毎度おなじみ、波乱万丈な紅楼夢侍女の集い。今回のゲストは、なんと古典小説でも有名なあの侍女…!

 

花襲人「皆様こんにちわ。第八回紅楼夢侍女会議の始まりです。大分ご無沙汰してしまいましたが、皆様お元気でしたか? それではゲストを紹介しましょう。賈宝玉様のお部屋からは私と晴雯さんが参加です。林黛玉様のお部屋からは紫鵑さん、薛宝釵様のお部屋からは鶯児さんがお見えになっています。そして王煕鳳奥様のお部屋からは平児さん、王奥様のお部屋からは金釧児さん、彩雲さんがいらしています!」

 

平児「なんだかんだ続いてるわね」

 

金釧児「メンバーは大分固定化されてきた感じだけどね~。もうみんな顔なじみじゃん?」

 

晴雯「そりゃ通算で八回もやってるし。そろそろ面倒臭くなってきちゃうころだわ。ふああ」

 

紫鵑「忙しい仕事の合間に皆さんと落ち着いてお話が出来るので、私は会議が好きです」

 

彩雲「ところで、ここのところ別作品のゲストがいらっしゃってますけど、もしかして今回も……?」

 

花襲人「はい! 今回も特別ゲストを呼んでいます!」

 

鶯児「またトラブルにならないといいけどなぁ」

 

花襲人「だ、大丈夫です! 三度目の正直、今度こそ厳選に厳選を重ねてお呼びした方ですから。それでは登場していただきましょう! かの有名な中国古典小説「白蛇伝」より小青さんです!」

 

小青「こんにちわ~(青蛇の姿で登場)」

 

平児・晴雯・紫鵑・鶯児・彩雲「えっ」

 

小青「あ、ごめんなさい! 本当の姿で来ちゃいました。(人間の姿になって)……これでよし! 今日はよろしくお願い致します」

 

平児「ついにゲストが人間じゃなくなったわね……」

 

金釧児「確かに。白蛇伝って、なんか完全に別ジャンルの作品な気がするよ」

 

紫鵑「さすがに驚いてしまいました……」

 

晴雯「襲人ちゃん、厳選の意味わかってやってんの? なんでよりによって妖怪なんか呼ぶわけ?」

 

花襲人「ま、まぁまぁ! 仙人でもれっきとした侍女ですし!」

 

彩雲「それはそうですけど……」

 

鶯児「どんどんフリーダムになってくよね。この会議」

 

花襲人「とりあえず、いつもの自己紹介からいきましょう。小青さん、どうぞ」

 

小青「初めまして、小青と申します。小説白蛇伝のヒロイン・白娘子様にお仕えする侍女です。物語においては、白娘子様と許仙の恋をお助けするため奔走しました。お二人の恋路を邪魔する和尚さんをぶちのめしたのが、作中一番の名シーンです」

 

紫鵑「さきほどの蛇が本当のお姿なんですか?」

 

小青「そうですよ。正確には、八百年の修行を積んだ蛇の精なのです(エッヘン)」

 

平児「あら? そういえば私が昔講釈師さんから聞いた話だと、小青さんの正体は青魚の精だった気がしたのだけれど」

 

小青「あー、そうなんですよ。白蛇伝のお話は長い歴史の中で色々改変されてきましたから。平児さんのおっしゃるように、昔は魚の精だったんです。もっとさかのぼると、名前すら与えられていなかったですしね」

 

彩雲「それが今では物語に絶対欠かせない重要キャラですものね」

 

小青「もとになったお話自体は非常にシンプルですからね。後代の作家さんが色々設定やストーリーをつけ加えた結果、現代に伝わる波乱万丈なラブストーリーが出来上ったのです」

 

金釧児「ラブはまぁそうだけど、戦闘シーンとかファンタジー要素も含めて、スケールがどでかいよね」

 

平児「そもそも、人と妖怪が恋をするっていうのも凄い話よ」

 

小青「恋愛は障害が大きいほど燃えますから」

 

鶯児「そ、そういうものなのかな?」

 

紫鵑「でも、紅楼夢と違って物語がハッピーエンドでなのは素敵ですね。愛し合う方々には、幸せになって欲しいですもの」

 

小青「その通りですよ。愛を成就させるためなら、何をやっても許されるのです! 邪魔する奴は剣でくし刺しにしたり、火で焼き殺したり、洪水で溺れさせたりしても良いのです!」

 

彩雲「あの、途中からなんかおかしくないですか……」

 

晴雯「まー、仙人の力があれば何でもやりたい放題だよね。いいなぁ」

 

小青「ご所望でしたら、私がお手伝いしますよ。皆さん、何か願い事はありますか?」

 

一同「えっ、願い事?」

 

次回を待て

 

 

 

 

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