人生を変えるための4つの戦略 | 意識デザイン
ぼくの仕事は、人生を変えたいと思っているみなさまのお手伝いをすることだといっていい。

長年この仕事をやって来てそれなりの経験や実感があるのだけれど、ざっくりいって人生を変えるためには4つの戦略が必要だ。

1.問題から離れる
2.癒す
3.統合する
4.自由である



すべての場合がそうだとは言わないけれど、問題の性質によっては、まずはそこから離れた方がいいことも少なくない。

たとえばDVとか、住んでいる家の騒音、公害、霊的問題とか……。

どんな問題にせよ、まずきちんと自分をキープできる状況を確保しないと解決はむずかしい。
だから、そもそもきちんと自分をキープすることがむずかしい環境にいる場合には、まずは環境を変えるのが一番だ。

そういう人にかぎって、家を出ることのできない事情をあれこれおっしゃるのだけれど、率直にいってこの手の方に共通していえることは「自分を大切にしていない」。
早い話が、家を出ることのできない諸事情と自分の人生を秤にかけて、どちらを優先するのかということだ。

あるいは意地になっている方もいらっしゃる。
「変わるべきなのは相手の方なのに、何で私が逃げなければいけないのか」という具合に。
でも、それは突進してくるダンプカーに向かって、「キミは止まるべきだよ」と言っているのと同じだ。

「正しい」ことにこだわる人に多い。
でも残念ながら、世の中というのは自分が正しいと思うように動くとはかぎらない。
相手が動かないのなら、自分の「正しい」という観念の方を手放した方がいい。
「正しい」という観念はたんなる創作物に過ぎないのだから。



すぐに環境を変えることができない場合、あるいは環境を変えてもまた同じ問題を引き寄せてしまう場合、さらには環境を変えてもダメージが残っている場合もあるだろう。

その場合には、癒しが必要だ。
まずは、傷ついた心身やダメージを癒すこと。

すべての土台はセルフエスティーム(自己肯定感)だ。

ここが崩れたり、歪んだりしたままの状態で、そのうえに肯定的な人生を築いていくことはできない。

きちんと、その部分を整えること。



問題解決とか、癒しというプロセスは以上でお終いだ。

もちろん、これだけでもやり遂げることは簡単ではないかもしれない。

でも、気をつけなければならないのは、このプロセスをやり過ぎてはいけないということだ。

このプロセスには終わりがない。
「問題」や「傷」を意識しつづけているかぎり、「問題」や「傷」はなくならないから。

ゼノンのパラドクスに似ている。
アキレスが、先を行く亀を追いかける。
ゼノンは言う。「アキレスは、けっして亀を追い越すことはできないだろう」と。
──なぜなら、アキレスが亀のいる場所に追いつくまでに、亀はゆっくりだけれど少しは前に進んでいるはずだ。
そしてアキレスが、少しは前に進んだ亀に追いつくまでに、さらに亀はまた少しは前に進んでいる。
これを永遠に繰り返しているかぎり、絶対にアキレスは亀を追い越すことはできない。

すべてのものは、人の意識がつくる。
だから、「問題」や「傷」を意識しているかぎり、「問題」や「傷」はなくならない。

という訳で、癒しというプロセスにハマりすぎるときりがなくなるので、ほどほどのところでいい。



ここから後は、統合というプロセスが必要になる。

後ろを向いて穴を塞いでいく作業から離れ、前を向き歩いていくこと。

自分の進む方向を定め、場合によってはそのために必要な体制を整える。

最近何度か書いてきた言葉を使うなら、古い意識の磁場から離れて、あたらしい意識の磁場にシフトすること。

あたらしい人生を歩む、あたらしい自分を確立する──それが統合だ。

完全主義とか潔癖症の人は、しばしばこのプロセスが苦手だ。
なぜなら、このプロセスはあたらしいこと、すなわち未知へのチャレンジだから。

だから、遊び心が大切だし、ある程度いい加減であった方がいい。

このプロセスを有効に進めるための方法としてよく知られているのが「引き寄せの法則」だ。
ぼく的には「誘惑」。
すなわち、意識を動かすことによってエネルギーを動かし、エネルギーを動かすことによって現実を動かす。
魔術の真骨頂だ。



以上すべてのプロセスにおいて、じつはいちばん大切なのは「自由である」ということ。

「いつでもイヤなときには、そうでないことを選択することができる」という意識と能力を持っておくということだ。

それができなくなったとき、人は「巻き込まれる」。

つねに「自由である」ことの練習、それが瞑想だ。

 
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