さて、昨日 に引き続き、日本インターネット映画大賞の「外国映画部門」です。今年、映画館で観た外国映画は86本ですが...。
『 外国映画用投票フォーマット 』
【作品賞】(5本以上10本まで)
「ホテル・ルワンダ
」 5点
「ククーシュカ ラップランドの妖精
」 4点
「太陽
」 4点
「母たちの村
」 4点
「僕の大事なコレクション
」 4点
「麦の穂をゆらす風
」 4点
「スタンドアップ
」 3点
「メルキアデス・エストラーダ三度の埋葬
」 2点
【コメント】
「ホテル・ルワンダ」は公開までの経緯に否が応でも期待を盛り上げられましたが、それを上回る出来の作品だったと思います。
「ククーシュカ ラップランドの妖精」は声高に反戦を唱えないにも拘らず平和の尊さ、生命の逞しさを感じさせられました。
「太陽」は、よくぞ外国人が日本をここまで描いたという感じがします(これは、「硫黄島からの手紙」にも言えることですが)。イッセー尾形や桃井かおりの演技も出色。
「母たちの村」もいろいろと考えさせられる問題作でありながら、虐げられていた女性たちの逞しさが感じられました。
「僕の大事なコレクション」は、ユーモアの中に、深刻な問題を描き、強い印象を残す作品でした。
「麦の穂をゆらす風」は、戦争に正義や大義など存在しないということを静かにけれど強く主張した点が印象的でした。
「スタンドアップ」は、WMの一人として忘れてはならない作品だと思います。
「メルキアデス・エストラーダ三度の埋葬」は、敵対していた二人の心情が旅を通して変化していく過程が印象的でした。
「戦争」に関するテーマのものが5本中4本にもなってしまいました。良くも悪くも、戦争という極限状態は、様々なドラマを生み、人々の生活や考え方に大きな影響を与えるということなのかもしれません。平和な社会において戦争映画を観るという行為は、他人の不幸をエンターテイメントとして楽しんでいるようで、幾許かの罪悪感を伴うものではあります。けれど、やはり、こうした作品には心を惹かれてしまう自分がいる。そして、たとえ、ある種の後ろめたさを感じながらではあっても、やはり、目を逸らしてはならないところなのだとも思います。
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【監督賞】 作品名
[アレクサンドル・ソクーロフ](「太陽」)
【コメント】
日本人がすべき、けれど、日本人ではできなかったことをやってのけたのは見事!
【主演男優賞】
[イッセー尾形] (「太陽」)
【コメント】
息を呑むような迫真の演技でした。
【主演女優賞】
[フェリシティ・ハフマン] (「トランスアメリカ」)
【コメント】
主演女優賞とすべきか男優賞とすべきか迷うような、複雑な役どころを見事にこなしています。
【助演男優賞】
[キウェテル・イジョフォー] (「キンキーブーツ」)
【コメント】
ドラッグクイーンに変身する前後の落差が見事に表現されていたと思います。
【助演女優賞】
[桃井かおり] (「太陽」)
【コメント】
ごく短時間の出演にも拘らず、しっかりと印象を残すのは、さすが!
【新人賞】
該当なし
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来年も、また、いろいろな映画との出会っていきたいと思いますし、こうしたブログを通してのいろいろな方との出会いを楽しみにしています。
今年一年ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。よいお年を!