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本・漫画・映画のレビューブログ。
本は月に10冊ほど、漫画は随時、
映画はWOWOWとTSUTAYAのお気持ち次第(笑)

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マフィアのボスに気に入られ、幼い頃から手を掛けられ、長じては警察に潜入した男。
対して、警察官だが、特別任務としてマフィアへおとり捜査を任じられた男。
警察とマフィアのだまし合いは、どちらが勝利を迎えるのか。

スコセッシは初めてだったんだけど、面白かった!
マット・ディモンがマッチョに戦うシリーズと何故か勘違いしていたんだけど(笑)

大筋としてはありがちな設定なんだけども、それがすっごく面白い。
きちんと才能のある人が、ありがち=誰もが面白いと思える王道の設定を充分に
生かしきれると、こんなにも楽しいエンタ作品になるんだなって思う。

根はいい奴なのに、素行悪く見え、マフィアになってもちっとも違和感のないディカプリオと、
いかにもいい奴そうに見えて、実は真っ黒なマフィアの隠し玉のディモン。
見た目、性格と中身の対比がまず最高に面白い。
こういう劇的設定はどきどきするし、見ている人の想像力次第で人間関係もキャラも深みが出ていい。

警察とマフィアの腹の探り合いもどきどきする。
うわー、ディカプリオ危険だよ!とか、
ディモン、なんて用意周到なやつなんだ。危なすぎる、とか。
二人を取り囲むキャラも深みがあって、(なにしろマフィアはジャック・ニコルソンだし)
クライムサスペンスの醍醐味を存分に味わえた。

ラストももちろん、どきどきわくわくが保たれて、充分意外で満足できた。
ちょっとさみしかったけどね。

ベタな展開、派手な演出、いかにもハリウッド!て感じなのに楽しめたのは久々。
じっくり考え込む物語もいいけど、
誰が見ても楽しめるエンタ作品てのはやっぱいいもんだなって思う。

にしても、ディカプリオ頑張ってるよね。
タイタニックのイメージが強すぎてどうなるんだ?なんて、ほんと余計なお世話だった。
いい演技してるじゃん!
童顔でも、ちゃんとこういう、不良な役イケるんだねぇ。
下積み長いからなぁ。
一回みたことあるんだけど、初めは子役で、なんか変なモンスターB級映画の、主人公の幼馴染だったのに。
ディモンははじめから器用だった(笑)