月曜日にマリンバ奏者の真崎佳代子さんと、二人リハーサルをしたときに、気づいたことがあります。
ま、ともかく、彼女と話をしていると、本当にいろんなことに気づかされます。彼女って人の感性を引き出す天才なんじゃないかと思うんです。そうだよねえ。彼女の天性の才能だと思う。。すごい。。
で、今回、何を引き出されたのかっていうと。
音というのは、記憶されて、その人の引き出しにしまわれて、そして、アウトプットされるということです。
具体的に言うと、なぜ、私の曲は小難しいんだろうと思っていたわけです。シンプルな曲を演奏する時、いいなあと思うのに、自分が曲を書くと、キーのないような曲になってしまうのです。無調というより、転調を繰り返すといいますか。。。
それは、ブラジル音楽が好きなためかと思っていましたが、、彼女と話しているうちに、もうちょっと遡るんじゃないかと思ったのです。
私は、子どもの頃は、エレクトーンをずっとやっておりましたが、電気楽器がいやになって、19歳の時に、ピアノに転向したのです。転向というほどのことではなくて、習い始めたというだけなんですど。
で、ピアノを初めに習ったのは、NHKとかでもポップスを演奏している先生でした。その方の記憶はあまりないんですけど。で、さらに、自分で探したのが、なんとジャズピアニストの橋本一子さんでした。なんとか電話番号を調べて、真夜中の1時、「あなたに習いたいので、お願いします。」と無理やり弟子になってしまったのです。。
これが、運命の分かれ道だったんですね。。
彼女の教え方は、とても、ユニークで素晴らしかった。
ひたすらいい音、よく響く一音がでるまで、延々1時間のレッスンとか。。
それが、終わると、指の練習のみ。。
それが、終わって、やっと曲。
それがなんと、バルトーク、ドビュッシー、サティ。。。
そう、無調とか転調を繰り返すとか、テンションノートばかりのハーモニー。
ピアノのサウンド、ピアノの響きというのは、彼らの音楽から学んだのでした。そのハーモニーが、その響きあいこそが、ピアノの音なんだと、刷り込まれたということです。。
ああ。そうかあ。。。。
音が記憶されいて、曲を書く時に、私の中からでてくるんだなあと。
というわけで、音は、自分が好む、好まざるに関わらず、記憶されてます。
そして、それがいつしか自分の好みになっていくんですね~~。
佳代子さんありがとね。
あなたの美しいマリンバの音は、しっかりと私の記憶に残っていきますよ。
本当に、彼女の音は彼女の考えがふわっと出てくるんです。
女性らしく、
そして、
貪欲に自分の音を追及していく音なんです。
ほんとに、ぜひ、彼女のチャレンジがつまった音を聞いてもらいたいのです。
前回演奏した、葵の上のテーマもMeu nome eという私のインストオリジナルに、彼女の作った素晴らしい音がのります。
で、それをぜったいちゃんと譜面にしたいと思っています。
一回のライブだけじゃもったいない。。
私の記憶の音
と
彼女の記憶の音
を
ぜひ
記憶してください。
2015年6月27日
18:00 open 19:00 start ※入替無し 2ステージ
カーサクラシカ Casa Classica
〒107-0052 東京都港区赤坂3丁目19-9
参加費: ミュージックチャージ:2,800円(税込) 乳幼児:無料 小学生:半額
03-3505-8577
Hiroyo Watanabe Trio
~ジャズとワールドミュージックの融合~
Hiroyo Watanabe(ボーカル&ピアノ)
飼沼 丞二(ベース)
佐竹 尚史(ドラム)
真崎 佳代子(マリンバ)