参議院選投票日まであと僅か。

菅内閣の増税発言に端を発したこの選挙の落とし所は非常に狭い。

「民・みん連合」などといういかがわしい動きを断ち斬る為にも、アメリカへの350兆円献上を食い止める郵政改革法案成立のためにも、民主党については改革の旗を揚げる候補をしっかりと選択し、また、連立にある、男・亀井静香率いる国民新党には必ずや議席数を増やしてもらいたいと考える。

先日の記事、

*必読*アメリカ日本操り班ジェラルド・カーティスが参院選に介入し、菅政権をうごかしていた!①

http://ameblo.jp/hirokane604/entry-10578647861.html

*必読*アメリカ日本操り班ジェラルド・カーティスが参院選に介入し、菅政権をうごかしていた!②

http://ameblo.jp/hirokane604/entry-10578647656.html


の副島隆彦学問道場・アルルの男・ヒロシさんが記事の続きとして投票行動について話しておられるので、掲載したい。


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副島隆彦学問道場より転載開始


参院選でこの学問道場ではどのような候補を応援すれば、小沢一郎にとって今後の役に立つかということをこの数日間、副島先生や研究員たちと話し合いました。

この参院選の争点は「増税か否か」ということであり、小沢一郎はその反増税を「大義名分」に掲げて、菅政権やその執行部の暴走を批判している。

マニフェストの撤回についても小沢は批判している。

これは現執行部が官僚の言いなりになって、実際に公務員制度改革もやろうともしていないのに、次々と官僚やアメリカ、IMFなどの口車に乗せられて増税方針を打ち出してしまったからだ。

その怒りは国民全体に序々に共有されている。

小沢一郎は幹事長時代に12ある2人区で自らが選んだ候補を擁立した。

これは小沢が自分の手兵を増やす狙いもあるが、もちろん、当初の目算では、参院選で鳩山政権で過半数を確保して政治改革を勧めるためだった。

そこにアメリカによってダークサイドに落とされた菅政権が登場し、小沢は打撃を加えられた。

この時点で政治戦略家である小沢一郎はどのような戦略を採るのか。

まずは自分が擁立した候補者を全部当選させることである。

昨日のNHKのニュースに出ていた2人区の小沢系候補も「がんばって2人とも当選したい」と話していていたことも重要である。

党が割れるときには割れる。

そのときには能力のない、まるで「幼稚園児」のような現執行部よりも小沢一郎の側につく政治家がぞろぞろと出てくるかもしれない。

2人区に擁立された小沢系候補とは新聞報道などによると次の通りになっている。

以下は日刊ゲンダイや大手新聞の情勢分析などの情報で得た内容が中心になっている。

(北海道)徳永 エリ (48) 元リポーター
(青森)波多野 里奈 (37)  元青森朝日放送アナウンサー
(宮城)伊藤 弘実  (36) 介護ジャーナリスト
(福島)岡部 光規   (41) 医師、米国立がん研究所客員研究員
(茨城)長塚 智広  (31) 元五輪選手
(長野)高島 陽子  (42) 元県議
(岐阜)小見山幸治  (47) 元松田岩夫参議院議員秘書(今年2月まで)
(静岡)中本奈緒子  (31) 会社員、大阪府立大院
(京都)河上 満栄   (39) 元衆院議員、全日空客室乗務員
(兵庫)三橋 真記  (32) 元厚労省職員
(広島)中川 圭     (52) 乳がんの患者会『きらら』の世話人代表
(福岡)堤  要    (49) 無所属([民][社]) 元大学教授 (ただし福岡は2人区であるが民主党2人だけではなく与党では国民新党の吉村剛太郎も出馬している)

 

この12の選挙区が二人区といわれ、民主党の現職と小沢系の新人が二人立候補している区である。


また、3人以上の複数区というのもある。


その中で日刊ゲンダイの特集で小沢系候補とされていたのは次のとおり。

(埼玉・3人区)大野 元裕 (46) 中東調査会客員研究員(公募で選ばれた大野の宣伝バナーが現幹事長の枝野のサイトに貼ってある。ただ、政治家というのは両方の勢力と何らかの関係を持つのが普通。ゲンダイ記事には「大野さんなら、大丈夫だよね」といわれたと書いてあった)


(愛知・3人区)安井美沙子 (44) 元東京財団研究員、マッキンゼー(公募組み)

(大阪・3人区)岡部 まり (50) タレント、エッセイスト

以上に加えて、民主と自民の直接対決となる1人区が29ある。


その中で小沢系と言われているのは次のとおり。
(島根)岩田 浩岳 (34) 民主 元山陰中央テレビアナウンサー
(山口)原田大二郎 (66) 民主 俳優
(宮崎)渡辺  創 (32) 民主 元毎日記者(元小沢一郎番記者)
(鳥取) 坂野 真理 (32) 民主 倉吉病院精神科医師、松下政経塾生

1人区の山口の原田大二郎は俳優出身。


俳優出身でもきちんとやっている政治家はいる。


昔は社民党で今は民主党の横光克彦らである。


確かに原田は未知数だが共産党が勝つ可能性がない上、対抗馬があの安部晋三元首相のファミリーの岸一族であることを考えるべきでしょう。


長年の長州閥支配を脱却したい人は原田を応援するだろう。


また1人区では鳥取で外交評論家の浜田和幸が出ている。


ハマカズといえば米同時テロのときにアメリカの裏側を鋭く解説したジャーナリストである。


なんでまた立候補してしまったのだろうか?

正直なところ、長年の愛読者としてはハマカズには今後在野の立場で国際情勢を分析して国益に貢献して欲しいところ。


ハマカズのブログを読んでも地元の話題ばかりなのが残念。

民主の坂野は祖父が自民党の元自治大臣(日刊ゲンダイ、6月26日記事)。


一児の母で小沢系だそうだ。


一部の国際政治通には有名なハマカズもなかなか一般では32歳の女性より注目という訳にはいかないだろう。


ただ、ハマカズが言論活動をしている時と同様に密約やタブーに切り込むというのであればそれはそれで見てみたい気はする。


ただ、選挙公約をブログなどをつうじて見る限りでは、そのような大きなテーマをぶち上げているようには見えない。


残念ですね。

そのほか、消費税増税に反応して、名古屋の「減税日本」の河村たかし市長がついに立ち上がったようだ。


河村は住民税の一律10%削減など意欲的な減税案を打ち出して名古屋市民(市議会以外)の全面的支持を得ている政治家だ。


河村市長は北海道、宮城、千葉、京都、大阪、兵庫などの10県の民主党選挙区候補の応援に登場するという。(日刊ゲンダイ7月2日より)

 

そのほか、小沢一郎は独自に一人区の候補の応援にもでかけている。


小沢は参院議員会長の輿石東(こしいしあずま)が立候補している山梨、香川(民主党候補は岡内須美子)、愛媛(同・岡平知子)、山形(同・梅津庸成)に公示後に出向いている。(日経新聞の記事など)

 

また、鹿児島県も注目だと思う。


鹿児島県連会長は普天間国外移設派の川内博史。


民主候補者の柿内弘一郎は、川内が応援する候補者だろうと思う。


また、長崎の犬塚直史も、多少リベラルすぎる面もあるが、信念を持った立派な政治家だろうと思う。


それ以外の1人区や3人区の神奈川(千葉景子・法務大臣と金子洋一)や5人区の東京は小沢系といわれる候補者がいない選挙区。


小沢は選挙は川上からというのを持論にしていて、田舎の町、都市圏ではない自治体を重視して遊説を始める。


今回は山梨から遊説を始めたが山梨市ではなく南多摩郡身延町という山間の町からスタートさせている。

 

このように小沢一郎は党執行部の方針を批判しつつ、選挙の勝利に向けて復権のときを探りつつ全国を行脚している。


この小沢一郎の方針を支援すること以外に今の私たちにはほかに手段がないのでしょう。


この参院選が増税政権の方向転換のきっかけになることを祈らざるを得ません。

なお、自民党候補も含めた私の選挙区分析は私の個人ブログに掲載してあります。ご参照ください。(http://amesei.exblog.jp/11449591/ 、http://amesei.exblog.jp/11449598/)

また、挙区の候補者リストは毎日新聞のサイト(http://mainichi.jp/select/seiji/10saninsen/area/etc /kouji.html)などをご参照ください。

せっかくの一票なのですから、自分の頭で考えて悔いのない参院選にしたいものです。