戦力外通告 | 和久井秀俊オフィシャルブログ「海外サッカー選手のホンネ」Powered by Ameba

戦力外通告

和久井です。

日本は、12月でシーズンが終了しますね。同時に選手はこの終了後には複数年契約している選手であっても契約更新する選手や、移籍する選手、退団する選手などが現れます。

その中でも毎年、約26歳という平均引退年齢の中で日本リーグの約10人に1人が戦力外通告を受けています。

「戦力外通告」とは一体、選手にとってどのようなものなのでしょうか?

一般的には「戦力外=解雇」と解釈されていて、選手にとっては非常に困難な状況に陥った出来事としてメディアと通して多くの方に伝わっているようです。

クラブとは、短・中・長期的にチームを編成していきます。

例えば、技術的にも戦術的にも優れた選手、精神的に強い選手、経験のある選手、リーダーシップがある選手、今後期待される選手、コミュニケーションが取れる選手など様々なですが、チームとして選手に求められるられているのは様々です。

その中で、現場の監督クラブフロントのコンセプトや方針、戦術に最も貢献できる選手でチームを作っていきます。

そのため時には技術的に優れた選手でも、怪我をして十分に貢献できなかった選手でも、チームを離れなければいけない状況が発生します。

選手は「戦力外通告」に対してあまり悲観的に捉える必要もないと思います。どんな歴史のあるクラブでもそうでないクラブでも同じようなことが起こります。

しかしながら選手は、個人事業主です。誰もその後を保障してくれる人もいなければ、セカンドキャリアと言ってもすぐ仕事があるわけでもありません。

現実問題、世界的不況にによって日本に限らず各国で所属がない選手がいます。

大事なことは、常に選手としての目標や現実、客観的に自分を分析し、自分自身をマネージメントすることやリスクを回避することができるよう、いざという時のために準備することも選手にとって必要なことですね。

あくまでも選手としての立場で書き綴ったものですが、現場スタッフやフロントスタッフも雇用主としての苦渋の決断であり、選手だけでなくサッカー関係者すべてにとって大きな出来事の一つがこの「戦力外通告」です。

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