12月9日の報告▲本会議
一昨日の厚生労働委員会で可決した「がん対策基本法改正案」と「民間あっせん養子縁組法案」に加えて、本日の午前中の国土交通委員会で可決した「建設工事従事者安全確保法案」の採決。いずれも参議院の議員立法であり、三案とも全会一致で可決。もめごと・野次・退席なしで、珍しく穏やかな衆議院本会議となりました。
●大島理森(衆議院議長) 12時 32分 01分
がん対策基本法の一部を改正する法律案(192国会参50)
民間あっせん機関による養子縁組のあっせんに係る児童の保護等に関する法律案(192国会参53)
について厚生労働委員長の報告を求める。
●丹羽秀樹(厚生労働委員長) 12時 32分 05分
報告。法案は以下の二つ。
参議院から提出された上記の両案は全会一致により可決、成立。
●大島理森(衆議院議長)
笹川博義議員から動議が提出される。午前中に審議が終了した「建設工事従事者の安全及び健康の確保の推進に関する法律案」についての委員長報告と採決を求められ、全会一致により了承。
●西銘恒三郎(国土交通委員長) 12時 37分 03分
の報告。
参議院から提出された上記の法案は全会一致により可決、成立。
今週の衆議院本会議で可決した法案は以下の通り。
●無電柱化の推進に関する法律案(192国会衆9)
●自転車活用推進法案(192国会衆10)
●道路運送法及び貨物自動車運送事業法の一部を改正する法律案(192国会衆11)
●ストーカー行為等の規制等に関する法律の一部を改正する法律案(192国会参51)
●特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案(189国会衆20)
●がん対策基本法の一部を改正する法律案(192国会参50)
●民間あっせん機関による養子縁組のあっせんに係る児童の保護等に関する法律案(192国会参53)
●建設工事従事者の安全及び健康の確保の推進に関する法律案(192国会参54)
以上は衆議院本会議の結果でした。
本日、開会された一方の院である良識の府・参議院ですが、
●環太平洋パートナーシップ協定の締結について承認を求めるの件(第190回国会閣条第8号)
●環太平洋パートナーシップ協定の締結に伴う関係法律の整備に関する法律案(第190回国会閣法第47号)
いわゆるTPPについての採決が記名投票で行われました。参議院には押しボタン方式というのがあるのですが、これはそもそも牛歩戦術というアホなことをする議員がいるのでわざわざ導入したのですが、議長は足立信也議員の提案する記名投票方式について提起して異議なしによって記名投票方式になりました。
よって日本古来の日本社会党時代から続く牛歩戦術が自由党によってなされました。
そこで議長は二分以内に投票しなければ投票箱を閉鎖するとして締め切りました。
自由党の山本太郎共同代表と森ゆうこ議員が牛歩で抵抗。
なお、条約というものは衆議院が承認してから、参議院の了承がなくても30日以内に自動成立するものです。したがってどうあがいても成立するものです。まことに見苦しい姿を民進党は参議院で見せつけたものと思われます。「投票漏れはありませんか」の議長の問いかけに「ありますよー」との声。
そしてこのアホ儀式は、法案と条約二つあります。二回なされたかどうかは見ていません。法案においては民進党のみなさん反対票を投じてサクサク歩いていました。
条約・法案ともに賛成165、反対70により条約は承認、法案は成立しました。