【メディア授業】メリットとデメリットについて | 『鈴太のノート』慶應通信を卒業した日記(経済学部編)

『鈴太のノート』慶應通信を卒業した日記(経済学部編)

慶應通信経済学部 68期秋組
2014年10月学士入学 2017年3月卒業(在籍期間2年半)

早ければ来週末、

あるいは2月初めには来ますかね。


「メディア授業・放送授業の案内」。


昨年はニューズレター2月号と一緒に同封されてきましたので、

今回も同じであればそのタイミングなのでしょう。


放送授業(語学)につきましては、

受講料を納めることで履修が可能となります。


「仮申し込み」というものはありませんから、

受講希望者全員が希望通り履修することができます。


ですが、「メディア授業(Eスク)」につきましては、

「仮履修申込み」というものがありまして、

これに当選しませんと、その科目を履修することができないのです。


人気科目につきましては抽選倍率が高く、

毎年申し込みを行うも何年も抽選から外れ続け、

未だ履修が叶わない方も多くいらっしゃいます。


そして、2016年度は年間のスク申込上限が撤廃されるとのこと。


普段であれば夏スク、週スク、夜スクをメインに履修されていた方も

今後はEスクにまで履修の範囲を広げてこられることかと思います。


Eスクの募集定員が増えない限り、

人気科目の抽選倍率は今まで以上に激化しそうな予感です。(;´Д`)


希望するスクを自由に選択でき、

且つ皆勤賞が可能な方は別ですが、

地方組であったり、

あるいは関東在住の方であっても仕事や健康上の都合により、

スクに出席することが困難な学生にとっては、

このEスクの抽選に当選するか否かというのは、

それだけで卒業年数が左右されるほど死活問題なのです。


去年、私は2科目のEスクに申し込み、

幸運なことに2科目とも当選することができました。


ということで、その経験を踏まえ、

Eスクの「ネガティブキャンペーン」げふん

「メリットとデメリット」について記載してみようと思います。


まずは「メリッ」トについて。


①メディア授業&放送授業の単位は

 「10単位まで」スク要件に振替可能


先述の通り、スクに出席が困難な学生にとって、

卒業要件のスク単位はかなり深刻な問題です。


学士入学で15単位以上、特別課程で22単位以上、

そして普通課程では30単位以上を

それぞれ卒業までにスクで履修する必要があります。


長期間の在籍を予定される方であれば、

無理なく、毎年2,3科目程度を目標に履修される

ということでも良いのでしょう。


ですが、早期での卒業を目指す場合、

このスク単位が修得できない、

ということは早期卒業の壁となるのです。


通うことさえできれば単位を修得しやすいスクですが、

通うことが困難な環境の学生にとっては、

「スクーリング科目が難関科目」とさえなり得るのですね。


その中にあって、この放送授業とメディア授業が、

「10単位まで振替が可能」というのは大きいです。


例えば放送授業2科目2単位と

Eスク4科目8単位を履修することができれば、

それらはスクに通うことなく「地元受験」によって、

スク単位「10単位」を修得することが可能となります。


学士入学者の場合、

この放送授業&メディア授業の

10単位までの振り替えを行うことにより、

卒業までに「残り3科目6単位分」についてだけ、

スクーリングに通えば良い、ということになります。


実際に通わなければならないスクーリングを減らすためにも、

このEスクを卒業までに上限まで履修できるか否か、

というのは重要なポイントとなってきます。


②メディア授業科目には視聴点・レポート点がある


Eスク科目は、「毎年7月に科目試験」が行われます。


ですが、合否はその科目試験一発勝負ではありません。


Eスクにつきましては、

・2回のレポート提出

・視聴点

・7月科目試験

これらの総合評価によって合否、あるいは成績が決まります。


このことをメリットとして見ることもできます。


同じ授業内容でも、

実際のスクでは「最終日の試験一発勝負」だったのに、

Eスクでは「レポートの点数+視聴点」も加味され、

それによって、「点数の底上げがされる」

ということもあるのです。


これにより、筆記試験ではイマイチだったけど、

視聴点とレポート点で合格を拾える、

という可能性も出てきます。


科目によっては、

「スクよりもEスクの方が単位修得しやすくなる」、

ということですね。


③自由な時間に何度でも視聴可能


実際のスクーリングですと、

決められた時間に授業が開講されます。


なので、仕事の関係や体調不良等、

その時間帯に都合が付かなければ

授業に出席することができなくなります。


また、スクの場合、

自身で動画撮影などを行わない限り、

その授業は一度きりしか見聞きすることはできません。


ですが、Eスクでしたら、

自由な時間に何度でも視聴可能です。


長時間集中力が続かない、という方の場合、

例えば30分程度ずつに区切り、

途中休憩を挟みながら視聴するということもできますね。


何よりも、通学しなくてよいので、

通学にかかる時間や費用を削減することが可能です。


④Eスクでしか開講されない授業がある


毎年開講されるEスク授業の中でも

恐らくは人気№1の科目があります。


「近代日本と福沢諭吉」。


現在、スクでは開講されず、Eスクのみの科目となっており、

文学部、法学部、経済学部問わず受講可能で、

更には文学部の場合、

自分の属する類の単位になる、というおまけ付き。


福沢諭吉について学びたい、

という方にとっては最高の授業。


今年は例年以上に抽選倍率が激化しそうな予感です。


他にも細かなメリットがあるかも知れませんが、

重要なのは以下の「デメリット」についてです。


①科目試験枠が潰れる


通常のスクーリングであれば、

最終日の試験であったり、レポート提出などにより、

単位修得、あるいは成績が付けられます。


つまり、科目試験スケジュールとは別枠で

単位修得を目指すことができます。


ですが、Eスクの場合、

筆記試験は毎年7月の科目試験内で行われることになります。


これにより、希望するEスクの開講科目群によっては、

当初計画していた履修計画を見直す必要が出てきます。


特に必修科目や卒論に関連する科目、

興味がある科目や

単位修得の為の楽勝科目が詰まっている群の場合、

その後の履修計画に影響が及びます。


更には配本科目と異なり、

再受験ができない一発勝負科目となりますから、

どうしても優先的にEスク科目の試験対策を行うことになります。


その為、同時受験する他の科目への

学習時間が削られることとなります。


ちなみに、私が過去の科目試験で撃沈したのは

2015年7月受験の「経済原論(初回)」の1科目。


この回ではEスク2科目が同時受験でした。


Eスクだけが敗因とは言いませんが、

Eスク2科目の試験対策に相当時間を取られたのは事実です。


②2回のレポ提出がある。


メリットの項目でも記載しましたが、

Eスクを履修する際、7月の科目試験だけではなく、

その前に2回のレポート提出が必須となっています。


しっかりとレポートを提出できる方については、

それがレポート点となり、メリットとなります。


ですが、そうでない場合、

この2回のレポート提出は同時にデメリットにもなり得るのです。


2回のレポートにはそれぞれ「提出期限」が設定されています。

そして、実はこの2回の「レポ提出期限」が厄介なのです。


レポ課題が発表になってから、

比較的短期間でレポート提出を行わなければならず、

課題によっては、

Eスクの授業を全て視聴している必要があったり、

他の文献を集めて読み込む必要があったりと、

スケジュール的に厳しいものがあったりします。


また、レポ課題はEスクの画面内で告知されますので、

数週間Eスク画面をチェックせずに放置してますと、

レポ課題が発表になったことすら気付かないうちに

「レポ提出期限が過ぎてた」ということもありえるのです。


そして、Eスクの成績評価は、

2回のレポ提出と7月の科目試験による総合評価となっており、

仮に1回のレポでも提出が間に合わなければ、

その時点で科目試験受験の資格を失います。


更に、この2回のレポートには「再レポがありません」。


返却自体がされませんから、

基本的には「とにかく提出すればOK」となりがちです。


ですが、Eスクは配本科目と異なり、

レポ内容も総合評価によって成績に加味されるのです。


合格できればぎりぎりでもOKの配本科目と異なり、

不十分な出来のレポでもそれがそのまま成績になってしまいます。


なので、レポ提出時には普段以上に時間をかけ、

慎重に作成、提出を行う必要があります。


ちなみに私は「近代日本と福沢諭吉」の2回のレポ提出の為、

科目試験対策に費やした時間とは別に、

3週間程度の時間を費やしました。

(単に本を読むスピードが遅かっただけかもですが・・・。)


③1週分貯めると挽回するのが大変になる


「いつでも好きな時間に視聴できる」


・・・というのがEスクのメリットなのですが、

これは同時にデメリットにもなり得ます。


Eスクは毎週、2,3時間分の授業が配信されます。


今週は忙しいから来週視聴しよう、


と考えていますと、


翌週は4~6時間の授業を視聴しなければならなくなります。


これがスクーリングでしたら、

せっかく授業に出席したし、

今回の授業は一度きりしかないから真面目に聞こう、

となります。


ですが、Eスクはいつでも聞けるし、何回でも聞けるから、

ということで、視聴が貯めがちになったり、

あるいはサラッと聴き流しになってしまったりするのです。


1順視聴するだけでも大変なのに、

サラッと聴き流してしまった為、

レポ作成前や科目試験前など、

更に何度も視聴を繰り返さなければならない、

という事態にもなりかねません。


これが結構な負担になります。(体験談)


④卒業要件としてのスク上限は以前のまま


2016年度から年間のスク履修上限は撤廃されますが、

「卒業要件としてのスク上限は変わりません」。


一部、年間スク上限が撤廃され、

卒業しやすくなるのでは?とか、

卒業が早期化するのでは?という意見も聞かれます。


ですが、私はそうは考えていないのですよね・・・。


元々スクに通うことが困難だった方は、

年間のスク履修上限が撤廃されても直接的に影響はありません。


むしろ、Eスクの抽選倍率が上がることによって、

卒業要件に必要なスク単位の修得が

従来以上に遅れる可能性もある気がしています。


そして、逆にスクに自由に通える方は、

初年度でスクを可能な限り受講されるように行動すると思うのです。


そうなりますと、


「今年はテキスト科目で単位取れなかったけど、

 スクでいっぱい単位が取れたからOK」


「スクに通うのが大変でレポートが全然書けなかった」


「夜スク・週末スクが毎日のようにあって

 10月と1月の科目試験対策が全然できなかった」


という方が増えそうな気がしています。


更に、「卒論指導登録」の条件には、

必修外国語を除き、必修や配本科目等の縛りはありません。


従って、学士入学や特別課程の方の場合、

極論、テキスト英語3科目の他は

全てスク単位で条件を充足し、

早期の卒論指導登録を目指す方も増えそうな気もしています。


論点がずれましたが、、、

話題を戻しますと、専門教育科目68単位のうち、

スクで卒業要件を認められるのは

従来通り変わらず「28単位」までです。


なので自由にスクに通える環境の方の場合、

Eスクで履修すればするほど、

実際のスクで卒業要件になる単位数は減ります。


卒業要件を超えて履修したい、

通学の負担を減らしたい、

スクでしか開講されない授業を履修したい、


という場合は別ですが、


卒業要件としてのスク単位と割り切る場合、

科目試験の枠が減る分、

Eスクを受講されるメリットは無いように思えます。


⑤履修辞退や記念受験の場合、

 周囲からの視線が痛い(ぇ


通常の配本科目ですとか、

定員が無い放送授業の場合ならともかく、

メディア授業については「定員が設定」されています。


実際にEスクを受講され、

レポートを提出すると分かるのですが、

1科目につき受講される学生数は100人超となっています。


Eスクには2回のレポート提出があるのですが、

採点される先生はこの100本超のレポートを

2度、短期間で読んで採点しなければなりません。


申し込み前は、


なんで定員なんてあるの?

もっと募集数増やしてよ!


と思いがちですが、実際に受講者数を見ますと、


「ああ、今の受講者分のレポ採点だけでも大変ですよね・・・。」


と気づくことができるかと思います。


で、話を戻しますが、

重要なのは「Eスクには定員が設定されている」ということなのです。


そして、毎年その抽選から外れる方も大勢いるのです。


なので、

人知れずこっそりと仮申し込みを行って当選した場合を除き、


「受験辞退は『白い目』で見られる」ことになります。(ぇ


例えば、


「スク単位は充足できそうですが

 興味ある科目だったので仮申し込みしました~(^^」

        ↓

「倍率の高い人気科目でしたが、

 見事当選することができました~(^^」

        ↓

「余裕が無くなってきたのでやっぱり受験しません~(^^(ぇ

あるいは

「余裕が無くなってきたのでノー勉で記念受験します~(^^

        ↓

「スク単位は足りてるのでテキスト科目を優先します~(^^

 抽選はずれた人ごめんなさい~(^^」


となりますと、


「その科目!私が履修したくて申し込んだのに、

 抽選はずれた科目じゃん!(;´Д`)」


「受験辞退するなら申し込むなよ~!

 その科目毎年抽選はずれてるのに~(T-T」


「いや、自分だったら

 本気で真剣に勉強して受験したかったよ!(;´Д`)」


「スク単位が足りなくて、卒業が半年伸びた~!(号泣」


などととなります。(白目


2016年度は年間のスク履修上限が撤廃されます。


ですが、それを良いことに、


「とりあえず申し込んでおこう」

→当選後「やっぱり受験しません」「記念受験です」


となりますと、

抽選はずれた組から「物凄く白い目」で見られることとなります。


当選された場合は抽選に外れた方の分まで

しっかりと受験しましょう。


Eスクについてのまとめです。


・スクに通えるならスクの方が良い気がします。(ただし人による

・スクに通うことが困難で「とにかくスク単位が欲しい!」という方の場合、

 人気の無さそうな科目(おぃ)を積極的に狙っていきましょう。

 (Eスク2科目同時受験はきついです。)

 (Eスク3科目同時受験になりますと普通の生活ができなくなります)(ぇ


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