月日が経つのは早いものです。
気付いたら、ブログの更新を半年よりもっと以上、してませんでした。
えっ、そんなに時間立ってた・・・?びっくりです。

外資系企業の面接対策のため、大慌てで、英語面接・履歴書の本を漁りました。
その結果は長くなりましたので、ホームページの方で、ご覧ください。

http://honyan.web.fc2.com/eng/eng3.html

林業関連の産業にスポットをあてた本。2011年3月発行の本なので、変わりゆく林業産業界の今が垣間見れる。メインは、木材自給率50%を達成するため、間伐材など国産材利用をめぐる、林業関連業界の取り組みを紹介。章別に取り上げられている業界を以下に示すと、


第5章:集成材、繊維板など(国産間伐材の利用)
第6章:建設、建築(大型コンサートホール、橋など)
第7章:発電、ボイラー
第8章:団地化などの物流、流通整備
第9章:林業高性能機械
第10章:森林環境教育(林業紹介イベントなど)
(第1章から第4章は、日本の林業の現状や未来への提言など)


本の構成としては、以上の業界の概略を10~15ページにまとめた後、具体的な会社名をあげて、その会社の取り組みを紹介。 竹中工務店や東京ガスなど約40社の企業の具体的取組が、2ページに渡って紹介されています。大手ばかりです。木質バイオマスプラスチックなど、これから芽が成長しそうな、新産業の説明が余り見受けられないのは残念です。こういう分野にこそ、本での宣伝という形で応援してほしいのですが。


この本は、「産・官・学・民」の交流で産業を活性化しましょう的な(社)日本プロジェクト産業協議会の「森林再生事業化研究会」の調査などの活動をまとめた本です。そのためか、一人の人間の主張のような統一感よりも、こういった動きがあります、こんなこともA社がされてます、というご紹介、カタログ的要素が強い本で、小説みたいに一気に読んで味あり面白いといった本じゃないです。逆に、広ーく浅ーい情報が満載なので、頭が情報量でパンパンになって、なんか頭にスムーズに入ってこないなあという印象もある。情報の取捨選択より、とにかく、いっぱい載せちゃえみたいなノリですね。

ただ、この本をヒントに、より深く、林業の業界を知ることはできると思います。
まず、どんな会社がどんな取り組みをしているか?、名称だけでもわかれば、自分で調べられますからね。名称分からないと、調査に時間がかかる。
産業としての林業に取り組みたい方は、目を通しておくことをおススメします。


日本は森林国家です-産業界からのアプローチ-/米田雅子
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本の紹介ブログをやっていながら、こんなことを書くのもアレですが、今日のお題は、「本を買わない」。昔、私が高給取りだった頃、本屋で気になる本があれば、ばかすか買っていたものです。その時のお金を貯金していたら…、と反省することもしばしば。今や、本一冊買うにも、細心の注意を払い、真剣に検討を重ねる状況です。


でも、本の購入価値を吟味するのは、私にとっても、本にとっても、良いことだと思います。はっきりいって、本を見境なく買っていた頃、本を最後まで読まないことが結構あった。買ったことだけで満足して、ちょっとペラペラみたら、考えてみたほど面白くなくて放置して、引っ越しで入れた段ボールの中で長い眠りについた本の数々。

本当に多いのですよね。お恥ずかしながら。で、図書館で借りて読んだ本の方が、シリーズ全巻読破して、心に残っていることも多いという。

そのような経験を重ねて、私が最近心がけていることは、


1.図書館で借りられる本は買わない!

 最近の図書館は結構品揃え良いです。 特に自分は関西在住ですが、大阪市立中央図書館を愛しています。

ここは大阪市在住じゃなくても借りられるという太っ腹な上、私の大好きなマイナーな専門書の類も充実しています。買うにせよ、図書館で読んで気に入った本を買った方がいいです。


2.図書館に無い本は買う!

 図書館に並ぶ可能性が限りなくゼロに近い本は、しょうがないので買います。 マイナー中のマイナー本というか、おたっキーな本というか?(笑)


3.amazonマーケットプレイスなどで、中古1円の商品は買わない!

 お察しの通り、売る前提の話です。中古1円の本は、実際、良くない本も多いと思います。うちにも、昔の残骸として、中古1円の本が少なからずあるのですが、最後まで読まなかった本だったり、面白くない本だったり、買わなきゃ良かった本だったり。amazonなどの口コミ評価が高い中古品は必ず良い値がつきますが、実際読んだ私から見ても、そういった本は良書だと思うことが多いです。


本は良い本ばかりじゃないです。本当にくだらない、寄せ集めの内容とか、どうでもいいような本も残念ですが、あるのが現状です。特に、表面をキレイに取り繕っていて、中身が無い本って、あったまきますわ。簡単な誤字脱字がたくさんある本を見ると、出版社の編集は何してんのって思う。よく吟味せず衝動買いして、最後まで読まないで部屋のスペースを食うだけの本は、無駄遣い。本を買うようなお金もない状況のおかげで、くだらない本を売った作者達にお金を払わず、良い本を探せる癖がついたことは、不幸中の幸いでした。

今の私の状況では図書館に頼む日々ですが、いっぱいお金を持っている方は、良い本の作者の応援のためにも、本を買って欲しいと思います。






他の本と違う特筆すべき点は、「木材取引基礎知識」が掲載されていることです。
著者は、木場の木材問屋の三代目として、木材に携わること50年。
国産材だけでなく北米材や南洋材など、世界の木材の仕入れや加工、販売をされていた方で、その豊富な経験に基づいて本は書かれています。
「木材基礎取引基礎知識」では、木材商取引の基礎用語(石の単位、胸高直径など)や、ブレトン法など材積計算方法、木材の構造から木材の質を把握する方法などを解説。
日本農林規格だとか、結構ディープな専門用語が飛びかいますが、木材がどのようにして取引されているかの概略は、木材や木工品に興味があるなら、知っておいて損はないです。


この本は、木材に関わる方は勿論のこと、国産材で家を建てようと思っている方にもおススメします。
木材選定を業者任せにするのでなく、この本を通して、木の値段の決まり方「どのような木が本当に価値があるの?」など、ある程度の知識を得た方が、きっと「納得のいくお買いもの」ができるかと思います。


また、木場の木材流通の歴史もあり、山から川で丸太を運び、それを川並さんが木材置き場にお客様が気に入るように、見目良く陳列していく、そんな時代の仕事ぶりを垣間みれます。
日本の歴史は森林と共にあるよね、と思いをはせてしまいます。


と、本の後半1/4部分の紹介が先になってしまいましたが、メインは170種類に及ぶ、国産材から外材まで、日本で手に入る木材の基礎知識です。
材1種につき大抵は1ページで解説、木目の写真と解説、加工性などの簡単な表。
半ページの材もあれば、流石にスギやヒノキは4ページ扱いです。
材木の木目の写真は全てオールカラーで、材木の種類によって、こんなにも見た目が違うことに、心動かされます。

木材は木目の見た目が重要ですから、他の本で材木を学ぶ際、この本を片手に、木目と一緒に覚えるのが、理解が深まるかと思います。
ちなみに、木材になる前の立木=生きている樹木の写真は、ほぼ無いです。
葉や花の写真がある植物観察のための本では決してないので、そこはお気をつけください。


木材の解説は、「辺材、心材の境界は明瞭で…」や、「クスはアテの強い木があり、薄板で使用すると反りが起きるので乾燥に注意」など、木材を使う上の実践的な知識になっています。

簡潔で淡々としていて、理科便覧のようで、微妙に色っぽさはないのですが、170種類もあれば、小説のように起伏をつけて木材の解説を書く訳にもいかないでしょう。

だから、この本は始めから一気に読破するより、手元に置いて、その木材の言葉と接した都度に、確認するような形で、ペラペラっとめくるような本だと思います。

木材の参考資料の代表格ですね。

原色 木材大事典170種―日本で手に入る木材の基礎知識を網羅した決定版/村山 忠親
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職場で英語を使う、バリバリのビジネスマンになりたかった。
そのため、NHKのビジネス英語を聴いて、幾つものビジネス英語の本も手を出し、勉強したが、そうはなれなかった。なぜなら、英語を使う職場ではなかったからだ…。英語を使えるということで、この職場を選んだのに実際は…、orz。
外国人だらけの職場とか、外資とか、いっそ外国で働くとか、100%英語の職場を選ばなくてはダメなのだろう。「日常は日本語で英語も使うよ」ぐらいの覚悟ではいけないのだ。
「ビジネス英語を学ぶのはムダである」との考えは、自分の頭の問題でなく、ビジネス英語を使う環境がなければ、無用の長物ってことだと思う。

と、長々と前置きが長くなったが、それでも英語を勉強し続けて、いつかは国際派ビジネスマンになる希望は持ち続けたい。今は英語を使えなくとも、そのチャンスが回ってきた時に、使えないのでは話にならないのだから。

この本は、私が手をだしたビジネス英語本の中でも、お気に入りの一つ。


日常の職場で使えそうなフレーズを100つあげ、その一つ一つに、会話文と説明、他の例文を紹介。
たとえば、「お忙しいところ、申し訳ありませんが」は、「I'm sorry to bother you.」。相手の言葉を受けて「宜しくお願いいたします」は、「I look forward to that.」。ちなみに、これの派生例文の一つ「今後とも宜しくお願いいたします」は「I look forward to working with you.」。
会話文も実際にありそうな感じで楽しい。ニューヨークに転勤になって喜ぶ人に対し、「Congratulations!」「You 're lucky!羨ましい」という人もいれば、「He got lucky.まぐれだよ」と嫉妬する人も。


解説に関しても、フレーズの一覧だけでは応用が聞かないけど、「こっちのフレーズが普通」、「こういう言い方はしない」などの解説があるので、理解が深まる。
一例として中学で習う「Sit down please」は先生が生徒に言うもので、Pleaseつけてもダメで、「Have a seat」と表現するのがビジネスマン。ああ、もう本当、学校の英語の先生のダメダメさは、TUMIではないでしょうか。間違いを平気で教えてるんだもん。この本では、初めましては「How do you do?」でなく「Hi」だけでいいとか、「Let me

introduce myself」は不要とか、学校英語の間違いも矯正してくれる。


CDの出来も非常に良いと思う。書類をめくる音や電話の音、周りの話声などの効果音が入っていて、職場にいるような臨場感がある(全部じゃないけど)。他の使用例の例文も入っている。そして、棒読みではなく、演技(気持ち)がちゃんと入っていたりして面白い。CDを流しっぱなしで会話を次々と聞くと、以前のページで勉強したフレーズが違う会話に出てきてくれるので、復習になってとても良い。


この本を見て感じるのは、中学英語でも習いそうな簡単な単語で、ビジネスコミュニケーションは結構成り立つこと。
やけに長ったらしく難しい単語を覚えなくても、コミュニケーションはできるのだ(勿論、さらに格上のビジネスマンを目指すなら別だが) ただ、我々は、学校英語で、単語の日常での使い方というのを十分に学んでいないので、使い方が分からない。テスト英語は日常で使いそうもない言い回しが多い。はっきりいって、この本を中学で学んだ方が、なんぼか英語を話せる近道だと思う。


英語で話していた時に、「これが言いたかった!」的なフレーズがきっと見つかる本。挿絵も結構可愛いので(全部じゃないけど)、気軽に、使えるビジネス英語を学べるはず。
NHKビジネス英会話は気合が必要だが、この本は、ちょっとした空き時間にペラペラ見れて、確かに身になる。
NHKビジネス英会話で???になりながら頑張る努力も必要であるが、この本のように、平易な英語で確実に表現方法を理解するのも必要じゃあないか。

日本人はどうにも巨人の星的な、苦しむ努力こそが美学のようなところがあるけど、本当は楽して勉強して取得できるってこともあると思うのだ。英語は、英単語の本を暗唱し続けても身につくものじゃないんだ。

この本は見かけは軽いのに、役立つ内容はずっしりある。
簡単な単語で構成されたフレーズだから実際に使ってみたくなる。
この本で学んだことをホント生かしたいよ。そのための場にいかなきゃね。


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