艦島&五島列島ツアーをやろうではないか!」
もう3年くらい前から、いつか行こう、行きたいと思っていながら機を逸していた場所でした。廃墟好きにとってのS級聖地・軍艦島。そして、五島列島は教会群。以前、たまたま見かけた白井綾さんという写真家の五島の教会の写真が、ずっと忘れられませんでした。教会なのに、ほんの微かに和の空気が漂う不思議な空間。ヨーロッパの教会のような壮麗さはないけれど、その素朴さがかえって信仰と祈りの強さを静かに語りかけてくるようでした。
友人の仕事上、前後各1日を削らねばならないので実質7日間、であれば、日程的にもちょうどいいし、国内便ならば、わたしは保有マイルで交通費を精算でき、友人にもおともdeマイル割引を適用できるというメリットもある。海外便ほどゴールデンウィークと普段との値段格差に歯ぎしりすることもない。……


ハワイ的な何かを求めている友人の行き先とかけ離れていることは重々承知之助です。
ちなみに友人は、わたしが提案するまで五島列島と軍艦島の存在を知りませんでした。東北出身&在住なので当然といえば当然です(逆に関西育ちのわたしは、震災が起きるまで東北の地理にはかなり疎かった)。
そんな彼女に、何とかして魅力を伝えねば…と調べてみると、なんでも五島には、日本でいちばん美しいといわれるビーチがあるとか。その高浜海水浴場は、写真で見る限り、目の覚めるような、まるで海外で見たようなアクアブルーの海です。まさか五島に、こんな沖縄ばりの素晴らしいビーチが存在しているなんて! 教会目的のわたしにとっても、うれしいオプションではありませんか。
さらに畳みかけるように、「きっと九州は東北よりも100倍あったかいよ!泳げるかもよ!」「隠れキリシタンとか天草四郎とか、ロマンチックでそ!」「何なら最終日にオプションで温泉も付けるから!」と力説し、寄り切りで野菊山の勝ちとなりました。


というわけで、ゴールデンウィークスペシャル・野ぎくプレゼンツ「長崎・五島・軍艦島ぶらり湯けむりサスペンス&巡礼の旅」は決定したのでした。どこら辺がサスペンスかというのは、追々…。
国内旅行だと思ってナメていたら、羽田⇔長崎便はすでに満席。やむなく羽田⇔熊本便で、長崎へバス移動というムダ足をかけることになりました。この後の旅程でも、ゴールデンウィークという繁忙期の凄まじさがちょいちょい足かせになることになります。
そして、いつものことながら出発直前(本当に直前!)まで仕事が押し寄せるという罠にもしっかり落とされ、無理やりねじ伏せるようにして旅立ったのでした。


(つづく)

2012年04月28日

TM NETWORK武道館!「Incubation Period」(下)

テーマ:TM

興奮が冷めないうちに続きを書きます!


2日目(4/25)は一人参加でした。さすがに特典付きチケットを4枚も買う勇気はなかったのです。
まったく、武道館にはこんなにも多くのファンであふれているのに、何故誰も知り合いではないのでしょうか…。こういうとき、己の交友範囲の狭さをひしひしと感じて切なくなります。
まあでも、昨日の感触だと、はっきり云ってライブ中は友人と話すようなヒマもほとんどないのよね。映画と同じと思えば、一人でも大して孤独感はない…はずだ…(ちょっと涙目)。


この日は仕事帰りでしたが、もうずいぶん前から根回ししていたこともあって、快く…かどうかは分からないけれど、ありがたく解放していただけました。職場に意地悪な人がいなくて本当に幸せです☆
昨日と同じく開演ギリギリの到着。今日は、入場前に光るブレスレットを買わねばなりません。昨夜、あの星空を見てしまったからには、わたしも一ファンとして星のひとつにならねばなるまい(照)。


昨夜から動き続けているカウントダウンのデジタル数値が着々と減っていくなか、スタートを待ちます。
一曲目は「We Love The Earth」。おおお昨日と違う! うれしい! 昨日の一曲目「Fool On The Planet」と同じく“地球”のイメージの曲から始まるわけですね。
2曲目は昨日と同じ「ACTION」でしたが次は「Human System」。
そして小室さんが、「Still Love Her」のイントロを弾き出し、会場はざわつきます。
…んが、このままいくと見せかけて始まったのは「Seven Days War」。や、どちらもいい歌なんだけど、「Still Love Her」ってイントロ聴いただけでなんかこみ上げてくるものがあるから、肩すかしを喰らった感は否めない(笑)。


そして「COME ON EVERYBODY~Come On Let’s Dance~COME ON EVERYBODY~」のラストに、昨日と同じシステムダウンが起きました。
ネット上では、事故なのか演出なのか意見が分かれていましたが、客席の電気が点いた瞬間、演出だったことを悟り、思わず「今のうちに休憩しよ」と座席に座ってしまいました(笑)。周りの反応を見ると「え、なんか事故?」「演出ちゃうん?」と昨日のわたし&友人とまったく同じ会話があちこちで繰り広げられていました。そりゃそうだよね~…。


で、また何事もなかったように再開。この後は「GIVE YOU A BEAT~NERVOUS」の続きモノに「1974」と、これはもしや「金曜日のライオン」とかも来ちゃうわけ!? まさかの「Twinkle Night」ってことも!? とワクテカしていたら、後半は昨日とまったく同じセットリストでした。あらら…。
やっぱり流れを知ってしまっている分、昨日のようにいちいちドキドキできないのはちょっと寂しかったです。まあそれが普通のライブだとは思いますが…。
ただし、昨日と違うのはわたしのテンションだ。友達の横ではサビの部分で手を振り上げることがどうも照れくさくて遠慮してしまったのですが、今日は心おきなくやるもんね! 合唱もしちゃうぞっ!
そういうわけで、後半の「Get Wild」「WILD HEAVEN」「Be Together」「Self Control」のコンボはしっかり盛り上がったのですが、ここはぜひ「Dive Into Your Body」を入れて欲しかった~! というのが個人的な希望です。もしもこの流れで「Dive~」のイントロが流れたら失禁したかも知れないです。何だかんだでいちばん好きな曲かも。キラキラしていて、多幸感があって、めちゃくちゃアガります。
でも、「Self Control」のサビを会場中で大合唱するさまは、何かやっぱ、お腹の底から打ち震えるものがありました。ライブってこういうところがいいよね。


セットリストはこちら~。


We love the EARTH
ACTION
Human System
SEVEN DAYS WAR
COME ON EVERYBODY~Come On Let’s Dance~COME ON EVERYBODY
GIVE YOU A BEAT
NERVOUS
1974
BEYOND THE TIME
I am
JUST ONE VICTORY
Get Wild
WILD HEAVEN
Be Together
Self Control
ELECTRIC PROPHET
TIMEMACHINE


「TIMEMACHINE」で、ああ本当に終わりなんだな~としみじみ。
この曲を終了ライブで聴いた人たちは、切なくて胸が張りさけそうだったんだろうなあ、なんて想像しながら聴いていました。
最後は宇都宮さんが、昨日の手紙の中身を宙に放り投げ、3人で宇宙船に帰って行きました。
そして、白い幕が再び閉じ、カウントダウンの数字が00になった瞬間、また時間が進み始め、会場からはどよめきが湧き起こりました。TMの時間がまたここから始まっていくというように取れる、素敵な仕掛けだったと思います。


ライブ終了後はもう帰るだけなんで、大人しく帰ったんですけどね、ここで初めて、人恋しさを覚えましたよ…。
寂しいというか、帰りはやっぱりライブの感想を分かち合う誰か(できれば同好の士)が欲しくなるもんですね。
ライブ中は、やはり一人で来ていた隣の女の子に、おせっかいおばさんみたいに「よかったら、双眼鏡使います?」とか話しかけようかしらなんて思っていたけど(ちなみに今日は2階席の西側で、やっぱり顔はよく見えない席)、演奏が途切れなく続くのでうかうか邪魔もできず、タイミングを逃してしまってそのまま知り合うこともなくライブは終わったわけですよ。ライブ後でも、勇気を振り絞って話しかけていればファン友達になれたのかなあ…。ああ、誰かTM好きの人はいませんかっ!と、去年から空しく叫び続けているけれど、誰も友達ができません(泣)。やっぱ、何らかのオフ会に参加するしかないか~?


この日は、もうひとつ後悔していることがあって、それは、フライヤーをもらわなかったこと!
昨日と一緒だろうと見くびって断ったんですよ。そしたらですね、“宇都宮さんが見ていた手紙”が入った封筒が、チラシの中に混じっているということが、帰宅してから判明しましたよ! うがあ! そこには小室さんの字で、次のライブ会場のヒントらしきものが書かれているらしいですよ。 そういう仕掛けとはつゆほども気づきませなんだ…。
やっぱりこういうところで、昔からのファンとの差が出るのかも知れません。わたしはまだまだ、TM NETWORKをよく分かっていないようです…。

2012年04月27日

TM NETWORK武道館!「Incubation Period」(上)

テーマ:TM

うわーなんかずっと頭と体がフワフワしてますよ~。仕事が手につきませんよ~(それはいつものことだ)。
最近、危ない趣味の方に心を絡め取られていましたが、やっぱりライブの破壊力はすごい。
いいかげん熱も落ちついてきたと思ったらまたぶり返して来るTM……実に憎たらしい(笑)。8000円いくらもする記念ブックを予約してしまいそうですよ。


もうほんとにねー、まさかこんなに早くTMのステージが生で観られるなんて、思ってもみなかったです。
まあ、思ってもみなかったと云えば、リアルタイムでもいちおう知っていたくせに昨年からファンになったというのも、かなり予想外というかワケわからん事件でしたが、これまでのTMの歩みを考えるとわたしは、新参だけどとても幸運なファンですね。


初日(4/24)は、TMファンでもなんでもない地元の友人を半ば無理やり引き連れて参加しました。
地元ってことは大阪なわけで、わざわざ来てもらうには忍びない…と思いつつも、「TMのチケット取り、協力すんでー」と云われたことをしっかり(ちゃっかり)記憶していたので、チケットが取れた時点でいちばん先に声をかけたのです。
しばらく返答がありませんでしたが(笑)、意外にも「行く」と云ってくれてうれしいやら恐縮するやら…。ま、翌日はダンナさんとディズニーシーに行くことになったみたいなので、いく分肩の荷が下りましたけどね。でも、ワンピース展にも行けたから、上京した意味、あったよね……ね?


わりと時間ギリギリで九段下に着くと、今まさに武道館へ向かう人の群れが、川を泳ぐ魚のように流れていました。みんなファンなんだよね、と思うと何だかこみ上げてくるものがあります。
武道館の入口に掲げられた「TM NETWORK」の大きな垂れ幕。たくさんの祝いの花。ああ、ここに自分が来ていることが、なんか夢みたいだわ…。


席に座ってお茶など飲みながら友人と話していると、突然、ろうそくを吹き消したようにフッとライトが落ちました。真っ暗になった会場にペンライトとブレスレットの光が星のようにまたたくのを見て、なんて美しい光景なんだろうと思い、ブレスレットを買わなかったことを後悔しました。
幻想的な暗闇の中、白い幕に3人の男女が何かを探すようにさまようシルエットが映し出されます。幕が完全に下がり、しばらくその芝居が続いたあと、3人がはけるのと入れ替わりに、宇宙船(?)から降りてくるTM3人の映像。そして間もなく、本物がステージに登場します。宇都宮さん=赤、小室さん=紫、木根さん=青のベルベットっぽい、おそろいのスーツです。


始まった1曲目はなんと「Fool On The Planet」。
イントロが流れた瞬間、全身に鳥肌が立ち、うわああああと悲鳴を上げたくなりました。いやもうこれ、昔からのファンだったら泣いている場面だよ…。
そしてビビったのが3曲目、「永遠のパスポート」。
実はこの曲、当日の朝に家で聴いていたのです。起きたらすごく天気がよくて、なんかTMの曲かけよっかなと思ったときに思いついたのがこれでした。まさか今日はやらないだろうから全然予習にならないなー、なんて思っていたらまさか生で聴けるなんて、脳天にいかづちが落ちましたよ!
続いて「Come on everybody」「Come on Let's Dance」。一気に盛り上がっていきます。もちろんわたしも心の中ではめちゃくちゃ盛り上がっているのですが、新参だから「ウツー!」「てっちゃーん!」「キネさーーん!」なんて叫んだりはできないの…。余談ですが、“てっちゃん”って呼び方、すごくかわいくって、愛されている感じがして好きだわ。
その後も、「うわーこれ!」という選曲が続きます。「え、ここで『Girl』!?」「ま、まさかガンダム聴けるん!?」と、イントロのたびに腰が浮きそうになり、心拍数も上がりっぱなしです。


小室さんがアグレッシブに鍵盤を叩きまくっていたのがとても印象的でした。これが本当に50半ばの人のパフォーマンスなのか!? と驚愕。
「Get Wild」のイントロでこれでもかと引っ張る感じとかもう…DVDで何度も観てはいたけれど、生で聴くと高揚感すごいです。キーボードの祭壇に囲まれたがっつりアイメイクの小室さんが、狂ったように鍵盤を操る姿は、異様な迫力がありました。
宇都宮さんはあふれんばかりの声量だし、木根さんは見た目からしてほとんど変わってないし、過ぎた年月を感じさせないほどパワフルなステージ。わたしは普段からTMを聴いているので公正な判断はできませんが、昔のバンドの懐メロライブに来ている風には、これっぽちも感じられない。

「NERVOUS」の振付がちょこっとだけ見られて、思わずニヤニヤしてしまいました。「NERVOUS」大好きなんだよー。盛り上がるよねー。


最後は、「ELECTRIC PROPHET」!…ただしショートバージョンでしたが。
これは、わたしの中では“理想の結婚前夜”を歌った曲ということになっており、先日も、結婚した友人に、祝いと称して無理やりCDを送りつけたくらいですので、生で聴けて打ち震えました。
でもやっぱりフルコーラスで聴きたかったなあ。やっぱりあの尺で、じわじわと盛り上がって大円団になる感じがいいと思うのよー。


スペーシーで派手な照明&特殊効果、意味深な演出(トラブル?)、MCほとんどなし、アンコールもなし。最初から最後まで全力疾走のライブでした。終わって会場の照明がついたときは、なんかふーっと気が抜けてしまった…。
あ、いちおうライブの感想らしく、セットリストなんて書いちゃおうかしら。なんか年季の入ったファンみたいで生意気だな(笑)。


Fool On The Planet
ACTION
永遠のパスポート
COME ON EVERYBODY~Come On Let’s Dance~COME ON EVERYBODY
Love Train
kiss You
Girl
NERVOUS
I am(新曲)
JUST ONE VICTORY
BEYOND THE TIME
Get Wild
WILD HEAVEN
Self Control
ELECTRIC PROPHET


席は、2階南東の真ん中あたりでした。
実は何気に、人生初の武道館。いったいどの程度どんなふうに見えるのか想像もできず、念のためビクセンの8倍双眼鏡を買ったのですが、これは買って大正解でした。
2階でもステージは思ったより近くに感じるんですけど、さすがに顔はよく見えないのよね。というわけで、後で友人に「そんなに双眼鏡を活用しまくってる人、初めて見たわ」とコメントされるほど双眼鏡を覗きまくっていました。お三方の顔はもちろん、鍵盤を叩く様子もばっちり見えて双眼鏡様々だったのですが、た、確かに、ぱっと見渡したところでは誰もそんな人はいなかった…。でも、あの距離で肉眼じゃ、小室さんのアイメイクすらもよく見えなかったよー?


ちなみに、友人の感想は、
「宇都宮さんの動きが面白かった」
…ってそこかよーーー!!!
まあ、非ファンのナチュラルな目で見ればそういうことになるのだろうか。。。
で、でも、これを機会にファンになってくれたりしないかなあ…?


さて、ライブ後は感動を持て余してツイッターをダラダラ見ていたところ、えらいことが判明しました。
こ、このライブって2日間で前後篇って構成になっていたのね!? 最後に3人がステージの上で手紙を拾って黙読し去って行くという演出があったのですが、それも明日への伏線だったってことでしょうか?
正直、特典チケット2日分も必要だったかしら、出費も痛いし…なんて思っていたけど、そういうことだったら話は違いますよ。2日とも買っておいて本当によかった~(泣)。だいたいの行動が裏目に出るわたしにしては、だいぶGJだ! ただし、特典は2つなくてもいいんだけど…(誰か買ってくれませんか?)。
ということで、後半に続く!

2012年04月16日

○根さんいらっしゃい

テーマ:読書

はあ、ついに麻生龍太郎のシリーズは全部読んでしまって、祭りのあと的な寂寥感でいっぱいです。
仕方ないので、『警視庁捜査一課特殊班』と『ヤクザ1000人に会いました!』を買い、その世界について少し勉強することにしました。こういう真摯さ(?)を、そのままそっくり仕事に向けられないことが切実な悩みです。


それにしても、昨年のTM NETWORKに続き、周囲の誰とも分かち合えない趣味の荒野をさまよっていることよのう…。
分かっていながらも、今回もまた、懲りずにまたあちら方面のマンガのお話です。いい加減この話題続きで顰蹙を買っているだろうなあとビクつきつつも、本音では自分のブログくらい好きなこと書いたっていいだろうと思っています。えへ。
目下、この趣味に没頭しているおかげで、出費が大幅に抑えられているのも事実なの。たとえ本の出費がそれで嵩んでも、服のそれに比べたらダメージ半分以下だもんね。こ、この調子で今月を乗り切りたいぞ…。


さて、極めて局地的な範囲で、「男根好き」という不名誉な噂が立っているわたくしです。
響きとしてはかなり誤解を招くものの、ま、あながち間違ってもいないというかイベントで悪ふざけした自分のせいなので致し方ない。えい、こうなったらその名にかけて、男根マンガをおすすめしちゃうぞ! というのが今回の主旨であります。
BLの枠を越えた名作――例えば『窮鼠~』シリーズなどに対して贈られるその言葉を、ぜひこの作品にも適用したい。
その名も『ちんつぶ』(大和名瀬)。何の略かはご推量くださいませ。


修学旅行のバス事故で、あいつとオレの体が入れ換わった…というネタは古来さまざまなフィクション作品で使われてきました。
しかしこのマンガでは、あいつとオレが入れ換わったのではなく、あいつのブツとオレのブツが入れ換わっているのです…って、どんな話やねんっ!?
しかも、ブツにはそれぞれ人格があり、登場人物たちとフツーに会話しています。男子トイレでファスナーの前を開けてぺろんとブツを出しながら、本人たちとブツたちが会話を繰り広げています…。 果ては寒がっているブツに服を着せてやったり、暑い日は日焼け止めを塗ってやったりと、猫かわいがりする始末。
…いったいこれは、どういう世界なのでしょうか? いくらBLがエロスとファンタジー渦巻く世界でも、これはぶっ飛びすぎではないのでしょうか??
た、確かに、男根を「ムスコ」と表現することもあるわけですから、人格を持っていてもおか、おかしくは……、いやおかしーだろーーー!!!


それほどムチャクチャなトンデモ内容なのに、さんざん笑いながら読んだあとは、ほんのり温かくハッピーな気持ちになってしまうところが、さらにムチャクチャなマンガです。怪作にして快作。
何しろ、男根のキャラがいいのだよ。ウルウルしたり、人見知りしたり、茹だったり…まるでペットのハムスターのようなかわいさ。読んでいるうちに、マンガ『船を建てる』のアシカにも見えてきます。かと思えば、「宿題したか? 歯磨いたか?」とドリフのように説教するバカバカしさがまた微笑ましい。
これまで、かなまら祭りのどピンクの金精様や、バンコクの不思議な男根群(こちらを参照 )を笑いながら愛でていたわたしですが、男根を純粋に「かわいい」と思ったことは、さすがにありませんでした。
しかし、『ちんつぶ』の男根は…かわいい。世の中の男根がすべて『ちんつぶ』的にかわいかったら、性犯罪なんかなくなるんじゃないか…と一瞬真面目に考えるほどです。
ただ、巻を追うごとに、男根がラブリーになりすぎている気もするけど…。あんまりかわいくしすぎると、もはやブツに見えんからなあ。あくまでもブツなところが面白いのであって、本当にアシカにしか見えなくなったら、楽しさが減ってしまうよ~。


このマンガを読んで、わたしは、男根そのものが好きなんじゃなく、デフォルメされた男根が好きなんだ、ということに気がつきました。うん、本当にどうでもいい気づきですが。
そう、男根ならなんでもいいわけじゃないんです。「すぐしゃぶりたくなっちゃうんだもん♪」とか云ってる男根好きな淫婦じゃないんですっ!(>_<)あ、ちなみに今のセリフは、よく受け取る迷惑メールのタイトルです。
ですから、急に道端などで逸物を見せられても対応に困りますよ。っていうかとてもイヤですよ!
わたしは過去に、何度も露出狂に遭っているのです。マジで怖かったし、意味不明です…。どうせ見せるなら『ちんつぶ』の子たちみたいに、かわいく顔でも描いておいてほしいです(ってそれもどうなんだろう…)。
それにしたって、何故か痴漢ではなく露出狂ばかりにめぐり会うのは、まさかわたしの本質が男根好きで、それを見破られているのだとしたら…露出狂、恐るべしだな。や、ホントに生のは見せていただかなくて結構なんですけどね~;
ただ、男根は女性のソレよりはまだ笑える余地がありますよね。女性のは、いろいろと無理だろう…。


ある意味、『窮鼠』や『聖黒』以上におすすめしにくい本ですが、このフザけた男根ワールドは、ネタマンガとしても一度は味わっておいても損はない! 読んでいる間は決して、冷静なツッコミなど入れないようにね!
でも、トンデモ変態設定でありながら、少女マンガ的王道胸キュンポイントもしっかり押さえてあるところが心憎いんですよねえ。それに絵がキレイで丁寧、男の子もカッコよく描かれているので、変なところで萎えないのもポイント高し。優等生でむっつりのメガネ男子・岩淵くんが好きだ…。こういうストイックなエロ紳士は、限りなく理想的な男子像です☆


最後に。今回の記事に男根は何回出てきたでしょうか?
正解した方には、ブータンで買った男根のポストカードを差し上げ…られてもうれしくないよね~。すみません

2012年04月12日

その後の麻生と練

テーマ:読書

ハアハア、読破してやったわ、約1200ページを3日がかりで…!!!
我ながら、部屋に積ん読本が売るほどあふれているとは思えない猛スピード。
『聖母の深き淵』『月神の浅き夢』です。ええもちろん、麻生と練を追いかけているんですよ。


まずね、『聖母の深き淵』ですけど……何なんだあのラストはーーー!!!
今どきの下品な言葉で云うなら、「禿 げ 萌 え た」わ。
『聖なる黒夜』や『私立探偵~』と同じく、読んでいる間は、2人が出て来なくてもちゃんとミステリーを追って、楽しんでいるのです。
ところが終わってみれば、麻生と練のことで頭がいっぱいの状態とは、これいかに…?
というかですね、気分的には、あのラストでそれまでのお話を根こそぎぶっ飛ばされた感じでした(まさに銃声一発で…)。もうあれで、他のことがどうでもよくなってしまったんですよ。読後数日間、床でのたうち回りそうなほどの破壊力ですよ。彼らが全部持って行ってしまいました。


中盤で、麻生が主人公の女刑事・緑子に対して、昔の恋人のことを惚気まくるシーンがあり、それがまた最高に興奮するのですが(おいおい…)、その会話の中で、
「あの人も、子どもを産みたいと言っていたな」
とつぶやくんです。
緑子が「産ませてあげればよかったじゃない」と云うと、「できない身体だったんだ」と返す麻生。
あの人ってのはもちろんあの人ですよ。ええ。
絶対にそれは不可能なのに、子どもを産みたいとまで思う“あの人”の気持ちが、あまりにいじらしくて、痛々しい…。あの人は鬼畜のはずなのにっ(笑)。


まーとにかくこの本は、ラスト数ページの二人のために存在している、二人のために世界はあるの?と云っても過言ではない。少なくともわたしにとっては、ここまでの事件とミステリーは壮大な助走に過ぎなかった…かも。もうね、こんな狂おしく切ないラブシーンを推理小説でさらっと持って来られたら、恋愛小説の立場がないですよ?
だ・け・ど、まだこの続きがあるんというんだから、もううれしいやらシンドイやら!
またいちいち本屋に走らないでいいように、ちゃんと枕元にスタンバイ。そして仕事場にももちろん持参して、弁当を食べながら読むという見苦しさ…。


ってことで次は『月神の浅き夢』。
前作より残忍かつ幻想的な雰囲気を帯びたストーリーと、事件に色濃く絡んでくる練の存在感。ミステリーは相変わらずのpage turnerっぷりです。
ただ、近親相姦と虐待のことはちょっといたたまれなかったですね…。父親が娘を性的に虐待する話って、本当に痛すぎて残酷すぎて救われない。主人公・緑子のあばずれ加減(笑)がむしろ健全で頼もしく思えてくるほどですよ。
麻生と練については、『聖母~』のラストほどの衝撃(笑)はなかったものの、二人の間には誰も入れない、スピッツでいうところの「誰もさわれない二人だけの国」なんだということが分かってうれしかったです。
と同時に、練の沈んでいる暗い沼のどうしようもない深さに(手首を食いちぎるなんてもう…やり切れなさすぎる)、ああこの二人っていつの日か普通に愛し合うことができるんだろうか…と胸が苦しくなります。二人とも、悲しいくらい孤独ですよね。でも、だからこそ、練を掬い上げるのはやっぱり麻生の手であってほしい。萌えの観点からだけではなく!
このラストからの流れだと、どうしても『聖なる黒夜』をおさらいして読みたくなるよなあ。『月神~』と重要なテーマがつながっていますしね。ああ、無限回廊…。
ちなみに今作でいちばんドキドキしたのは、田村とじゃれつきながら女のような声で喘ぐ練、でした。この二人の絡みはエロいようでエロくないところがいいのです…って、もはや事件はそっちのけかい(苦笑)。


恋愛は不健全な方が萌える、なんて云ったら顰蹙を買いそうだな…でも、誰からの祝福も受けないからこそ輝く部分というのはありますよね。
結婚式などで温かな拍手と笑顔に包まれている二人、ってのはまあ幸せそうで何よりだし、幸せのおすそ分けはしっかり頂戴するわたくしではありますが、酷い表現をすればそれはいささか温く、恋愛特有の鋭く強烈な輝きは感じられない。
人からの祝福や承認って、関係の補強剤になるじゃないですか。でも、祝福されない場合、自分たちの意志だけが関係の保持につながるわけで、それってなかなか困難な作業だと思うんですよ。幸せかどうか、正しいかどうかよりも、愛しているかどうか、それだけにかかっている関係って切ない。切ないから揺さぶられる。…まあ、単なる判官贔屓かもしれんけどね。
そ、そんなこと云いつつも、わたし自身は結婚式をしてみたいです(笑)。


あーしかし萌えた。つーか悶えた。
楽しくも狂おしく切ない読書でしたが、見事に生活が破壊されております…。もう、現実の暮らしとか、どうでもいいもんね。友人がGWの旅行の予定をせっついて来ておるが、わたしゃもう、海外だのビーチだのより、参宮橋のホームを見に行きたいんだ!(←重症) ※参宮橋のホーム…『聖なる黒夜』の表紙にして、物語の超重要シーン
そおいや今、電子書籍で二人のの物語の続きが不定期連載されているらしいって…!!! ああ、でも単行本で思う存分読みたいよねやっぱ…。
とりあえずシリーズ最後(時系列では最初)の『所轄刑事・麻生龍太郎』を読もう。練は出て来ないけど、麻生さんと及川さんもなかなか期待大です(何がだ…)。

2012年04月09日

暴走読書特急・八百一号『聖なる黒夜』

テーマ:読書

名作ゲイ術を探し歩きたいのに、物色の時間が取れなくてもどかしい毎日です。中学生のように悶々としています。丸善&ジュンク堂書店が、“丸善×ジュンク堂”に見えてしまうほどです(バカかお前;)。
ああ、もはやTMもわたしをこちらの世界に呼び戻してくれないよ…。ライブに行ったら、ちったあ目が覚めるかしら。
頭の中は恭一&今ヶ瀬でいっぱい……だったのはしかし、すでに少し前の話。今はねー、麻生&練なの。『聖なる黒夜』(柴田よしき)の。おいおい早すぎるだろ浮気すんのが!!
でも、あんなに衝撃を受けた『窮鼠~』と『俎上~』の後に、こうも簡単にハマれる世界があったことはうれしい。うれしいけど、く、苦しい…。


『窮鼠』シリーズの次に、麻生と練にハマるって、なんつうかわたしも好みが王道ってか、典型的にミーハーだよな~。
そうは思うものの、乱読,もままならぬ時間の中では、なるべくハズレは引きたくないわけです。特にこの、玉石混交の甚だしい分野では! だから、間違いなく面白いものを確実に攻めるとなると、王道ばかりを読むことになるのは当然の帰結、ですね。


『聖なる黒夜』は、上巻668ページ、下巻591ページ。
ミステリー&警察小説そしてホモという、胸やけしそうなほどこってりがっつりの濃厚長編でした。もう、みそかつ丼にマヨネーズをうねうねかけて食べているのかと思うほどの満腹感+若干の嘔吐感(注:褒めてます)。情熱というペンキをこれでもかと塗りたくって真っ黒になったような濃さに激しくむせかえってしまいました。
真面目で石橋を叩いても渡らないほど慎重、だけど天才と謳われる刑事・麻生龍太郎と、暴力団幹部の愛人で、法律スレスレの事業を営むイースト興業社長・山内練。
10年前のある事件で因縁のあった二人が、新たに起こった殺人事件によって再会するところから、ストーリーは始まります。
刑事とやくざっていう組み合わせだけで既にやおいの王道としか思えないのですが、しかも因縁のあった二人とかもう鼻血が出そうなシチュエーションですが、そんな邪な深読みをしなくても、『禁色』ばりになんの言い訳も要らないガチホモものなんですの。ストーリーの本筋はあくまでもミステリーですけどね。


文庫本裏のあらすじにある山内練についての記述、「美しい男妾上がりの企業舎弟」…もうこのひと言だけで、うわ絶対好みだ! と思いました。変態ですみませんねっ。
それではり切って購入したものの、枕に使えそうなほどのボリュームにしばらく手が出せず、意を決して読み始めるも、最初の100ページくらいはなかなかハードボイルドな世界観に入り込めず、数日間ブツ切れで遅々と読み進めていたある日……何かがわたしの中で弾けました(及川の「灰皿」からかしら…)。
そこからはもう、はやきこと風の如し。読書スピードがいきなり10倍くらいに加速して恋の暴走特急化。下巻は朝までかけて一気に読破し、翌日の仕事が捗らないこと捗らないこと…。いやもう、すんごいパワーと気迫でなぎ倒されるような小説でした。


読んでいる最中は、事件の行方に気を取られ(いや、そっちが本筋なんだけどさ(笑))、純粋に推理ものとして、手に汗握りながら楽しんでいました。
勘のニブいわたしでも下巻の途中で犯人を予想できた点はちょっと残念だったけど、パズルが外側からじわじわ埋まっていく感じはとってもスリリングで、読後の「読み切った…!!!」という爽快感はたまらないものがありました。
しかし、日が経つにつれじわじわと二人の関係性中毒に侵されつつあり、あんなに急くように知りたかった事件の結末については、「ああ、そんなこともあったか」くらいの重みになっているという…なんだこのマジック。


もっと麻生&練の話が読みたい! と日に日に増大する欲望に素直に従い、時系列では続編となる『私立探偵・麻生龍太郎』を購入。
本を開くや否や、本筋のミステリーそっちのけで二人が出てくるページを先に探してしまい、「…はっ、なんという邪道な読み方を!」と反省して元のページに戻り…ということを何度か繰り返して、なんとか読破しました。ぜーぜー…。短編集だしさくっと読めるはず、と本屋に行ったら思いのほか分厚いんだもん! ま、そこはBLじゃなくて普通の(?)小説だから、読んでいる間は素直に楽しめましたけどね(『聖なる黒夜』に比べると物足りないですけど)。
そして、やっとエピローグに辿りついたら……なんでこんな切ないことになっているんですか! 二人の行方が気になって気になって心臓がおかしくなりそうですよ! どっちかっていうと二人の行方より、自分の行く末を心配した方がよさそうだけど!
しかし、幸か不幸か、二人が主役じゃないけれど、まだまだ続きのストーリーがあるらしいのだよ…ふふふ。あと1000ページくらい読まねばならないけどね(笑)。
ああ、時間短縮のため、二人の出てくるところだけ抽出して読みたいっ。だけどミステリーの方も面白いから、うれしいやら苦しいやら…。さらっと読める感じのBLが人気になる理由が、ちょっと分かる気がするぞ。


このシリーズを読んでひしひしと感じるのは、わたしは、「執着」についての物語が特に好きなんだなあということです。心がまるごと、嵐にさらわれるように持って行かれます。
「あいつ、あんたに対しては本気を通り越して、異常に執着してるんだぜ。」
練の親友・田村が麻生に対して云う言葉なんですけど、もう、こういうのホントにやばい…痺れて動けない(笑)。
例え執着が、愛の本質とはかけ離れたものであっても、わたしは、人が人に対して持つそうした強い感情を、どこか美しいと思ってしまう。執着とは、愛以前の形なのか、それとも、愛が変容したものなのか…? 愛と憎しみが表裏一体であるならば、執着はそれらの元になっている何かなのでしょうか? いずれにしても、強い執着には悲しくも清冽な美しさが宿っているように感じられるのです。
これが現実となると、とたんに陳腐だったり醜かったりする方に陥りがちなんですけどね…。まあ、現実がしばしばあんまり美しいものでないから、人は物語を求めるのかしらね。


ああ、それにしてもこの二人はいいなあ! ドロドロなのに何故かわいい!? おっさんに対してかわいいとか、だいぶ不気味な感想だけど! 今ヶ瀬的に云うならば、かわいいとは「愛す可し」なんだよ!
白檀の香りがする練と、乾草の匂いがする麻生。掴みどころのない練と、朴念仁な麻生。インテリの練と、剣道一直線で体育会系の麻生。うーなんという素敵な対比なのでしょう(物語の序盤、麻生龍太郎を麻生太郎のイメージで読んでしまったことは秘密です。。。)。嗚呼もう、こんなもの書いていないで、早く続きを読もうっと。

2012年04月02日

またいつの日か新宿の地で

テーマ:読書

ジュンク堂新宿店がなくなってしまったなあ。寂しい寂しい寂しい。
新宿で時間があると、夢遊病のように店内をさすらっていたものでした。都内の本屋全てに行ったことはもちろんないけれど、少なくとも「東京で好きな本屋」3本の指には絶対に入るレベルで好きだった。
思えば大阪にいた頃も、西梅田で働いていたわたしにとって、ジュンク堂大阪本店は心のオアシスでしたよ。あそこの広場みたいなところで同僚とよくお弁当を食べていた、ミレニアム頃の思ひ出。


閉店の日、ちょうど新宿でスペイン語教室があったので学友(笑)と連れ立って、最後の雄姿を見に行きました。
紀伊國屋がポイントカードを作ったせいで、そしてブックファーストがJALのマイル特約店だったせいで、しょっちゅう浮気していたけれど、純粋に本屋としていちばん気に入っていたのはジュンク堂でしたよ。
何せデカい。それも、横に広くて階を何度も行き来する必要がない。碁盤の目の如く整然たるレイアウト、異様なほどの品数、物色のしやすさ。それに何と云っても、『女ひとり旅読本』も面出しで置いてくれていた!(今のは多分に私見)
例えばけいぶん社のように、徹底的にセレクトされた本屋とは逆ともいえるアプローチで、新鮮な(つーかマニアックな)本との遭遇がたくさんありました。ここに来れば必ず、新しい本がわたしを呼んでくれる気が、いつもしていました。
ネット上では、怒涛の閉店フェアのことが話題になっていたようですが、フェアをやっていなくても十分いい本屋だったと思います。
けいぶん社やヴィレッジバンガードが店員のむき出しの愛とセンスを媒介として本と出合う本屋の最右翼だとしたら、こちらは穏やかな愛で静かに導くイメージの本屋。図書館にも似ているけれど、図書館ほど他人行儀じゃない(図書館の本って、個人的には遠いもののように思えるんですよ。無料でなんでも借りられるけど、返さなきゃいけないから)。大いなる本の神が「さあ、どこへ行ってもいいんだよ」と見守る中、わたしは特別な1冊(3~4冊でもいい)を見つけるために棚から棚へと遊泳するのです。ああ、なんか表現がキモくなってきました…。


夕方に行ってみると、閉店バブルでバカ売れしているのか、単に在庫整理が追いつかないのか、これまで見たこともないほど本棚がガラガラで、隙間だらけになっていました。
そんな状態でも、改めて本棚を見てみると、まあよくこんな本があるな! と唖然とするほかない物量と品揃えで、「ああ、やっぱすごい奴だったんだな君は…」と目頭が熱くなりました。
特に専門書の棚は宇宙空間ばりにすごいよ。<カオス・複雑系>っていうジャンルの学問がこの世にあるなんて知らなかったよ。でも、さすがに未知すぎて買えなかったよ。
別の用事が入っていなければ、閉店までずっと見守りたかったです。そしたらおそらく、散財が止まらなかったでしょうが。あちら方面のマンガの棚とか、ここぞとばかりに物色したかったわ(ボソ)。


本好きの端くれとしては、リアル書店vsネット書店みたいな比較は、どうも空しく感じられます。
Amazonで出合えた本も星の数ほどありますし、本屋をさまよったからこそ見つけられた本はそれ以上にたくさんある。
だから、どちらかが栄えればどちらかが衰退して…ということではなく、うまく共存できたらいいのにと思います。
しっかし、まさか次が家電量販店になるとはな~…。今さら感満載というか、西口に行けばいくらでもあるから特にありがたみもないというかで、何だかモヤモヤします。そのうちそこに家電量販店があることにも、慣れてしまうのだろうけどね…。


でもまた、新宿に戻って来てね、ジュンク堂さん。

2012年03月30日

2012年のかわいいものBEST5・冬の陣

テーマ:かわいいもの

えー、いつにもまして読む人を選ぶ話題がしばらく続きましたので、ここいらでおなじみのマンネリコーナーに戻ることにします。
だけど現在、現実のわたしは、もはやかわいい服≒TM NETWORK<<<あっちの世界(っていうか主に恭一と今ヶ瀬)だったりするよ。TMに至っては、武道館の特典チケットまで入手した(しかも連日…)というのに、何だよこの扱いは!
あんなに毎日狂ったように聴いていたTMの曲に代わって、今の通勤BGMは『窮鼠~』と『俎上~』のドラマCDさ。またこれが非常に出来のいいCDでさあ、マンガを読めない状況でも、これさえ聴いていればお腹いっぱいになれるんだよっ♪ い、いいんだ、変態で…。


さて、昨年は年2回になったこのコーナーですが、今年は倍の年4回でお届けする予定です(たった今決めました)。
でも、単に1~3月、4~6月…と3カ月で区切るのは難しいですね。1月と3月では買うものが全然違いますし。
ってことで、春夏秋冬に分けることにしました。今回は冬編。
冬と云えばですね…モチロン、冬のバーゲンですよ。1月と7月は魔の月ですよ。今年もラフォーレは早朝から並ばせていただきましたよ。
最大の魔窟・Janeとエミキュでは珍しく自分を見失わずに済んでいつもより出費を抑えられたけど、その分フランシュリッペとボシュプルメットで1枚ずつ買ってしまったなあ…。Janeとエミキュにしたって、何も買っていないわけじゃないしね;


放浪乙女えくすとら-laforet2012-w もはや初詣と同じ、いやそれ以上の恒例行事。


それでも、バーゲンの傷は例年より浅かったと思う!
問題はこの後の2月ですよ…なんか定価品いろいろ買ってませんか君!?
大阪に帰ってヘンに気が大きくなったのもマズかった…。我ながら不思議現象なのですが、大阪で買い物すると、普段行かないようなお店の、わりとコンサバ寄りの服が妙にカワイク見えてしまうのです。一体どんな暗示がかかっているんでしょうか…謎です。
それに、大阪に帰ったからって貯金額が増えるワケもないのに、脳内に“大阪枠”(京都っつうのもある)が勝手に設けられ、特別に買い物していいことになるらしいんだよね! 何なの? 病気なの!?


【第1位】
Q-Pot.のチョコレート長財布
28,350円


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これまでSWIMMERの財布(1,000円くらい)を使っていたといふのに、どーーー考えても分不相応な値段の財布です。
前々からいい財布が欲しかったと云えばそうだけど(財布がしょぼいと金が貯まらんという言い伝えもあるし…)、何で今買ったのかというとそれは…ひとえにスタンプカードのせいです。3,000円で1スタンプ、有効期限1年、スタンプ数30個という、ハードルの高いスタンプカードのせいだよ!
昨年の冬、40,000円もする眼鏡を買ったり、その他ちょろっとアクセを買ったりしたために、スタンプが貯まりそうで貯まらなそうな危ういラインをウロウロしていたのです。
いや、貯まったところでもらえるものは、よく分からないコインだったりして、そのコインも1枚じゃ箸のノベルティしかもらえなかったりして、コストパフォーマンス的には釣り合わないことこの上ないんだけどさー(何気にボロカス云ってますね…)、だからっておめおめと引き下がるには惜しいんですよ! …まあ、こういうセコい消費者心理が、猫も杓子もポイントカードって風潮を助長しているわけですがね…。


そうした葛藤(?)がありながらも、財布を買っただけではやっぱりスタンプが満期に届かず、しょうがないので、ちょうど差し迫っていた姪っ子の誕生日祝いに、いちご&ホイップ柄のかわいいスカートを買ってプレゼントしました。……正直、3歳の幼児にこんなお高い服いらんと思うけどね。でも大人用は売ってないんだ悲しいことに!
ともあれ、この財布とは一生添い遂げることに決めました。 一生使ってもいいレベルで気に入ってますしね。もうこの財布とわたしは結婚したようなもん! 病めるときも健やかなるときも!


【第2位】
Emily Temple Cute
バンビフォレストプリントワンピース
26,880円→14,515円


放浪乙女えくすとら-emily-bambi-onepiece


エミキュは今回、これと革ジャンしか狙っていなかったので、両方とも入手することができてたいへん満足です。
いつもならちょろっと目的外のものも買い足してしまうところを、さほどガマンもせず店を去ることができました。
これはいかにも、エミキュらしさがあふれる柄ですねー。夜に降る雪。月明かり。森。バンビの親子。キツネ。まるで絵本の世界。メルヘンチックな服はやっぱりエミキュの十八番ですねー、ああうっとり。


放浪乙女えくすとら-bambi-gara 柄のアップ。


放浪乙女えくすとら-emily-leather-jacket


ついでにこれが革ジャン。
リボンついてる革ジャンなんてなかなかないので、バーゲンまでじりじりとガマンしつつも、執念深くつけ狙っていました。
昨年のピンクのダウンコートといい、エミキュのバーゲン的中率が高くてほくほくです。



【第3位】
ムチャチャ/あちゃちゅむ スムースねこ顔プリントワンピース

16,800円→11,760円


放浪乙女えくすとら-achacum-neko-onepiece


あちゃちゅむが直接やっている大阪のお店「room ROOM」のセールで購入。
あちゃちゅむは、扱っているお店が少ないのと値段が高いのとで、年2回のムックくらいしか手を出していませんが、セールとあらば致し方ない(何がだ…)。
いやーグロかわいいですね、さすがです。こういう大胆さ、大阪ブランドらしくて好きです。
いちおう猫の顔プリントなんですけど、白地に白猫なもんだから、目玉のワンピにしか見えん(笑)。だがそれがいい。写真では分かりにくいけれど、何気に肩の部分には猫耳がついているのも憎らしい。
おそろい柄のレギンスで、全身猫の目だらけにしようかどうか迷いましたが、財務省の許可が下りなかったのでやめました。


この猫とはちょっと違うけれど、昨日発売した2012春夏ムック本では、猫の顔バッグが付録について来るみたいです!
あちゃちゅむムックの付録はいつも気合いが入っていて、チャチな感じがないのが素晴らしいよねー。


ちなみに猫つながりでもうひと品。
3/3のイベントでもご紹介した大阪のかわいいもの=動物の顔プリントチュニックです。


放浪乙女えくすとら-animal-tunic 遠目から見ると、あちゃちゅむのワンピースと変わらない…?(笑)


かねがね、いわゆる“大阪のオバハン”が着ているとされる虎や豹のプリント服って、どこに売っているんだろう? と疑問を抱いておりまして、先日の帰省でそれを解決すべく、千林商店街に偵察に行って来たんですよ。
しかしこれが、意外と見つからないんだ。下町淑女向けブティックは山ほどあるんだけど、どんぴしゃに当てはまるプリントものって、ほとんど置いていない。
結局、「これだ!」という品が売っていたのは2軒だけ。しかも1軒は超絶に高いお値段で(MILKよりも高いぜ!)これはネタでも買えんだろう…と落胆していたら、もう1軒、お手頃価格で取り扱っている店がありました! おっちゃん(※店主)、アンタ神やで!
えー前置きが長くなりましたが、そちらで購入したチュニックです。赤子の顔ほどありそうな豹と虎のアップが、混然一体となったプリント。贅沢にもスワロフスキー的な光モノが散りばめられております。“上品なレオパード柄”とかクソ喰らえってな勢いです。
ちなみにこれで2,600円。安いっ。



放浪乙女えくすとら-leopard 柄のアップ。これぞ大阪魂! 眼がサファイア!(違う)



【第4位】
MILKのLittle berry dress
24,990円


放浪乙女えくすとら-milk-cherry-dress


これは2月に入荷した春物ですね。ちなみにバーゲンは今年も行ってませんよ!
でも展示会の無限ループだけは、どーしても逃れられない…。仕事の予定をやりくりしてでも駆けつける、ハチ公ばりに忠義心の熱いわたくしです。仮に、「MILKとオレと、どっちを取るんだ!?」と恋人に迫られた場合、即答できる自信がありません。


しかし、春夏物のフルーツ柄にはどうしても心がぴくっと動いてしまうなあ。
Jane Marpleも今季の春物でイチゴプリントのシリーズを出していて、恋心が疼きますよ…。
チェリーとイチゴってやっぱ、フルーツ界の中でもダントツで色と形がかわいいもんねえ。あと、リンゴも。
オレンジ、レモンもなかなかかわいい造形だけど、あんまり洋服の柄には採用されていないような。他だと何だろう。パイナップルやスイカだとアロハシャツになっちゃうし、ブドウは若干ババくさいし、モモは何となくエロいし、ドラゴンフルーツやランブータンはマニアックだし…。
といろいろ比較してみると、チェリー・イチゴ・リンゴは、服飾におけるフルーツ御三家であるという結論が導き出されます。むむ、どうでもいい話だ…。


【第5位】
ROTARI PARKERのEAT MEシリーズのハートパイブローチ
8,400円


放浪乙女えくすとら-rotari-heartpie-brooch


これ、けっこう前々から複数のセレクトショップでちらちら見かけては、ずーっと気になっていました。
ホンモノのお菓子を樹脂加工しちゃったシリーズ。プレッツェルやビスケットのみならず、ゼリーやトッピング用のチョコレートなど、何でもかんでもアクセサリーになっています(しかし、コ●ラの●ーチとかはアクセサリーにして売っても大丈夫なのかしら…?)。
でもブローチで10000円近く出すなど、さすがのわたしでもそれなりに勇気を要する買い物です。1点ものだからしょうがないとか、そういう言い訳はおかーさんには通用しませんっ!
…なのにバレンタインデー、店頭に並ぶチョコレートを眺めていたら頭がスイーツにかぶれ、強烈に欲しくなってしまったんだ! Q-pot.といい、これといい、何で菓子のアクセサリーにこんなにも弱いんだろう…!?


【番外】
ネバアランドと、6%DOKIDOKIのタイツ
4,200円、3,600円


放浪乙女えくすとら-tights


これまで長きにわたり、コストパフォーマンスの悪さを理由にタイツを避けていましたが、この冬は4割くらいタイツにシフトしていました。
今年が特に寒かったのか、それとも単に加齢のせいなのか、自転車通勤で絶対領域が北風にさらされるのがあまりにもつらくて…。


春先もまだまだタイツのお世話になろうということで、薄手のものをいくつか買いました。
ネバアランドのタイツには、「世界のお祝いタイツ」という名前がついています。「世界」「お祝い」という言葉のタッグ、乙女心を分かってらっしゃる…。
白タイツってかわいいんだけど、上手に履きこなすのは至難の業です。幼稚園児になりかねないし、三十路半ばで幼稚園児仕様ってのはさすがにキモイし…。でもこの柄なら大人っぽくも合わせられそうな気がします。


放浪乙女えくすとら-neverland ペン画チックなプリント。


対する6%~の方は、いかにも6%らしくハジけまくっていて、これまたお前の年齢でそれはどうだろう…? という気もしなくもないのですが、ま、革のロングブーツなんかと合わせたら、柄の分量がいい感じに押さえられてマイルドにかわいくなるはず…です。


放浪乙女えくすとら-6%dokidoki は、派手だお…。

2012年03月21日

ゲイ術手帖・えくすとら~『窮鼠~』と『俎上~』~

テーマ:読書

あ、安易なタイトルですみません…。何でもかんでも“えくすとら”ってつけておけばいいと思うなよ!
前回からの流れで、うおおこれはもうやばすぎて身悶えが止まらんガクブルというマンガにぶち当たってしまい、感情の奔流をいかんともしがたく、駄文をしたためる次第です。夜中に書いたラブレターばりに支離滅裂ですが、何卒ご了承のほど…。


『窮鼠はチーズの夢を見る』『俎上の鯉は二度跳ねる』(作・水城せとな)というマンガに、ここ数日、メロメロになっております。
普通、どんなに面白いマンガでも、読み終わった直後に再読することはめったにありません。マンガは一気に読んでカタルシスを得るのがいちばんよいのであり、ネチネチと読み返しても最初のカタルシスが失われていく可能性が大いに懸念されます。
ところがこの2冊、3日で10回は読んだであろうという執拗な再読っぷり。それも、頭から終わりまで。エロの場面だけ繰り返して読んでいるというなら単純で分かりやすいものの、全部読み通してしまうなんて、尋常ではない事態です。マジで仕事が上の空だお…(小声)。
ひょっとしてこれは、わたしのゲイ術コレクション(笑)の中で『モーリス』に匹敵してしまう作品なのではないでしょうか? 少なくとも、マンガ部門に『モーリス』はいないので、その座に鎮座していただくにやぶさかではないのですが…あっでも、『風と木の詩』『日出処の天子』という二大古典についてはいかがしたものか…。最近読み返していないから比較は難しいな。
ってまあ、比較なんかしなくても、このシリーズはあちこちでとっくに最高評価を与えられており、今さらわたしがここで誉めそやしても白けてしまうんですけどね。秀逸なレビューもネット上にたくさんありますし。


最初、表紙から漂ううっすらとしたBLっぽさと、気取った雰囲気のタイトルに、読むのを躊躇っていました(今さら躊躇うなよ!って感じですが…)。
それに、Amazonでは相当な高評価だったものの、本の紹介文を読んでもさして魅力を感じなかったのです。Amazonに行って読んでいただければ分かるのですが、要約すると「優柔不断なノンケの主人公・恭一が、ゲイの後輩・今ヶ瀬に弱みを握られ、黙っている代わりに『貴方のカラダと引き換えに』と要求される――」ですよ。た、単純! っていうか、“カラダと引き換え”なんてモロにBL的展開じゃないか!?
…はい、これらすべて、明らかな認識違いでした。本っっっ当にすみませんでしたーーー!!!


確かにストーリーだけなぞると単純に見えますし、女の子も絡んで三角関係になるなど、わりと王道で、現実世界でも普通にありそうな関係です(性別はともかく)。偶然が多発する件については、現実よりもドラマっぽいですが…。
でも、ややもすると陳腐に堕しそうな設定で、ここまで人の心を抉ってくるんですから、脱帽して膝をついて足を舐めるしかありません(最後のは要らないか…)。作者あとがきで、「ミクロコスモスはマクロコスモスと同等である」といったことを書かれていましたが、まさにそれが体現された見事な物語世界でした。
何がすごいって、二人の応酬と感情の流れ方が、恐ろしいほどリアルで緊迫感に満ちているんですよ。東京のどこかに、こんな二人が本当にいるんじゃないか、二人とすれ違っているんじゃないかと思ってしまうような生々しい息遣い。
最初は、ノンケの恭一がひたすら今ヶ瀬の熱情(とそれに裏打ちされた計算)に流されていくだけなのですが、時に立場が逆転し、再び逆転され、束の間の平和と幸福が訪れ、新たな戦闘が起こっては傷つけ合い、また寄り添う――ああ、なんて不毛な(笑)戦いなんだろう! 自分が壊れるほど愛してしまう方もつらいけど、そこまで愛されて何とか応えようとする方もつらいよね。愛される方だって木偶じゃないんだもの。
でも恋愛って本当は、“たった一人の君”にこだわり続ける以上、終わりのない戦いなのかもなあ。大概は結婚という形で落ちつこうとするけど…。かのランボーも「愛とは絶えず揺さぶり続けなければいけないものだ」と云っていたっけ。


まあ、そういう恋愛の普遍的な性質があますところなく描かれているので、あまたあるレビューでは、褒め言葉としての「これはもうBLではない」「BLを越えた」といった評価がよく見られます。
わたしはどっちかっていうと、BLという名称に親近感がなくてつい昔ながらの(?)“やおい”と云いたくなってしまうのですが、その、巷で云われているであろうBLの定義を無視してざっくりとBLを“男×男の恋愛モノ”だとすると、これはBLでしか描けなかった物語だと思うし、BLという土壌があってこそ生まれた傑作だと思います。
その主題が、BLの枠を越えていける普遍性を持っているから素晴らしいのであって、この物語から男×男の枠を取り外したら、多分ここまでの話になっていないのでは…? 男と女なら、どこかで妥協できたかも知れないことが、男と男だからできない。そのもどかしさを見るにつけ、やっぱりやおい(BL)は愛の純粋培養に必要な枠組みなのだわ、と勝手な持論を改めて確信するのでした。
ラストは、とっても個人的な意見ですが『モーリス』のその先を描いてもらえたような印象で、ああ読めてよかったなーとしみじみうれしかったです。雑誌連載→雑誌休刊→携帯配信という複雑な道程を歩んできた作品ということで、長い時間をかけリアルタイムでこの話を追っていたファンの人たちには、本当に頭が下がります…。


いやーこれ、ドラマCDも併せて買ってしまいそうです。今まで、ドラマCDなんてものが世に存在することすら認識していなかったのに、この恐ろしいハマりようったら…。
だってセリフがいちいち心に突き刺さるんだもの。暗誦できそうなくらい脳裏に焼き付いているんだもの。これはもうプロの肉声で再生したくなりますっての。
実写化したら、ファンのバッシングが恐ろしいことになりそうだけど、わたしは実写でも観てみたいなあ。色気のある上手な役者さんに、リアルとドラマが絶妙にブレンドされたこの世界を再現してほしい!
余談ですが、ノンケの先輩・恭一っぽい見た目の人が生活圏内にいまして、その人を見かけると恋ではないのにドキドキしてしまいます。マジで重症だろ…(汗)。


萌えポイントとしては、先輩の、要所で見せるゾッとするような男っぽさ。これは今ヶ瀬でなくても墜ちるだろう…少なくともわたしは墜ちるわ。
そして、今ヶ瀬のクールな仮面の下に沸々と燃えたぎる薄暗い情念がたまらん。好きな人以外には徹底的に冷たい感じとか(笑)、理性が崩れ落ちたときのどうしようもない弱さとか。
ベクトルは違うけど、どちらも色気あふれるキャラクターだと思います。


ガチンコの濡れ場が何回か(も?)出てきますので、男性には手放しで薦めにくいですが、フィクションと割り切って読める人には、ぜひこの濃密な恋愛宇宙を堪能していただきたいです。もちろん2冊セットでね!(こちらでどうぞ♪→野ぎく堂Online

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