参考資料692 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

獣の数字666とは
「黙示録の中で最も有名な「獣の数字」とはなんだろうか。原文(口語訳)では以下のように書かれている。

 この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。
 ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。

 黙示録著者は、読者に対して「獣の数字を解くがよい」と語りかけている。これは、当時の読者が当時の方法で解ける暗号だったと考えるべきだろう。「666」が人の名前を表す数字ということは文中で明言されているのだから、問題は誰なのかということだ。
 聖書研究では皇帝ネロのギリシア語表記(Neron Kaisar)をヘブライ文字に置き換え(Nrwn Ksr)「ゲマトリア」で数値化したもの(50+200+6+50+100+60+200=666)というのが定説になっている(なお、「ゲマトリア」とは、ユダヤ神秘主義の「カバラ」で、文字に隠された意味を読み解くための手法の一つ。ヘブライ文字のアルファベットには個々に数値が割り当てられている。アルファベットを数値化し、足し合わせることで文字に対応する固有の数を読み取る方法。数値が同じものには同じ性質があるという考え方をし、隠れた意味へのヒントとする)。
 しかし、「2005年頃に本当の獣の数字は『616』であると話題になったではないか?」といわれる読者もいるかもしれない。これは3~4世紀頃に書かれたと考えられる古い聖書写本において、獣の数字が「616」と書かれていたことが根拠となっている。
 では獣の数字が616だとすると、皇帝ネロ説が成り立たないかといえば、そうでもない。ギリシア語的な発音ではなく、ラテン語発音では(Nrw Ksr)となり、合計(50+200+6+100+60+200)が616になるからである。しかし、一部の報道のように「616」が正しい獣の数字だと確定したわけではなく、現在でも「666」の方が有力視されているというのが本当のところだ。
 ここまで見てきたように、黙示録は迫害されているキリスト教教会に対して、明るい未来を指し示すことを目的とした書かれた。暗い時代の象徴、キリスト教徒を苦しめる者として、過去、最も強力な迫害者だった皇帝ネロを示すというのは、自然なことと言っていいだろう。」
「検証 予言はどこまで当たるのか」ASIOS・菊池聡・山津寿丸著より

感想
>黙示録著者は、読者に対して「獣の数字を解くがよい」と語りかけている。これは、当時の読者が当時の方法で解ける暗号だったと考えるべきだろう。

私は「ヨハネの黙示録」は「終わりの時」について書かれているので、「終わりの時」に生きる人々に語りかけていると考えている。因みに、ゲマトリアによる皇帝ネロ説やヒトラー説は昔から知っているが、そんな中途半端なものではないだろう。(反キリストなんだから。)
「HITLER という名前を、「A」の文字に「100」をあて、「B」を「101」として数えていくと、この「HITLER」という名前は、「107、108、119、111、104、117」となり、全てを足してみると「666」となるのです。」
ネタ元:http://miraihenomitisirube.blog42.fc2.com/blog-entry-51.html
明らかにこじつけだけど、法則的には中々こじつけられないので面白いね。
補足:http://www.clio.ne.jp/home/imocha/koza/koza42.htm

>しかし、「2005年頃に本当の獣の数字は『616』であると話題になったではないか?」といわれる読者もいるかもしれない。

実に、麻原彰晃は1988年頃に獣の数字は「616」と断定している。その根拠は、666=2×3×3×37で、聖書では42ヶ月(=2×3×7)とか1260日(=2×2×3×3×5×7)とか素因数に7が入っているのに666には7が入っていないのでおかしいというのである。そして616は、616=2×2×2×7×11で素因数に7が入っているからだそうである。中々説得力があるね。
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11277965790.html
616説
「この写本は獣の数字を「616」と記している。この異読はエフラエム写本やエイレナイオスの著書を通じて、以前より知られていたが、当該写本が非常に古いものであったこともあり(3世紀~4世紀)、一部マスコミがセンセーショナルに報道し、広く知られることになった。
しかし、聖書学の本文批評は、彼らが伝えたような単純な解釈とは異なり、より古い写本の読みが常に正しいと考えるわけではない。なぜなら、現存する全てのテキストは、オリジナルではなく、写本だからである。ある比較的新しい小文字写本は、古い写本を写したもののため、非常に古い読みを伝えていたり、また、ある成立年代の古い大文字写本が、教義に合わせて色々と修正・加筆されていることもある。この異読は、エイレナイオスが伝えているように、2世紀にはすでに存在していたことが明らかであるため、たとえ現存最古であっても、3世紀~4世紀の写本が決定的な意味を持つことはない。」
補足:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8D%A3%E3%81%AE%E6%95%B0%E5%AD%97#616.E3.81.A8.E3.81.84.E3.81.86.E7.95.B0.E8.AA.AD
個人的には、運命的なダブルミーニングと考えている。
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11952989899.html(「10巻91番の詩」の所の666)

余談だが、1999年頃に金正日の誕生日が2月16日で6×6×6=216とヒトラー好きとか選挙区をわざわざ666から出たとかで「黙示録の獣」という解釈をした事ががあるが当然外した。http://dailynk.jp/archives/249
プーチン説も外れるだろう。ただし、外れる事に意味があるのかもしれない。終わりの時にならなければ分からないし、その時が来れば自然に分かるのだろう。単純に6月16日生まれの人とかね。

おまけ