【高校駅伝2015】 世羅高校の記録は永久不滅なのか? 謎に迫る


どうも、太郎です。


高校駅伝でアベック優勝を果たした世羅高校の選手達は


地元世羅に帰って優勝パレードをやったそうですが


サッカーJリーグの年間チャンピオンになった


サンフレッチェ広島は、明日広島市内でパレードを行います。



前回のパレードの様子はこんな感じでした。




今は亡き森脇選手がはしゃぎまくっていたのが

思いだされます。


今となってはいい思い出ですが、


パレードと言えば、オープンバスですが


広島には無くて調達するのに苦労したんじゃ

ないかと考えたりしました。


なんせ広島市内でパレードが行われたのは


広島カープが初優勝した時以来じゃないのかな?


いや、よ~覚えとらんが


まあ、とにかく明日は賑やかになりそうですわ



それじゃあ、本題に


今日も高校駅伝ネタをいきましょうか


「世羅高校の記録は永久不滅なのか?」


について考えてみました。


ご存知の通り、今回の高校駅伝で大会新記録が更新されました。


それまでの大会記録は、


2004年55回大会で仙台育英高校が出した2時間01分32秒


今回世羅高校はこの記録を14秒更新する


2時間01分18秒というとてつもない記録を打ち立てました。



仙台育英高校の大会記録は、


神の領域


と言われ、永久不滅だと言われていましたが、


世羅高校はこの記録を更新しちゃいました。


区間ごとの記録はこちら


1区 中島 大就 3位 29:16   
2区 井上 広之 1位  8:15   37:31 
3区 カマイシ   1位 22:51 1:00:22 
4区 吉田 圭太 8位 23:32 1:23:54 
5区 山口 和也 1位  8:38 1:32:32 
6区 植村 拓未 1位 14:25 1:46:57 
7区 新迫 志希 2位 14:21 2:01:18 
※一番右のタイムが通過タイムです。


僕の予想では2時間0分台にはギリギリ行くだろうと


思っていましたが、予想よりは少し遅かったですね。


これは、3区と4区がイマイチだったからだと思われます。


と言うのは、


仙台育英高校が神記録を作った時のタイムがこちら


1区 佐藤 秀和 3位 29:12
2区 我妻 伸洋 2位  8:25  37:37
3区 ワンジル   1位 22:40 1:00:17
4区 伊藤 一行 1位 23:21 1:23:38
5区 釜石 慶太 1位  8:44 1:32:22
6区 佐藤 昭太 1位 14:41 1:47:03
7区 梁瀬 峰史 1位 14:29 2:01:32


並べてみましょうか


   世羅        仙台育英
1区 29:16        29:12  
2区  8:15   37:31   8:25  37:37
3区 22:51 1:00:22  22:40 1:00:17
4区 23:32 1:23:54  23:21 1:23:38
5区  8:38  1:32:32   8:44 1:32:22
6区 14:25 1:46:57  14:41 1:47:03
7区 14:21 2:01:18  14:29 2:01:32


4区終了時点で16秒世羅高校は負けていましたが


それを5区以降で取り返し、最後には14秒上回りました。


最後の3区間を世羅高校は37分24秒で走りましたが


仙台育英高校は37分54秒掛かっているんですね。


ここで30秒稼ぐ事が出来たのが


最終的に大会記録を樹立で来た要因でしょう。


ちなみに、


5区の山口選手のタイムは歴代7位タイ


6区の植村選手のタイムは歴代8位タイ


7区の新迫選手のタイムは歴代10位


とやはりハイレベルなタイムで走っています。


それともう一つは、1区をハイペースで乗り切れたことも
大きかったですね。


結局、1区の中島選手は歴代8位のタイムでしたから


それにしても、仙台育英の大会記録はすごいタイムだったんだと

改めて思い知らされました。


まさに神の領域


1区は五千m高校記録13分39秒87をもつ佐藤秀和選手だし


3区はオリンピックマラソン金メダリストワンジル選手だし


この2人がタイムを稼いだからこそ達成出来たんでしょうけど、


3区以降もすべて区間1位ですから、みんな力を持っていたんですよね。



でもね、レースが始まる前


今回の世羅高校のメンバーの自己ベストを見たら


大学生にも勝てそうな感じでしたから


大会前は、まあ簡単に大会新記録出るだろうって甘く見てました。


ちなみにそのタイムはこちらです


1区 中島 大就 14:04
2区 井上 広之 14:16
3区 カマイシ 13:21
4区 吉田 圭太 13:50
5区 山口 和也 14:23
6区 植村 拓未 14:16
7区 新迫 志希 14:00


しかし、4区終わった時点で16秒負け


Why? どういう事??


軽く混乱しちゃいました。


だって、その当時の仙台育英の自己ベストはこれですからね


1区 佐藤 秀和 13:39
2区 我妻 伸洋 14:27
3区 ワンジル  13:47
4区 伊藤 一行 14:21
5区 釜石 慶太 14:35
6区 佐藤 昭太 14:24
7区 梁瀬 峰史 14:12


確かにスゲーの2人いますけど、他はまあ普通ですよね


となると、考えられるのは


仙台育英は限界以上の力が出せたんじゃないのか


という結論に至りました。


今の自分達の持ちタイムから計算した上限タイムを超えた

タイムが出たから、


仙台育英の監督は「神の領域」って表現したんでしょうね



となるとですね


今回の世羅高校のタイムは適切なタイムなのか?


という疑問がフツフツと湧いてくる訳ですわ


先程も書きましたけど


1区や5区以降は歴代10位以内のすごいタイムを出していますが


自己ベストから見て限界ギリギリのタイムなのか?


という事ですね。


しかし、比較するものが無ければよくわからん訳で

比較するサンプルを見つけましたよ。


2008年の佐久長聖高校です。


そうです、国内日本最高記録出した伝説のチームです。


この時の佐久長聖高校の成績は、


1区 千葉 健太  2位 29:52
2区 松下 巧臣  5位  8:25  38:17
3区 村澤 明伸  2位 23:38 1:01:55
4区 平賀 翔太  2位 23:34 1:25:29
5区 藤井 翼    1位  8:24 1:33:53
6区 佐々木寛文 1位 14:14 1:48:07
7区 大迫 傑   1位 14:11 2:02:18


総合タイムで今回の世羅高校より1分落ちです。 


この時の佐久長聖高校がどれだけスゴイのかは


まず、1つ目が


1区のタイムです。29分52秒も掛かっています。


世羅高校は29分16秒ですから、その差は36秒


1区はレース展開によりますから運任せのところがあります。


今回の世羅高校は、たまたまハイペースに乗れたので


ラッキーでしたし、


仙台育英の時も、当時は1区を留学生が走っていたので


最初ついていけばハイペースで行ける可能性がありました。


佐久長聖の時は、スローペースになってどうしようもなかった
と記憶しています。


そして、2つ目は


留学生がいない事です。


今回3区のカマイシ選手のタイムは22分51秒でしたが、


佐久長聖の村澤選手は23分38秒でしたので、その差は47秒


こればっかりはどうしようもないですが、


大健闘のタイムだったと思います。


3区の日本人歴代2位の記録でしたからね。



それでは、実際に比べてみましょうか


まずは、佐久長聖の当時の自己ベストは


1区 千葉 健太  14:03
2区 松下 巧臣  14:44
3区 村澤 明伸  13:50
4区 平賀 翔太  14:00
5区 藤井 翼    14:09
6区 佐々木寛文  14:06
7区 大迫 傑    13:58


平均タイムが14分07秒と驚異的なタイムでした。


ちなみに、14分21秒の佐々木健太選手がいましたが
ケガで欠いていたました。


もう一度、世羅高校の自己ベストを紹介すると


1区 中島 大就  14:04
2区 井上 広之  14:16
3区 カマイシ    13:21
4区 吉田 圭太  13:50
5区 山口 和也  14:23
6区 植村 拓未  14:16
7区 新迫 志希  14:00


こう見てみると日本人選手のみでここまで来た佐久長聖高校の

凄さがよくわかります。


これに本番での結果を加えてみると


佐久長聖高校が


1区 千葉 健太  29:52        14:03
2区 松下 巧臣  8:25  38:17 14:44
3区 村澤 明伸  23:38  1:01:55 13:50
4区 平賀 翔太  23:34  1:25:29 14:00
5区 藤井 翼    8:24  1:33:53 14:09
6区 佐々木寛文 14:14  1:48:07 14:06
7区 大迫 傑   14:11  2:02:18 13:58


世羅高校が


1区 中島 大就 29:16       14:04
2区 井上 広之  8:15   37:31 14:16
3区 カマイシ   22:51 1:00:22 13:21
4区 吉田 圭太 23:32 1:23:54 13:50
5区 山口 和也  8:38 1:32:32 14:23
6区 植村 拓未 14:25 1:46:57 14:16
7区 新迫 志希 14:21 2:01:18 14:00


こうやって並べてみると、


世羅高校はまだまだ行けたなという印象を持ちます。


1区は上出来として、


2区と5区は、合計すると


佐久長聖が16分49秒

世羅高校が16分53秒


世羅高校が負けています。


佐久長聖の5区の藤井選手の記録は、現在も区間記録ですが、


それでもあと5秒はいけそうです。 


逆に、2区は14分44秒の松下選手が8分25ですからね


井上選手ならあと5秒は詰めれたはず


3区のカマイシ選手もあと10秒粘って欲しかったです


4区の吉田選手は全く力が出せませんでした。


仙台育英の伊藤選手が24分21秒だったのをみると

悪くても24分10秒ではいって欲しかったな~


6区7区もあと5秒は行けたはず


集計すると、


ちょうど50秒は稼げます。


そうなると、総合タイムは2時間00分28秒ですよ、お客さん


ここまで出していたらまさにお手上げ状態でしたね。



ふ~、やっと本題に入れます(笑)


これまでは前フリやったんかい!

ってツッコミが入りそうですが、まあそうですね


それじゃあ、現実問題として


今回の世羅高校の2時間01分18秒というタイムを超えるためには


と言うことで考えてみましょう。


ここは大きく夢見たいんで、


日本人だけのチームという縛りを入れましょう。


参考となるのは、やはり佐久長聖高校でしょうね。


1区 千葉 健太 29:52       14:03
2区 松下 巧臣  8:25   38:17 14:44
3区 村澤 明伸 23:38  1:01:55 13:50
4区 平賀 翔太 23:34  1:25:29 14:00
5区 藤井 翼   8:24  1:33:53 14:09
6区 佐々木寛文 14:14  1:48:07 14:06
7区 大迫 傑   14:11  2:02:18 13:58


ここから削っていくのが計算が早いでしょう。


ちなみに現状は2時間02分18秒ですから

ちょうど1分を削っていきましょう。


まあ、最初は1区でしょうね。


29分~29分10秒くらいのタイムは欲しいですね。


その為の条件は、やはり13分台の選手でしょうね。


過去日本人で28分台を出したのは、


佐久長聖高校の上野選手ただ一人、タイムは28分54秒でしたが


区間5位だったんですね。


留学生が1区を走っていた時代に出た記録です。


それ以降の最高記録は、これまた佐久長聖の大迫選手の

歴代2位の29分06秒です。


そして今回の關選手の29分08秒が第3位


3人ともに13分台の記録を持っていますので


やはり最低でも13分台選手が必要になります。


その次は、4区ですかね。


佐久長聖の4区は平賀選手でしたが、持ちタイム14秒00秒の


割には23分34秒とタイムはよくありません。


持ちタイムはもう少し悪くても、下りが得意なら


23分00~10秒辺りのタイムは可能だと思います。


そして、急きょ代役が入った2区も8分25秒は不満ですね。


佐久長聖の關選手は1年生の時8分13秒で走っているように


持ちタイム関係なく1年生でも8分15秒くらいなら可能です。


以上の3区間のタイムが改善したら合計でちょうど1分です。


理想の区間タイムに直してみると


1区 29分10秒
2区 8分15秒
3区 23分40秒
4区 23分10秒
5区 8分30秒
6区 14分15秒

7区 14分15秒


これで合計タイムが2時間01分15秒です。


じゃあ必要な人材はというと、


1区 13分55秒
2区 14分20秒
3区 13分50秒
4区 14分00秒
5区 14分20秒
6区 14分15秒
7区 14分15秒


7人の平均タイムは、14分08秒


日本人だけで揃えるのはかなり大変そうですが、

全く可能性がない訳じゃないと思います。


佐久長聖高校は、2区がレギュラーの佐々木健太選手だったら

7人の平均タイムは14分03秒でしたからね。


過去に存在したチームがあるなら、それは実現可能って事です。


そう考えると、


今大会でこのチームに近いチームがありましたよね(笑)


学法石川高校です。


実際の結果は散々でしたが、タイム的なポテンシャルは

かなり高かったとおもいました。


学法石川高校の今大会の成績は、


1区 阿部  弘輝  3年 29:48 13:57
2区 田母神一喜  3年  8:29 14:29
3区 遠藤  日向  2年 23:51 13:50
4区 相澤  晃   3年 23:47 13:55
5区 半澤  黎斗  1年  9:03  14:42
6区 小松  力歩  3年 15:07 14:36
7区 真船  恭輔  3年 14:35 14:18


持ちタイム的には5区と6区の2枚が足りなかったんですね。


実際に走りになると全く話にならないレベルですので


頭数を揃えればいいタイムが出せるって訳では
もちろんないですけど、


みんなが合わせて来ていたらどうなっていたのか


見てみたかったです。



え~、もうすぐ終わりますからね、ご安心を(笑)


今回、


世羅高校が出した大会新記録を破ることは可能か?


について書いてきましたが、


それでは結論です。


大丈夫です、日本人だけでも大会記録は更新可能です。


13分台2人に14分ちょうどが1人、14分10~20秒の選手が3人


7人の平均14分一桁のチームが出来れば十分可能だと

思いますね。



ふ~、疲れました。


すみません、読んでる方がもっと疲れそうですね(笑)


高校駅伝ネタは今日で終わりますね


明日からは箱根駅伝の話題に戻りますので

お楽しみに~

 

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