禅タロット小アルカナ考察:虹の2・MOMENT TO MOMENT | 穂積の覚書

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虹の2・MOMENT TO MOMENT(瞬間から瞬間へ)です。



穂積の覚書-気まぐれ屋本舗-70

飛び石を渡る人。楽しそう。周囲には虹色の波。左右には四角いものがうっすら見えます。ビルの輪郭だそうです。


2番目のカードは、やはりAというエネルギーの塊をどう方向付けるか、というカード。

自ら蓄えた力、五感。とはいえ、全世界に比べればあまりにささやかな力。でも充分な力。

この虹色の波の中で、流されることなくしっかりと存在する飛び石が、そういうものな感じがします。


この渡っている人は楽しそうです。ちょっとバランスを崩しそうになっても楽しそう。「なんとかなるさ~♪」とでも言っていそうな。

白い服は純粋無垢の象徴っぽいですね。

今、ここを楽しむ。

足元は見ない。一つの石を力強く蹴って、新たな石へ飛び移っていく。

火の2にも似ている感じがしますが、火の2よりももっとすべてに近しく、実に、実に楽しそう。


なんというか、良く言えば機転が利く、臨機応変、本番に強い。

そうでなければ行き当たりばったり、その場しのぎ、刹那の快楽。


その場しのぎというと雲の7を思い出しますが、あれよりもっと楽観的。

すべてを掌握しようとするのではなくて、すべて受け流そうとする。流れの隙間を身も軽く飛び回る。周囲がどんな波だろうと、足元を信じて渡っていく。

雲の7はどうしても他人を意識して他人に左右されるところがあるけれど、虹の2は割と関係ない。


出方が悪い時は、八方美人とか、誰かに合わせるみたいな感じがあるから、近くはなるかな。


波という原始的な力、ビルという人工的なもの、そういうものの間をバランスを取りながら渡っていく。

過去の石に目を向けず、未来の石を心配せず、今踏んでいるその足元だけを気楽に信じている。

他の2と並べても、格段に「バランス」というイメージの強いカードだなあと思います。

世界と個人。全と一。全宇宙と一つの魂。そういうグレードが違う感じのするものが、対等に天秤を釣り合わせるみたいな。