見逃すな、この奇跡!ロックの神様、ボブ・ディランのライヴ・ハウス・ツアー、遂に終了!いや~終わっちゃいましたね。。。3月31日から4月23日まで、24日、5都市、17公演。連日神懸かったパフォーマンスを繰り広げ、唯我独尊、我が道を行く、決して迎合しない進化する「最新型」ボブ・ディランの姿を日本のファンに見せつけてくれました。菅野ヘッケルさんによるライヴ・レポートをまとめました。

ヘッケルさんのレポートにもありましたが
今回のディランのライヴ、
「知っている歌は少なかったけど、すごいパフォーマンスだった。感動した」という方多いはず。

「ライヴパフォーマンスは、新しい未知の魅力を感じる場とも言える。思い出を確認する場ではない。ファンの思い出を蘇らせようと、...レコードヴァージョンをライヴで再現し、ノスタルジーにすがるアーティストも大勢いる。ボブはちがう。ボブはノスタルジーとは無縁だ。観客に媚を売る気もない。ボブは、今現在の自分を歌で表現し、はたして観客に伝わるかどうか、受け入れられるかどうかを確認したいと思っているのではないか」
まさにそんなライヴでした。

今回のハイライト、「最高の瞬間」のひとつは間違いなく本編最後の『テンペスト』収録「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」。こんないい曲だったんだー!?と正直ライヴで見るまではこれほどの名曲だとは思ってなかった!この時のポーズがたまらない。東京公演の最初の方では左手をマイク、ちょっと斜に構えてなぜか膝クネクネ、最後はドーヤと仁王立ち。東京の後半からはクネクネなしで、左手を横へ差し出したり、両腕を腰にあて、でーんと構えて会場中を見回したり…そして最後は両膝を曲げて一礼挨拶?? いや頭は下げないからただのポーズか?右足をひょいとあげたりも。最後腰に手を当て仁王立ちで見回す時間が長くなっていく。この曲は日を追うごとに声援が大きくなり、この曲を見るのが、聞くのが、日々の楽しみになっていきました。ぜひ『テンペスト』オリジナルヴァージョンも聞いてみてください。

アンコール一番最後の曲は「風に吹かれて」。あれだけの名曲を毎回かなり大胆に崩して歌う。
「本来なら観客もいっしょに歌いたいと思う曲かもしれないが、それはさせないと言わんばかりに、アレンジを変えている。」
他の曲もそうだけど、他のアーティストではお約束の大合唱とか観客に手拍子求めたり、一緒のポーズ求めたり(手を振らせたり)、一体感を演出しようとしたりすること一切なし。ヒット曲やらないばかりか、新譜の曲まで全く違う曲のようにアレンジ。一度叩き壊して新たなものに創造してる...かのよう。「予定調和」一切なし。本当に一緒に歌ってほしくないのかもしれない(って以前のインタビューで見た気もする)。本当はどこかで誰もが「少しは・・・」とか期待してることの裏へ逆へと行ってるのに、そのパフォーマンスに圧倒されてしまう。そして最後の「俺のライヴはどーや」「満足したか?」って感じの「ドヤ顔」。本当に不思議な人だ。でもそんなディランが「アリガトウ」って言ったり、ニヤリと笑ったり、花束受け取ったり、そして「お辞儀」まで!ってのは、日本のファンのみなさんの盛り上がりや反応がステージからみて、ちょっとうれしいんでしょうね。最終日に「トモダチ」って言ってくれたのも、彼にとって最大級の日本のファンへの賛辞ではないかと。だから再びライヴハウスでやりたかったんだろうなあ。


ライヴ写真は一枚もございませんが、菅野ヘッケルさんの全17公演のコンプリート・ライヴレポートをまとめてみました是非ご覧いただければと!

【東京】
●2014年3月31日 Zepp DiverCity初日ライヴレポート
「時には優しく、時には力強く、時には60年代を思い出させるような若々しいヴォーカルを聞かせてくれた。」
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438475

●2014年4月1日 Zepp DiverCity第2夜ライヴレポート
「浦沢直樹氏と話をした。彼は「最新型のようなディラン」と結論づけ、最近見たポールやストーンズが過去の歌に頼っているのにくらべて、ボブはほとんど新作しか歌わない。今現在のボブが聞けたのがうれしい。これこそアーティストだ、と」
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438547

●2014年4月3日 Zepp DiverCity第3夜ライヴレポート
「中山ラビさんと話をする機会があった「すごいね。いいね。前回(2010年)よりもいいわ」。
「フォーゲットフル・ハート」に特に感動したとも語ってくれた。」
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438615

●2014年4月4日 Zepp DiverCity第4夜ライヴレポート
全世界のディラン・ファンが驚愕!全世界をニュースが走る!あっと驚く「ハックス・チューン」全世界初披露!
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438668

●2014年4月5日 Zepp DiverCity第5夜ライヴレポート
「和久井光司さんと話をした。彼は" 「ピアノが自由でいい。ヴォーカルも自由でいい」と絶賛していた。こんなピアノを弾く人はいない。だからボブは自分でピアノを弾くのだろう。」
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438669

●2014年4月7日 Zepp DiverCity第6夜ライヴレポート
なんと、日本語で「ありがとう」!ステージ上でファンが差し出した雑誌とタオルにサインをする!
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438672

●2014年4月8日Zepp DiverCity 第7夜ライヴレポート
珍事!ボブ途中退場、二度と聞けないであろうジャムセッションも!
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438783

●2014年4月9日Zepp DiverCity第8夜ライヴレポート
最前列のファンが差し出す花束を見つけると、前に出て受け取った。
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438802

●2014年4月10日Zepp DiverCity第9夜ライヴレポート
ディランがかすかにお辞儀!?
「コンサート終了後にみうらじゅんさんはコメントを紙に書いてくれた。渡されたメモ用紙には
「スゲーカッコ良かったです。ディランの生きている時代に生まれて幸せです。みうらじゅん」と書かれていた」
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-11819959451.html

【札幌】
●2014年4月13日Zepp Sapporo:第10夜ライヴレポート
「シェキナ・ベイビー、ツイスト・アンド・シャウト/きみたちには何のことだかわかるよね」と歌いながら観客席を指差す。最後は「どうだ」とドヤ顔で決める。そして、めずらしく軽くお辞儀をして、ステージから去っていった
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-11822389055.html

●2014年4月14日Zepp Sapporo:第11夜ライヴレポート
最前列の女性が投げ込んだ花束をボブは拾い上げ、鼻に押し当ててにおいを嗅ぐ。微笑ましい光景を見たぼくは、ファンを大切にするボブの一面を見たような気がした。同時に、ボブは日本のファンが好きなんだなとも確信した
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-11823410258.html

【名古屋】
●2014年4月17日Zepp Nagoya:第12夜ライヴレポート
今夜はだれも予想しなかった2006年のアルバム『モダン・タイムズ』の収録曲、「ワーキングマンズ・ブルース#2」を歌ったのだ。19曲のほぼ固定リストでおこなわれている今回の日本ツアー、いままでにレアな歌は「ブラインド・ウィリー・マクテル」と「ハックス・テューン」の2曲だけだったが、今夜3曲目のレア曲が登場したというわけだ。Zepp Nagoyaは収容人数が1800人、今回の日本ツアーでもっとも小さなライヴハウスだ。この少人数のファンだけが、生で貴重なボブの1曲を聞くことができた。
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-11826443998.html

●2014年4月18日Zepp Nagoya:第13夜ライヴレポート
本来なら観客もいっしょに歌いたいと思う曲かもしれないが、それはさせないと言わんばかりに、アレンジを変えている。今夜も花束が送られる。ボブは両手に持った2個の花束を胸に当て、お礼を言うように軽くお辞儀をして去っていった
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-11827199453.html

【福岡】

●2014年4月19日Zepp Fukuoka:第14夜ライヴレポート
ボブ・ディランが福岡でコンサートをおこなうのは、2001年以来、じつに13年ぶりだ。しかも、オールスタンディングで収容人数2000人のライヴハウスは初めてとなる。
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-11827994211.html

【大阪】
●2014年4月21日Zepp Namba:第15夜ライヴレポート
異様とも思えるほどの盛り上がりだ。これが大阪人パワーなんだろう。ボブはノリノリで両膝を深く曲げたり、左手を大きくのばしたり、歓声に応える。大阪の初日は、すばらしかった。2度目の整列で観客に応えたボブは、いつもなら不動の姿勢で客席の様子を観察するだけなのに、今夜は6回もお辞儀をするようにうなずいた
http://ameblo.jp/high-hopes/theme-10080648370.html

●2014年4月22日Zepp Namba:第16夜ライヴレポート
今夜のボブはワイルドだ。
「わたしが歳を取り過ぎてるってあなたは思っているんだね、わたしが盛りの時を過ぎてしまったと考えているんだね」ボブはユーモアたっぷりに観客に問いかける。曲の終わり、ボブは立ち上がってポーズを決めた。
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-11831224657.html

●2014年4月23日Zepp Nambas:第17夜ライヴレポート
今夜は、ロッキング・ボブだ。LOVE SICKの最後、休憩に入る前、なんと初めて「トモダチ」と日本語で語った。ボブ・ディラン2014年日本ツアーの全日程が終了した。アリガトウ。ボブ。トモダチより。
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-11832098973.html

<メンバー>
ボブ・ディラン (Bob Dylan) :Vocal, Harmonica,Piano
トニー・ガーニエ (Tony Garnier) :Bass
スチュ・キンボール (Stu Kimball) :Guitar
ドニー・ヘロン (Donnie Herron) :Pedal Steel,Banjo, Violin, Mandolin
ジョージ・リセリ (George Recile) :Drums
チャーリー・セクストン (Charlie Sexton) :Lead Guitar

■来日期間限定:追っかけページ・・・こちらでいろんな写真、ネタアップ中!
ソニー・ミュージックLegacy Recordings JPの Facebookページが【ディラン祭!】一色に!
https://www.facebook.com/legacyjp

【ディラン祭り!】
■ボブ・ディラン・スペシャル・サイト:
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/

●神ジャケ第二弾「DYLAN70’s」詳細
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/bobdylan/140326/sono2/70s/


最終公演日23日に発売した神ジャケ復刻プロジェクト第二弾「DYLAN70’s」14タイトル中、3タイトルが4月22日付のオリコンのデイリーチャート(洋楽)でなんとTOP10入り。最初だけかもですが、約40年前のアルバムが下記のような見え方のチャートインって凄いかも。

●ニュースはこちら
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-11833435711.html

4.22付け洋楽デイリーチャート

1 アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック
2 シングルス 1969~1973/カーペンターズ
32 COOL 4 SKOOL/O!RUL8,2?/防弾少年団
4ディラン/ボブ・ディラン
5スペース・ポリス-ディフェンダーズ・オヴ・ザ・クラウン/エドガイ
6激しい雨/ボブ・ディラン
7武道館/ボブ・ディラン

8インディ・シンディ/ピクシーズ
9ミッドナイト・メモリーズ/ワン・ダイレクション
10パリの散歩道 ~ベスト・ゴールド・ソングス/ゲイリー・ムーア
11ダーティ・ループス ダーティ・ループス
12セルフ・ポートレイト/ボブ・ディラン
13ビリー・ザ・キッド/ボブ・ディラン
14偉大なる復活/ボブ・ディラン

15黄昏のレンガ路(ニュー・デラックス・エディション)/エルトン・ジョン
16ヒューマン・コントラディクション/ディレイン
17欲望/ボブ・ディラン
18血の轍/ボブ・ディラン

19地下室(ザ・ベースメント・テープス)/ボブ・ディラン
20ULTIMATE FREE SOUL COLLECTION/オムニバス
21プラネット・ウェイヴズ/ボブ・ディラン
22ヴァイオレーター デペッシュ・モード
23ア・ニュー・ドーン・エンディング エインシェント・バーズ
24グレーテスト・ヒット第2集 ボブ・ディラン
25ブラザーズ・イン・アームス/ダイアー・ストレイツ
25ストリート・リーガル/ボブ・ディラン
27新しい夜明け/ボブ・ディラン
28ブラック・セレブレーション/デペッシュ・モード
29サム・グレート・リウォード/デペッシュ・モード
30ゲイリー・ムーア・ライヴ/ゲイリー・ムーア
31感動のヴォーチェ~サラ・ブライトマン・ビューティフル・ソングス~/サラ・ブライトマン
32スロー・トレイン・カミング/ボブ・ディラン