光媒の花/道尾秀介 | ■晴日の読書手帖■

光媒の花/道尾秀介

光媒の花 光媒の花
道尾秀介

集英社 2010-03-26
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●隠れ鬼

●虫送り

●冬の蝶

●春の蝶

●風媒花

●遠い光

印章店を細々と営み、認知症の母と二人、静かな生活を送る中年男性。ようやく介護にも慣れたある日、幼い子供のように無邪気に絵を描いて遊んでいた母が、「決して知るはずのないもの」を描いていることに気付く……。三十年前、父が自殺したあの日、母は何を見たのだろうか?(隠れ鬼)

共働きの両親が帰ってくるまでの間、内緒で河原に出かけ、虫捕りをするのが楽しみの小学生の兄妹は、ある恐怖からホームレス殺害に手を染めてしまう。(虫送り)

20年前、淡い思いを通い合わせた同級生の少女は、悲しい嘘をつき続けていた。彼女を覆う非情な現実、救えなかった無力な自分に絶望し、「世界を閉じ込めて」生きるホームレスの男。(冬の蝶)

など、6章からなる群像劇。大切な何かを必死に守るためにつく悲しい嘘、絶望の果てに見える光を優しく描き出す、感動作。

                           [「BOOK」データベースより]

  

連作短編集。

全部雑誌で読んでたのでどれもこれも懐かしかったなー♪

特に「隠れ鬼」。これは初めて道尾秀介氏に出会った頃に読んだやつだ。色々な意味ですっごいわくわくしたんだよなーー。

一番好きなのは「冬の蝶」かな。道尾氏らしさがもろに出てる気がする。苦手だという意見も多いけど私は好きだ。
    

本★★★★★

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【過去に読んだ道尾秀介作品】

背の眼

向日葵の咲かない夏

骸の爪

シャドウ (ミステリ・フロンティア)

隠れ鬼 (小説すばる 2007年4月号)

よいぎつね (野性時代 2007年5月号)

片眼の猿 One‐eyed monkeys

ゆがんだ子供 (小説すばる 2007年8月号)

流れ星のつくり方 (本格ミステリ〈06〉2006年本格短編)

ソロモンの犬

鈴虫 (野性時代 2007年9月号)

虫送り (小説すばる 2007年10月号)

箱の中の隼 (ポンツーン 2006年11,12月号)

ラットマン (ジャーロ 2007年夏号,秋号)

冬の鬼 (野性時代 2008年4月号)

ラットマン

犭ケモノ (野性時代2008年5月号)

鵲の橋 (小説新潮 2008年5月号)

光の箱 (小説新潮別冊 Story Seller)

龍神の雨 (小説新潮連載 全五回)

蜩の川 (ジャーロ 2008年夏号)

冬の蝶 (小説すばる 2008年9月号)

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

春の蝶 (小説すばる 2008年10月号 )

盲蛾 (小説新潮 2008年12月号 )

風媒花 (小説すばる 2009年1月号 )

遠い光 (小説すばる 2009年 03月号 )

花と流れ星

球体の蛇

月の恋人―Moon Lovers

      

 

★エッセイ★

教科書との違い (トーハンの新刊ニュース 2007年10月号)

一〇〇円で人生を買った (小説トリッパー 2007年冬号)

あのマンガとの運命の出会い (小説トリッパー 2008年秋号)

球体の孤独 (メフィスト 2009年1月号)