一連の6・2(反小沢)クーデターの陰で暗躍するアメリカ。

その後も、その手先らは、菅政権に対して深く入り込み、日本の政治を動かそうとしているようだ。

『6・2反小沢クーデター』を指示した米国謀略家達①
『6・2反小沢クーデター』を指示した米国謀略家達②

『6・2反小沢クーデター』を指示した米国謀略家達③

以上の記事で紹介していた
日本操り班の一人、ジェラルド・カーティス が参議院選に干渉し首相官邸にまで乗り込んでいたそうだ。

その模様と、その後の民主党執行部の発言について、副島隆彦の学問道場・アルルの男・ヒロシさんが記事にしているので掲載したい。

長文になるがお付き合い願いたい。


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◆あのジェラルド・カーティス(と船橋洋一)の正体はCIAへの情報提供者だった!そのカーティスが菅首相を操ろうとしている。

菅直人新政権が消費税増税を自ら争点に上げたこの参院選の後、日本の政治はどのように動いていくのか。

このテーマについて、主に選挙区ベースでみた 情勢分析を行い、どの候補者に注目することで結果的に日本のために働くかという情勢分析である。(なお、この情勢分析に基づいてどのような投票行動を決め られるかは個人の判断です。)

まず、大きな動きの話からしなければならない。

直近のこの参院選の期間内に起きている米国側の「選挙介入」ともとれる動きについて述べなければならない。

6月21日に首相官邸にあのコロンビア大学教授のジェラルド・カーティス 教授が菅直人首相を訪問している。

これは21日づけの「首相動静」である。記事は『産経新聞』からの引用である。


引用開始)

【菅日誌】21日

【午前】
9時49分、公邸発。50分、官邸着。執務室。10時10分から38分、内閣府の大島敦副大臣、田村謙治政務官。39分から11時6分、植松信 一内閣情報官。7分から34分、荒井聡国家戦略担当相、平岡秀夫内閣府副大臣。44分、首相会議室。45分、白川方明日銀総裁、仙谷由人官房長官が入っ た。

 
【午後】
0時22分、白川、仙谷両氏が出た。23分、執務室。3時3分、仙谷官房長官、古川元久、福山哲郎両官房副長官、阿久津幸彦、寺田学両首相補佐 官が入った。49分、寺田氏が出た。52分、阿久津氏が出た。4時8分、古川氏が出た。10分、仙谷、福山両氏が出た。5時から43分、記者会見室で記者 会見。44分、執務室。6時1分、小ホール。国と地方の協議に出席し、あいさつ。9分、執務室。32分、大会議室。地域主権戦略会議開始。7時2分、同会 議終了。3分、執務室。7分から40分、福山官房副長官。57分、官邸発。

59分、公邸着。
8時、ジェラルド・カーティス米コロン ビア大教授が入った。9時16分、カーティス氏が出た。

『産経新聞』(2010年6月21日)
(引用終わり)


ごらんの通り、あのジェラルド・カーティスが首相官邸に直接乗り込んできて、午後8時から9時15分まで菅首相と話し込んでいる。


また、カーティスはこの前後に米「ウォールストリート・ジャーナル」のウェブサイトの動画インタビューに出演し、日本にとって良いシナリオとして「一つの政党が両院で過半数を持っていることで国民が次の選挙の時にその政党が何をやったのか分かる」と言っている。「民主党の過半数越えが良い」としながらも、それでも「10議席くらい足りなければ、みんなの党という、リベラルな政党があるが、それと組むことでより市場経済を重視する政権になればセカンドベ ストだと思う」と述べている。(動画:http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_74604

そして、カーティスがこの発言をしたとたん、民主党の現在の執行部が次々とみんなの党との連携を臭わせるようになった。


27日に衛星放送での番組の発言として、枝野幸男幹事長は次のように発言している。


読売新聞の記事から。

(貼り付け開始)

民主・枝野幹事長、みんなの党との連携に意欲


民主党の枝野幹事長は27日夕、都内で記者団に参院選後のみんなの党との連携について「行政改革などかなりの部分、一致している。政策的判断としては 一緒にやっていただけると思う」と意欲を示した。


27日のNHK番組でも「(衆院の比例定数80削減を)早期に実現したい。みんなの党にも協力いただければ」と述べた。


一方、みんなの党の江田幹事長は記者団に「公務員制度改革や国会議員の定数削減の各党協議をやるならいいが、それなしでは本気度があると言えない」と述べ、民主党との単独協議に慎重な姿勢を示した。


(2010年6月27日20時16分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news2/20100627-OYT1T00551.htm

(貼り付け終わり)


これに対して、「みんなの党」の渡辺喜美党首は街頭演説で「顔を洗って出直してきなさい」と、痛烈に批判している。


渡辺喜美は、おそらく自分がアメリカ の口車に乗せられてコーポラティズム(大企業と組合重視)の菅政権に取り込まれると警戒したのだろう。


(渡辺発言:http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100628/elc1006281754005-n1.htm


また、先ほど調べて気が付いたのだが、麻生・鳩山・安倍の元首相は官邸にジェラルド・カーティスを呼んだことがない。


産経新聞の首相動静の過去記事検索をすると、先日21日のカーティス訪問の一つ前の「首相動静」の記事は福田康夫内閣のときになっている。


ジェラルド・カーティスというのは元々日本の選挙区事情をアメリカに紹介した男で、その後、山本正の三極委員会の姉妹組織である下田会議などに参加してきた。


日本の政治を長年、監視し続けた大学教授だ。

 

ただ、それだけならまだ良くある話なのだが、カーティス教授はじつは「CIAに対する情報提供者」のリストに名前が載っている人物である。


かつてのCIA上級オフィサーだった、ロバート・クロウリーという人物が2000年に死去したときに残していったものだ。(このリストをウェブサイトに掲示しているグレゴリー・ダグラス氏によれば、情報の更新は1996年で止まっているという)

クロウリー・ファイル:http://cryptome.org/cia-2619.htm



そのような不穏な人物が定期的に首相官邸に出入りしたり、「時事放談」というTBSの番組に出演して、小沢一郎批判を展開していた、ということなのだ。

 

さらにリストのFの項目には< Funabashi, Yoichi Ashai Shimbun, Washington, DC>とある。これは、あの朝日新聞主筆の船橋洋一である。

一部の報道では、船橋が次の駐米大使になるという噂もあるだけにこれは見過ごすことのできない情報だ。

この大使人事は参院選の後に発表されるという説まであるようだが、このような「CIAへの情報提供者」である過去を持つ人間を大使に任命することで、どれだけの国益が損なわれるのか考えるべきだ。


話を戻すと、いくらCIAのカーティスであったとしても、カトリック教徒の麻生太郎、特殊な右翼というか原理主義者の安倍晋三と、そしてフリーメーソ ンで欧州統合論者を祖父に持つ鳩山由紀夫の3人の首相が在任中は官邸に近づけなかったのだろう。


またコロンビア大学のカーティスの教え子には小泉進次郎衆院議員や中曽根博文元外相の息子(http://nakasone-family.blog.so-net.ne.jp/2010-04-28-2 ) などもいる。
 

まさに継続的に日本を「スパイ」するように育成されてきた人材だ。


最近、アメリカではロシアのスパイを芋づる式に逮捕したようだが、日本ではカーティスのような「スパイ」はなぜか野放しになっている。


日本の官僚組織が日本の政治家の意見ではなく、外国人の情報工作員のカーティスの言い分を聞くことすらある。


これは非常に恐ろしい話だ。


中国のスパイ、ロシアもスパイも日本では野放しらしいが、一番怖いのは味方であるはずの同盟国のスパイではないのか。

ともかく、CIAのカーティスが首相官邸に直接乗り込んできて、日本の選挙や政治に手を突っ込んでいるということをメディアはまったく報じない。


だから、でここで書いておかなければならない。


私は、カーティスの講演会を何度か聞きに言ったが、いつも眼は鈍く光り、笑っていなかった。


諜報組織の息のかかった人間だとすればそれも納得である。


次項へ続く・・・