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2011-10-30 18:53:26 posted by heiwatou

東日本大震災復興特別区域法案メモ

テーマ:災害対策

平成23年10月28日
国土交通省


「東日本大震災復興特別区域法案」について
標記法律案について、本日閣議決定されましたので、お知らせいたします。


概要1.
本法律案では、地域における創意工夫を活かした復興を推進するため、規制・制度の特例、税・財政・金融上の支援措置をワンストップで講じる復興特区制度を創設することとしております。
本法律案の概要及び国土交通省関係の特別措置については別添資料をご参照ください。
2. 閣議決定日
平成23年10月28日(金)


東日本大震災復興特別区域法案の概要
[国土交通省関係]


1.制度の趣旨
東日本大震災からの円滑かつ迅速な復興を推進するため、区域
限定で規制・制度の特例や支援を実施する復興特区制度等を創設
する。


2.基本的な仕組み
(1)復興特別区域
「復興特別区域」とは、復興推進計画の区域、復興整備計画の
区域及び復興交付金事業計画の区域をいう。
(2)基本方針
国は、復興特別区域における復興の円滑かつ迅速な推進に関し
必要な事項を内容とする基本的な指針を定める。
(3)復興特別区域における特別措置
①復興推進計画
○趣旨
個別の規制、手続の特例や税制上の特例等を受けるための計画
○効果
市町村が作成し、国が認定することにより、規制、手続の特例、
税制上の特例等が適用される。
国土交通省関係の主な措置
-公営住宅等の入居者資格・財産処分制限・使途制限の特例
-応急仮設建築物の存続期間の延長の特例
-用途規制の緩和の特例
-他の水利使用に従属する小水力発電の許認可手続きの簡素

-税制上の特例等
○国と地方の協議会
国と地方は、県の区域ごとに、復興推進計画に係る復興の円
滑かつ迅速な推進に関する施策に関し必要な協議を行うための
協議会を組織することができ、協議会の会議において協議が調
った事項について、協議会の構成員は、尊重義務を負う。
②復興整備計画
○趣旨
土地利用の再編等による復興整備事業を迅速に行うための特
例許可、手続のワンストップ化、新たな事業制度の活用等の特
例を受けるための計画。
○効果
市町村が単独で又は都道府県と共同して、協議会での協議等
を経た上で作成。計画の策定・公表により、以下の土地利用再
編手続の一元化等に係る特別措置の対象となる。
-事業に必要な許可基準の緩和、許可手続のワンストップ処理
-被災地の実態に即した事業手法の整備(住宅地と農地を一体
的に交換・整備する事業の創設等)
-事業の迅速・円滑な実施のための措置(所有者の所在不明土
地等への立入等の特例等)
③復興交付金事業計画
○趣旨
著しい被害を受けた地域の復興に必要な交付金事業に関する
計画。
○効果
市町村が単独で、又は都道府県と共同して作成し、国に提出。
国は予算の範囲内で復興交付金を交付する。



復興整備計画に基づく特別措置
1.復興整備計画の作成等
(1)次の①から④の地域のいずれかに該当し、円滑かつ迅速な復興を図るための事業の実施が必要な市町村(以下「被災関連市町村」という。)は、単独で又は都道府県(以下「被災関連都道府県」という。)と共同して、復興整備計画を作成することができることとする。
① 東日本大震災の被害により土地利用の状況が相当程度変化した地域又はこれに隣接し、若しくは近接する地域
② 東日本大震災の影響により多数の住民が避難し、若しくは住所を移転することを余儀なくされた地域又はこれに隣接し、若しくは近接する地域
③ ①②の地域と自然、経済等において密接な関係が認められ、かつ、①②の地域の住民の生活再建を図るための整備を図ることが適切であると認められる地域
④ ①②③の地域のほか、東日本大震災による被害を受けた地域であって、市街地の円滑かつ迅速な復興を図る必要があると認められる地域
(2)復興整備計画には、以下に掲げる事項等を記載するものとする。
① 区域(以下「計画区域」という。)
② 目標
③ 計画区域内の土地利用に関する基本方針(以下「土地利用方針」という。)
④ 復興整備事業(②の目標を達成するために必要な(3)に掲げる事業)
⑤ 期間
(3)復興整備事業は、以下に掲げる事業とする。
① 市街地開発事業(都市計画法)
② 土地改良事業(土地改良法)
③ 復興一体事業(5(1))
④ 集団移転促進事業(防災のための集団移転促進事業に係る国の財政上の特別措置等に関する法律(以下「集団移転促進法」という。))
⑤ 住宅地区改良事業(住宅地区改良法)
⑥ 都市計画法の都市施設に該当する施設の整備に関する事業
(5(7)の「一団地の津波防災拠点市街地形成施設」の整備事業を含む。)
⑦ 津波防護施設の整備に関する事業(津波防災地域づくりに関する法律。以下「津波防災地域づくり法」という。)
⑧ 漁港漁場整備事業(漁港漁場整備法)
⑨ 保安施設事業(森林法)
⑩ 液状化対策事業
⑪ 造成宅地滑動崩落緊急対策事業
⑫ 地籍調査事業(国土調査法)
⑬ 住宅施設、水産物加工施設その他の円滑かつ迅速な復興のために必要な施設の整備に関する事業


2.復興整備協議会
被災関連市町村(被災関連都道府県と共同して復興整備計画を作成する場合には当該被災関連都道府県を含む。以下「被災関連市町村等」という。)は、復興整備計画及びその実施に関し必要な事項について協議を行うため、市町村長、都道府県知事等からなる復興整備協議会(以下「協議会」という。)を組織することができること等とする。
3.復興整備事業に係る許認可等の特例
(1)農地転用の許可(農地法)の特例
① 被災関連市町村等は、復興整備計画に、復興整備事業を実施した場合には計画区域内で2ha超の農地転用を行うこととなることが明らかである土地利用方針を記載しようとするときは、協議会における協議等の手続を行うとともに農林水産大臣の同意を得なければならないものとする。
② 農林水産大臣は、①の土地利用方針が次に掲げる要件に該当するときは、同意をするものとする。
イ 1(1)①の地域の被災関連市町村等が作成する復興整備計画に係るものであること
ロ 被災関連市町村の復興のため必要かつ適当であること
ハ 被災関連市町村の農業の健全な発展に支障を及ぼすおそれがないと認められること
③ ①の同意を得た土地利用方針に係る復興整備事業に関する事項が記載された復興整備計画が公表されたときは、当該復興整備事業について、農地転用の許可があったものとみなすこととする。(農地法第4条、第5条)
④ (3)①のハ及びニの許可に関する事項に係る①の同意の基準については、②と同等の基準を設けることとする。
(2)開発行為等の許可(都市計画法)の特例
1(1)①②③の地域の市街化調整区域内の開発行為等であって、地域の復興等を図るために実施することが必要であると被災関連都道府県知事が認めるものについては、都市計画法第34条の立地基準は適用しないこととする。((3)①の手続に従って、(3)①イの事項を復興整備計画に記載する場合に限る。)
(3)復興整備事業の実施に必要な許認可等の一元的処理
① 被災関連市町村等は、復興整備計画に、復興整備事業の実施に必要な次のイからチの許認可等に関する事項を記載しようとするときは、協議会における協議等の手続を行うとともに許認可等権者の同意を得なければならないものとする。
イ 都市計画区域等における開発行為等の許可(都市計画法第29条、第43条)
ロ 都市計画事業の認可又は承認(都市計画法第59条)
ハ 農地転用の許可((1)に係るものを除く。)(農地法第4条等)
ニ 農用地区域における開発行為の許可(農業振興地域の整備に関する法律(以下「農振法」という。)第15条の2)
ホ 保安林等における立木の伐採等の許可(森林法第34条等)
ヘ 特別地域における工作物の新築等の許可又は普通地域における工作物の新築等の届出(自然公園法第20条、第33条)
ト 漁港区域における工作物の建設等の許可(漁港漁場整備法第39条)
チ 港湾区域における工事等の許可、臨港地区における工場の新設等の行為の届出等(港湾法第37条、第38条の2等)
② ①のイからチの許認可等に関する事項が記載された復興整備計画が公表されたときは、当該事項に係る復興整備事業について、当該許認可等があったものとみなすこととする。
4.土地利用基本計画の変更等の一元的処理
(1)復興整備事業に関する事項には、当該復興整備事業の実施に関連して行う次の①から⑧の土地利用基本計画の変更等に関する事項を記載することができることとする。
① 土地利用基本計画の変更(国土利用計画法第9条)
② 都市計画区域の指定、変更又は廃止(都市計画法第5条)
③ 都市計画の決定又は変更(都市計画法第18条、第19条等)
④ 農業振興地域の変更(農振法第6条、第7条)
⑤ 農用地利用計画の変更(農振法第8条、第13条)
⑥ 地域森林計画区域の変更(森林法第5条)
⑦ 保安林の指定又は解除(森林法第25条の2、第26条の2)
⑧ 漁港区域の指定、変更又は指定の取消し(漁港漁場整備法第6条)
(2)被災関連市町村等は、復興整備計画に、(1)①から⑧の土地利用基本計画の変更等に関する事項を記載しようとするときは、当該事項に係る関係者を構成員に加えた協議会における協議等の手続を行うとともに、当該事項が都市計画、農用地利用計画、地域森林計画区域又は保安林の変更等に関する事項である場合には、その案の2週間の縦覧、利害関係人への意見書の提出機会の付与等の手続を行うものとする。
(3)(1)①から⑧の土地利用基本計画の変更等に関する事項が記載された復興整備計画が公表されたときは、当該変更等がなされたものとみなすこととする。
5.各種の復興整備事業に関する特例
(1)復興一体事業の創設
① 被災関連市町村は、1(1)①の地域において、土地区画整理事業及び農用地の改良又は保全のために必要な事業を一体的に施行する事業(以下「復興一体事業」という。)の事業計画を作成し、被災関連都道府県知事の認定を受けることができることとし、当該認定を土地区画整理法に基づく事業計画の認可とみなすこととする。(土地区画整理法第52条)
② 復興一体事業の事業計画においては、津波による再度災害を防止又は軽減するため、住宅及び公益的施設を集約する区域を定めることができること等とする。
③ 被災関連市町村は、復興一体事業によって生じた農業用用排水施設等があるときは、その施設を管理しなければならないものとする。
④ 被災関連市町村は、農業用用排水施設等に係る事業の工事につき、被災関連都道府県に専門的知識を有する職員の必要な援助を求めることができることとする。
(2)土地区画整理事業及び復興一体事業に関する特例
現行制度上、地方公共団体は、市街化調整区域において土地区画整理事業を施行することができないところ、復興整備計画に記載された土地区画整理事業及び(1)の復興一体事業については、1(1)①②③の地域内の市街化調整区域において事業を施行することができることとする。(都市計画法第13条)
(3)土地改良事業に関する特例
① 土地改良区等からの申請によらず、県の発意で、区画形質の変更、農用地造成等の土地改良事業を行うことができることとする。(土地改良法第87条の2)
② 土地改良施設の管理者との協議を経て県営土地改良事業計画に定めるべき事項が記載された復興整備計画が公表されたときは、県営土地改良事業計画が定められたものとみなすこととする。(土地改良法第87条の2)


(4)集団移転促進事業に関する特例
① 復興整備計画に記載された集団移転促進事業については、次のイからハの措置を講ずるものとする。
イ 集団移転促進事業計画を都道府県が策定することができることとする。(集団移転促進法第3条)
ロ 公益的施設の用地の造成等に要する経費の一部を国が補助するものとする。(集団移転促進法第7条)
ハ 住宅団地等の用地を造成等した後に譲渡する場合であっても、当該用地の造成等に要する経費が譲渡の対価を上回る場合には、当該経費の一部を国が補助するものとする。(集団移転促進法第7条)
② 国土交通大臣の同意を得て、集団移転促進事業計画に定めるべき事項が記載された復興整備計画が公表されたときは、集団移転促進事業計画が定められたものとみなすこととする。(集団移転促進法第3条)
(5)住宅地区改良事業に関する特例
① 国土交通大臣の同意を得て、住宅地区改良事業に関する事項として改良地区の指定に関する事項が記載された復興整備計画が公表されたときは、改良地区の指定があったものとみなすこととする。(住宅地区改良法第4条)
② ①の復興整備計画に記載する改良地区の指定に関する事項に併せて、居住の用に供される建築物であったもので震災によって損壊したため建築物でなくなったものが存する区域を含む地区に関する事項が記載された場合には、当該復興整備計画の公表をもって、当該計画に記載された当該建築物でなくなったものを不良住宅とみなして住宅地区改良法の規定を適用することとする。(住宅地区改良法第2条)
③ 国土交通大臣との協議を経て、住宅地区改良事業の事業計画に定めるべき事項が記載された復興整備計画が公表されたときは、当該住宅地区改良事業の事業計画が定められたものとみなすこととする。(住宅地区改良法第5条)
(6)漁港漁場整備事業に関する特例
農林水産大臣の同意を得て、特定漁港漁場整備事業計画に定めるべき事項が記載された復興整備計画が公表されたときは、特定漁港漁場整備事業計画が定められたものとみなすこととする。(漁港漁場整備法第17条)
(7)一団地の津波防災拠点市街地形成施設事業の創設(津波防災地域づくり法において規定)
復興の拠点となる市街地が有するべき住宅、業務、公益等の施設を一団の施設としてとらえた「一団地の津波防災拠点市街地形成施設」を、都市施設として都市計画に定めることができることとする(全面買収方式で拠点を整備することを可能とする。)。
6.復興整備事業の実施に係るその他の特例
(1)建築行為等の届出及び勧告
復興整備事業の実施区域で被災関連市町村が指定する区域内の建築行為等については、届出及び勧告の対象とするものとする。
(2)測量等のための土地の立入り等
復興整備計画の作成、復興整備事業の実施等のための測量、調査のためやむを得ない必要がある場合においては、他人の占有する土地への立入り、障害物の伐除及び土地の試掘等を行うことができることとする。
(3)地籍調査の実施に関する特例
国土交通省が行う地籍調査に関する事項が記載された復興整備計画が公表されたときは、地方公共団体に代わって国土交通省が当該地籍調査を行うこととする。(国土調査法第2条、第6条の4等)
(4)筆界特定の申請の特例
復興整備事業(土地収用法による事業認定を受けた事業等に限る。)を実施する者は、筆界特定登記官に対し、復興整備事業の実施区域内の土地及びこれに隣接する他の土地との筆界について、これらの土地の所有者の承諾を得て、筆界特定を申請することができることとする(ただし、土地所有者のうちに所在不明の者がある場合には、その者の承諾を得ることは要しない。)。(不動産登記法第131条)
(5)環境影響評価手続に関する特例
復興整備事業として行われる土地区画整理事業及び鉄道・軌道の建設・改良事業については、環境影響評価法に基づく手続ではなく、簡略化された環境影響評価の手続を行うこととする。
(6)独立行政法人都市再生機構の業務に関する特例
独立行政法人都市再生機構は、本来業務に支障のない範囲内で行うことができるとする受託業務の要件にかかわらず、復興整備計画に記載された復興整備事業に係る受託業務を行うことができることとする。(独立行政法人都市再生機構法第11条)
(7)農業振興地域の整備に関する法律の特例
復興整備事業の実施区域内にある農用地区域内の土地の農用地区域からの除外については、農用地区域の変更に係る要件を満たすほか、復興整備計画の期間が満了した土地である場合に限り可能とすることとする。(農振法第13条)
(8)津波防災地域づくり法の特例
① 津波による被害を受けた被災関連市町村が、津波防災地域づくり法に規定する基本指針に基づき復興整備計画を作成した場合においては、津波防護施設管理者は、同法に基づく推進計画によらず、当該復興整備計画に即して、津波防護施設の新設又は改良を行うことができることとする。
② 津波による被害を受けた被災関連市町村が、津波防災地域づくり法に規定する基本指針に基づき復興整備計画を作成した場合においては、当該復興整備計画の計画区域を推進計画区域とみなして、津波からの避難に資する建築物の容積率の特例(同法第15条)及び指定津波防護施設の指定(同法第50条)の規定を適用できることとする。

2011-09-14 22:46:31 posted by heiwatou

谷垣禎一自由民主党総裁による質疑

テーマ:国会
私は、自由民主党・無所属の会を代表して、昨日の野田総理の所信表明演説について質問いたします。

 先般の民主党代表選では当初の劣勢を覆すための多数派工作を優先し、かつ、代表・総理就任後は党内融和の人事に努められたためか、総理御自身の持論は、いまだはっきりと見えてまいりません。本日は、総理としての経綸を堂々と語っていただきたいと存じます。

 まず、今般の台風十二号に伴う豪雨被害につきまして、亡くなられた方に深く哀悼の意を表すとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 私も現地に伺いましたが、記録的な集中豪雨によって甚大な被害が生じております。地域の孤立あるいは土砂ダム崩壊のおそれといった住民の方々の不安を払拭するため、迅速な激甚災害の指定と、予算措置等による十分な対応を強く求めます。

 また、東日本大震災についても、仮設住宅におられる方を含め、いまだ八万人を超える方々が不便な避難生活を余儀なくされております。

 こうした災害について、被災地、被災者に寄り添いながら、一人一人にきめ細かな生活支援の手を差し伸べるとともに、被災地全体としての復旧復興を早期になし遂げることは、党派を超えた責務であります。

 三月十一日以来、我が党は、長らく政権を担ってきたことで培った知識と経験、草の根のネットワークなど、持てる力を総動員し、その対応に当たってまいりました。初期段階における緊急物資の支援や政府への申し入れに始まり、政策提言においても三次にわたって五百七十七項目を挙げ、精力的に働きかけました。

 これらの提言に基づき、政府は十数本の法案を提出、成立させる運びとなり、それで足らざる部分についても、我が党主導の議員提出法案により、復興基本法や津波対策推進法などを初め、多々成立に至っております。

 一日も早い復旧復興をなし遂げるべく、腰の重い政権、行政府を日々督励することで、野党としての責務を果たしてまいったわけであります。

 さらには、発災直後、政府が全力で人命救助や原発の鎮静化に当たるべく、国会審議を一時取りやめ、その後は、各党、政府との協議会を設置するなど、国会運営においても十分に協力してまいりました。震災に係る政府提出法案についても、合意を得るべく修正案を提示することをもって与野党協議に積極的に応じ、成立に至っております。

 我が党は、この復旧復興について、政権に全面的に協力するとともに、自民党こそが、これらをなし遂げ、その任を担うにふさわしい政党だとの気概を持って、今後とも総力を挙げてまいることを国民の皆様にお約束いたします。

 野田総理におかれても、こうした我が党の決意を真摯に受けとめ、政府・与党として十分な内容の復旧復興対策を早急に取りまとめ、我が党にお示しください。その際は、胸襟を開いて協議に応じたいと存じます。

 なお、我が党は、今後編成される第三次補正予算については、復旧復興施策や経済対策を盛り込んだ十七兆円に及ぶ原案を七月上旬には作成済みです。これは、既にさきの政権にも提案してありますので、十分に今後の予算に反映していただくとともに、既に自民党が提出している三法案、すなわち、二重ローン救済法案、私学復旧助成法案、原発事故調査委員会法案についても、臨時国会において早急に結論を得るとの合意が与野党間でなされております。政府・与党は、復旧復興を促進するため、その合意を迅速に履行されることを強く求めます。

 さて、このたび野田政権は、総理の醸し出す雰囲気が、上滑りな発言、行動を繰り返した鳩山元総理や菅前総理とは好対照をなしているとの受けとめもあり、ひとまず高い支持率でスタートしましたが、かわったのは民主党政権の表紙にすぎなかったことが、早くも露呈しつつございます。

 すなわち、一川防衛大臣の安全保障の素人発言、小宮山厚生労働大臣の唐突なたばこ一箱七百円への増税発言などが相次いだかと思うと、鉢呂経済産業大臣が、失言と福島県民を冒涜する子供じみた振る舞いを繰り返した末、辞任するという事態に陥りました。

 重厚に見える表紙を一枚めくった途端、浅薄な思いつきと不用意な失言、行動のオンパレードという民主党おなじみのどたばたストーリーが繰り広げられており、しょせん中身は変わっていないのだなという思いを強くせざるを得ません。私は、党の綱領すらいまだ定まっていないという事実が、民主党のこうした体質の根源と考えます。

 政党は、本来、共通の政治理念を持つ政治家の集まりであり、政党には、その政治理念を実現するための政治目標を示した綱領があるのは当然です。我が自由民主党は、自助、共助、公助の理念に基づく綱領を定めております。ところが、民主党は、単に政権交代だけを目的とした寄せ集め的な選挙互助会にすぎないために、綱領がないという、国際的にもまれな政党となっております。

 社会党の綱領の下にいた方々、国家より市民という市民運動家、我が党から出ていかれた方、あるいは、既存政党の壁に阻まれ、やむを得ず新党に身を寄せた方、あいている選挙区から当選した方々もおられます。このように、野田総理という表紙の下には、とじられてすらいない薄っぺらな紙が、ただばらばら積み重なっているだけです。

 このような、成立からして無原則、無責任、無秩序な民主党が、思いつきからくる不用意な発言、行動を繰り返す閣僚を輩出し、国家の大事にどのように臨むかについて無定見なまま右顧左べんし、時には児戯に類した振る舞いを繰り返すのは、ある意味、当然の帰結とも言えます。

 野田総理は、民主党代表選の過程で、我が党や公明党との大連立を、百一回プロポーズしてでもなし遂げたいとおっしゃいました。しかし、綱領すらない政党は、政党としての基礎的な要件を欠いており、野田総理御自身は民主党が大好きとおっしゃいましたが、我々から見れば、まだ婚姻年齢にも達しておりません。

 先ほど申し述べたとおり、東日本大震災からの復旧復興には党を挙げて協力してまいりますが、それ以上の課題をともに解決していこうという思いがおありになるのであれば、今のぬえのような状態から脱して、民主党とは何者なのかというアイデンティティーをはっきりさせていただくため、綱領をしっかりつくっていただきたいと存じます。

 民主党代表として、綱領をお定めになる気があるかどうか、お答えください。

 復旧復興についての我が党の協力姿勢は先ほど述べたとおりでありますが、政府・与党に構造的な問題があれば、野党が幾ら協力したところで、事をなすことはできません。

 そこで、国政の基本方針について、その方向を大きく左右する民主党のマニフェストについての取り扱いを伺います。過去の過ちに対する真摯な反省、謙虚な姿勢を欠いていては、そこに何ら進歩はありません。

 先般、我が党と民主党、公明党は、民主党マニフェストの見直しについて合意いたしました。野田総理は、内閣発足に際して、我々に対し、約束したことだから信頼してくださいと述べられました。その遵守を確約されたわけでありますが、公党間の合意は守られるのが当然であって、そもそも、民主党代表選でこれを白紙に戻すかのような主張をする候補がいたこと自体が異常であります。しかも、その候補が相当数の得票を稼ぎ、かつ、党内融和のかけ声のもとでその多くの支持者が政権入りしたのを目の当たりにすれば、幾ら野田総理御自身は誠実そうに見えても、果たして本当に三党合意が守られるかについては、大きな危惧を抱かざるを得ません。

 さらに申し上げれば、その野田総理からして、代表選で示したみずからの政権構想の中では、今こそ、マニフェストを含め政権交代の原点に立ち戻るときと明言されており、一体どちらが本心なのか、はかりかねます。

 まず伺いますが、この代表選での政権構想は三党合意とは明確に矛盾しており、悪く言えば野田総理は二枚舌をお使いになっているのではないかと考えますが、どのように理解したらよいか、総理の見解を伺います。

 本当の誠意というものは態度にあらわれるものと考えますが、三党合意の直後に、民主党が組織を挙げて、「「子ども手当」存続します。」という題名で、三党合意で子ども手当の恒久制度化が決まったかのようなビラを三十五万枚も用意、配布し、党の機関紙にも同様の記事を掲載させたことは、唖然とさせられました。

 三党合意では、二十四年度以降の制度について、「児童手当法に所要の改正を行うことを基本とする」と明確に記載されており、報道各紙の受けとめも、子ども手当廃止、児童手当復活というものであったのに対し、舌の根も乾かぬうちに、何を根拠にこのような荒唐無稽な解釈を持ち出せるのか、理解しかねるものでありました。

 最終的に我が党の抗議で撤回されたとはいえ、一向に過ちを認めようとせず、自己弁護に終始し、公党間の信義どころか、国民をも欺き続ける民主党の体質をまざまざと見せつけられたと感じたものでありました。

 改めて、新たに民主党代表になられた野田総理に、この事件に対する御見解を伺うとともに、三党合意を踏みにじった行為に対し明確な謝罪を求めます。その上で、三党合意の解釈として、戻るべき原点は、民主党マニフェストの子ども手当ではなく、自公政権時代の児童手当であることを改めて明言していただきたいと存じます。

 我が党では、今回の三党合意について、子ども手当については撤回され、児童手当を復活させるとともに、その内容を拡充することが合意されたと支持者に説明しておりますが、野田総理の認識も同様であるかどうか、確認いたします。

 子ども手当ビラにあらわれた民主党の体質は、八月二十六日に公表されたマニフェストの中間検証にも如実にあらわれております。

 そこでは、既に国民の大多数がでたらめであったと認識している民主党マニフェストが実行できない要因について、想定外の税収減、ねじれ国会、さらには東日本大震災といった外的要因のせいであるというこじつけを行うことに終始しています。

 マニフェスト策定時の財源面の検討、検証が不十分であったという点についてはあくまで二の次という取り扱いにされていますが、こうした順序でマニフェスト未達成の要因が語られることについて、総理は適切とお考えでしょうか。真摯な反省が足りないと考えますが、お考えをお聞かせください。

 具体的に申し上げれば、マニフェストで九・一兆円行うこととされていた歳出削減が二年間で二・六兆円にとどまったということについて、税収が減ったから、あるいは、ねじれ国会があったから、財務副大臣や財務大臣であった野田総理や行政刷新担当大臣であった蓮舫大臣が大なたを振るえなかったとするのは、苦し過ぎる言いわけであります。さらには、この二年間の予算は震災前に策定されており、財源が捻出できなかったこととは全く無関係であります。

 したがって、マニフェストの目標削減額がしょせん絵そらごとであったか、野田総理や蓮舫大臣が十分な仕事をされなかったか、いずれでしか説明できないはずですが、そのいずれとお考えか、総理の見解を求めます。

 なお、これらマニフェストの構造的な問題点については、民主党政権発足以来、鳩山元総理、菅前総理を通じて再三再四私から指摘してきた事柄でありますが、耳を覆って、一顧だにされませんでした。野田総理はこれらを理解していただけるかと期待しておりますが、いかがでございますか。

 マニフェストの個別政策について、さらに申し上げます。

 高校授業料無償化については、菅前総理が退任間際のどさくさ紛れに朝鮮学校の無償化手続の再開を高木前文部科学大臣に指示しましたが、これは、国民不在の許しがたい暴挙です。朝鮮総連の傘下にあり、その思想教育の是正も行わず、国際的、国内的な状況が砲撃事件以前に戻ることとされた手続再開の条件も満たされておりません。

 三党合意との関係でも、高校授業料無償化について見直しを行うこととなっている以上、朝鮮学校を無償化の対象とする是非についても、当然見直しの俎上にのせてしかるべきであります。にもかかわらず、民主党政権が勝手に無償化手続の再開を決定し、野田内閣になってもなおこれを撤回しないことは、重大な背信行為と考えます。

 直ちに撤回を求めますが、お考えを伺います。

 さらには、三党合意においては、「高校無償化及び農業戸別所得補償の平成二十四年度以降の制度のあり方については、政策効果の検証をもとに、必要な見直しを検討する」とされ、これらを含めて「二十四年度予算の編成プロセスなどにあたり、誠実に対処すること」とされております。

 これに対し、野田総理が八月二十三日に財務大臣として策定された平成二十四年度予算の概算要求作業についてには「「高校の実質無償化」及び「農業の戸別所得補償」については、所要の額を要求する」とされており、東日本大震災からの復旧・復興対策に係る経費と同様の表現とされていることは問題と考えます。

 こうした表現は、あたかも制度の維持に必要な金額は幾らでも要求できるかのような表現と言わざるを得ず、これに沿って概算要求がなされるとすれば、予算編成プロセスにおける誠実な見直しを求めた三党合意に明確に違背することになると考えますが、いかがでしょうか。野田総理みずからが策定された文書にかかわる問題であります。御見解をお聞かせください。

 この朝鮮学校の高校授業料無償化審査手続の再開撤回と、九月末の概算要求段階におけるマニフェスト施策の見直しは、野田政権の三党合意遵守に向けた試金石であります。我が党として、その動向を注視し、その実現を徹底的に求めていきたいと考えております。

 民主党マニフェストは、結局、内実はばらばらで政党の体をなしていない民主党ゆえに編み出された欠陥商品です。すなわち、本来、限られた財源の使途については、かんかんがくがくの党内議論を調整する必要があるはずですが、そうした総合的な調整が図られることなく、子ども手当に関しては小宮山議員、高校無償化については鈴木議員、高速無料化は馬淵議員、年金改革については古川議員といった、分野ごとに最も大きな夢、つまり空論を語った議員の意見がことごとく採用され、いわば最大公倍数のような安易な積み上げでつくられたのでありまして、そんなものが実現可能性に乏しいのは当然のことであります。

 今回の組閣では、閣内に、小宮山厚生労働大臣、古川国家戦略担当大臣といった、マニフェストをめぐる混乱のそもそもの原因をつくった方々が顔をそろえており、これでは、マニフェスト見直しがきちんと進むかについて、率直に懸念を感じます。

 各大臣の任命に当たって、マニフェスト策定に対する責任をきちんと考慮に入れ、それに対する真摯な反省を確認した上で任命を行われたのかどうか、総理に伺います。

 改めて振り返れば、マニフェストは、ばらまき四K政策や年金制度改革のみならず、後期高齢者医療制度の改革、自動車関連諸税の暫定税率の廃止、温室効果ガスの二五%削減を初めとした産業空洞化政策など、絵そらごとともいうべき空論のオンパレードであり、政策効果や実現可能性の検証も十分になされておらず、また、実際にほとんど実現しておりません。また、コンクリートから人へというスローガンも、この相次ぐ大規模災害を経験してみると、被災地の不安をあおるものとしかなっておりません。果たして、その総括はなされたのでしょうか。

 さらに、野田政権は、東アジア共同体構想の否定、政調会への法案事前審査制の導入、事務次官会議及び自公政権下の経済財政諮問会議の事実上の復活など、マニフェストからの逆走を加速化させており、もはやマニフェストは、やるべき政策のポジティブリストではなく、やらない政策のリストか、やってはいけない政策のネガティブリストではなかったのかと思わせるほどであります。これでは、この民主党マニフェストの上に成り立っている民主党の現在の多数の議席、ひいては民主党政権の正統性は、完全に崩壊したと言わざるを得ません。

 黒を白と言い続ける苦しい言いわけに終始するのではなく、潔くマニフェスト全体を撤回し、有権者におわびをした上で信を問い直すべきだと考えますが、総理の見解を伺います。

 次に、野田総理御本人の宰相としての資質に関して伺います。

 総理は、過去二代の民主党政権において、財務大臣を初めとした要職、最重要閣僚のポストにありました。いわば、その失政に関して連帯責任を負うてしかるべき立場です。その総理から過去の反省について何ら聞こえてこないことは、無責任のそしりを免れません。この政権を担うことの責任感も所信表明演説からは感じられませんでしたが、まずは、この二年間の政権の総括、反省、みずからの責任について、総理の基本的な考えをお聞かせください。

 また、無反省なのは民主党政権のお家芸の感があり、新政権発足直後から、党役員や閣僚の無責任な放言がやまないところです。その中でも、被災者の心を踏みにじる鉢呂前経済産業大臣の振る舞いは、とりわけ看過できません。この件は、泥にまみれて仕事をするための適材適所ではなく、党内融和ばかりに心を砕いた不完全な組閣の結果であり、総理の任命責任についても厳しく問わざるを得ません。

 復旧復興の妨げとなる大臣を閣僚として任命したことに対して総理はどのような責任をとられるのか、誠意ある回答を求めます。

 資質に関して、野田総理の政治家としての理念について伺います。

 総理は保守の政治家を標榜されているようですが、その実態は極めて疑わしいものがあります。先ほど述べた綱領なき政党に所属していることはもちろん、総理は、国民の生活が第一、マニフェストの理念は堅持する、中間層を厚くするとの姿勢です。

 しかし、マニフェストに掲げられたばらまき施策が中間層を厚くするのではありません。中間層とは、自助努力による安定的な経済成長に支えられた安定的な雇用とそれによって得られる所得によってつくられ、維持されていくものであります。

 経済政策の基本はもとより、ばらまきを排し、あくまで自助を重んじる保守の理念を全くもって理解されていないのか、あるいは党内向けにあえて詭弁を弄しているのか、総理の見解を求めます。

 それに加え、日教組のドンたる輿石参議院議員を幹事長に据えて党運営や政策について重責を担わせたこと、子供は家庭ではなく社会で育てるという理念に基づく子ども手当を創出した小宮山厚生労働大臣など、総理の保守哲学に相反する人事についても、保守政治家としての矜持を失い、党内の声に抗し切れなかった結果とも思えますが、総理の認識をお聞かせください。

 一向にやまない民主党の政治資金問題について伺います。

 鳩山元総理の子ども手当問題、小沢元代表の陸山会事件、前原政調会長の外国人や脱税関係企業からの献金問題、同じく蓮舫行政刷新担当大臣の脱税関係企業からの献金問題、そして野田総理御自身も外国人及び脱税関係企業からの献金問題を抱えておられます。クリーンな政治を掲げる民主党に蔓延するこの風土病について、だれからも十分な説明はなされてきませんでした。

 総理は、国会においても説明責任を果たすべきでありますが、この場においても、その経緯と責任について誠実な答弁を求めます。

 これに関して、小沢元代表の党員資格停止処分の取り扱いについても、今後どのような方針で臨まれるのか、あわせてお答えください。

 その他、内政、外交にかかわる政策の各論について伺います。

 現在、政府・与党において検討されている第三次補正予算について、その財源が大きく取りざたされております。さきの民主党代表選において、野田総理とそのほか四人の候補者の間で最も大きな見解の相違が見受けられました。

 しかし、財源なくして責任ある政治は行えません。第三次補正予算の復興財源は、財政規律に対する揺るぎない決意を内外に示し、国債市場への信認をも高めるべく、増税により償還を明確に担保された復興債によってすべて賄うのか、建設国債を発行することもあり得るのか、総理は明確にお答えください。

 また、日本郵政の株式の売却益を充てることも検討されているようですが、問題点も多々指摘されており、政府・与党の統一された方針としての答弁を願います。

 こうした中、政府の税制調査会の議論は混沌としているようですが、復興基本法、復興の基本方針、さらには野田総理が代表選を通じて主張した方針とそごを来すような意見が政府内部から平然と聞こえてくるところに、民主党政権特有のガバナンスの欠如を感じます。

 野田政権の一員である各府省の政務三役がこのような主張を繰り返すようでは、政権の体をなしません。意見集約への総理の決意をお聞かせください。その上で、党内融和を掲げる総理におかれては、ぜひ挙党一致での覚悟を伴った具体的な成案を我々に示していただき、また、国民に問いかけていただくことを期待しますが、いかがでしょうか。

 歳出削減については、はかばかしい実績が見られないことは先ほど申し上げたとおりでありますが、こうした状況を見るにつけ、一世を風靡した事業仕分けとは一体何だったのかという思いを強くせざるを得ません。

 昨年の仕分けに至っては、民主党政権のもとで閣議決定に盛り込まれた施策や、政治主導の名のもとに各府省政務三役が概算要求に盛り込んだ施策、さらには、一昨年の仕分けで一たん廃止とされたはずの施策までが仕分けの対象とされており、マッチポンプショーもいいところでした。また、最も仕分けの対象としてふさわしい民主党のマニフェスト自体が対象となってこなかったことは、不当と言わざるを得ません。

 公開の場の議論をあえて避け、身内の検証にゆだねてきた結果が、先ほどの、客観性を欠いたマニフェストの中間検証だったわけです。野田総理は、その担当者であった蓮舫大臣を改めて行政刷新担当大臣に任命しましたが、馬脚をあらわしたと言える行政刷新会議にこれ以上何を期待しているのか。蓮舫大臣も、目的は財源確保のためではないと予防線を張られているようですが、総理のお考えを伺います。

 消費税を含む税制抜本改革については、平成二十一年度税制改正法附則第百四条において二十三年度中にその法制上の措置を講ずることとされており、次期通常国会には、いよいよ、消費税率引き上げの幅と時期を含む具体的な税制改革の内容を盛り込んだ法案が提出されることとなります。

 まずは、法案をスケジュールどおりに提出するのかどうか、総理の強い意思を再確認するとともに、これに向けてどのような準備を進めていくおつもりか、お答えいただきたいと存じます。

 六月の社会保障・税一体改革成案策定の過程では、民主党内では経済状況の好転を実施の条件にすべきだなどといった意見が強く、消費税率が一〇%に引き上がる時期も二〇一〇年代半ばなどとあいまいになりましたが、消費税率の引き上げ時期については、いたずらな先送りにつながらないよう、その考え方を整理する必要があると考えます。

 その際、民主党は消費税率引き上げについて国民に信を問うこととしているものの、あくまで引き上げ時期は、政治的な解散時期との関係ではなく、経済情勢との関係で決せられるべきであり、民主党の自己都合の結果として、経済との関係で不適切な時期に消費税率が上がることになっては本末転倒であります。

 具体的には、任期満了まで引き上げ時期を先送れば、施行までに法案提出後一年半以上という長い期間をあけることになり、タイミングを逸することになりかねません。むしろ、施行を前倒しし、その前に信を問うという判断も必要になるかと思いますが、いかがでしょうか。お答えください。

 いずれにしても、消費税を含む税制の抜本的改革については、先ほど申し述べた東日本大震災からの復旧復興対策経費に係る税制措置の動向なども踏まえつつ、総合的に具体的な設計を図る必要があります。まずは、民主党内でお家芸の百家争鳴の状態を乗り越え、政府・与党一体の揺るぎない御提案として具体案をお示しいただいた上で我々も協議に応じるのが政党政治の王道ではないでしょうか。

 歴代の民主党政権の泣きどころでもある外交、安全保障について伺います。

 鳩山元総理は、普天間基地移設問題で迷走を重ね、沖縄県からの信頼関係も大きく損ねた上に、日米同盟にも大きな傷跡を残しました。野田総理は日米同盟重視を掲げておられますが、この沖縄県との基本的な信頼関係が欠如したままで、今後、普天間問題をどのように解決に導くのか、具体的な答弁を求めます。

 また、総理は、東アジア共同体などといった大ビジョンを打ち出す必要はないと考えておられるようですが、これは、鳩山政権の外交政策・理念を否定するものなのでしょうか。

 外交・安全保障政策については、一川防衛大臣の素人発言にはしなくもあらわれたように、当該分野についての経験不足の感は否めず、野党としても非常に心配するところであります。総理の基本的なお考えをお答えください。

 福島原発事故の収束に向けた対応とエネルギー政策について、総理の所信表明演説を伺う限り、今後の方向性は、いまだあいまいもことして、不透明との感が否めません。先の見通しが立たないままでは、被災者の生活不安と企業の電力不足への懸念を払拭することもおぼつかないわけであります。

 今後の経済成長にも重大な影響を与えるこれらの問題について、菅前総理は脱原発を華々しく掲げました。野田総理は、その内閣において重要閣僚の座にあったことに加え、中心となって原発対応に当たった枝野前官房長官を経済産業大臣に任命されましたが、この路線を引き継ぐのか、転換するのか、明確にお答えください。

 本日は野田政権の基本姿勢等について伺いましたが、予算委員会も開催せず、わずか四日で臨時国会を打ち切るなど、これは、国民に対して説明責任を全く果たさない暴挙であると言わざるを得ません。この与党の審議拒否に、断固抗議いたします。

 大震災からの復旧復興や円高対策等、国会で議論すべきことは山積しております。場外の与野党協議ばかりを求めながらも国会審議を行わないとは、本末転倒、国会軽視も甚だしい限りであり、これでは容易に協議に応じるわけにもまいりません。

 なぜ早々に閉じるのか。本件は与野党の信頼関係を大きく損ねることでもあり、国民に対して納得のいく説明を総理に強く求めます。

 野田総理は、国民から見放された鳩山元総理、菅前総理とは異なり、一見、ポピュリズムや思いつきを排除した路線でスタートされましたが、民主党の体質そのものが変わらない限り、早晩行き詰まることは必定であります。本来は民主党の党内改革こそが必要なのでしょうが、党内融和を強調する総理には、早くからその選択肢を放棄してしまったようであります。このままでは、国民のために泥臭く働く前に、民主党の泥沼・泥縄体質にからめ捕られて、鳩山政権、菅政権同様に、奥底に沈んでいくだけに終わりかねません。

 また、信なくば立たず。政権の正統性がなければ、結局は国民の支持は得られず、立ち行かなくなることは必至であります。マニフェストの見直しや、かつてはあれほど我々を非難した、信を受けないままの総理たらい回し。あなたの著書によりますと、与党のトップが交代する際には民意を問うべきであるとまで言われているわけでありまして、政権の正統性はもはや崩壊しているのは明らかであります。

 野田政権や民主党政権の本質はどこにあるのか、今後とも明らかにしていく必要がありますが、今般、こうした不都合な真実を覆い隠すべく、予算委員会も開かずに済ませようとしたことは、民主党の構造的な隠ぺい体質が改善されていないことを示します。

 今や民主党は、自民党を否定することによってのみまとまりを維持し、政権の座に居続けることだけがその存在目的となったことは、先般の不信任案の際の菅前総理と鳩山元総理の合意によって明らかとなりました。その民主党から協力をと呼びかけられたところで、単に国会運営を円滑にするための多数派工作に堕してしまいかねません。

 この正統性なき政権が居座る理由に、震災復興を挙げております。しかしながら、マニフェストを見直したことで、虚偽で政権を簒奪したまま、被災地も含めたすべての国民との契約違反の状態がこれ以上続くことに対して、どう弁明なさるのか。これには、正心誠意の真心ならぬ、下心も感じざるを得ません。

 野田政権の政権運営は本当に真心からのものなのか、党内をまとめ、国民を欺くための中庸の殻をかぶった妥協の産物、二枚舌にすぎないものなのか、我々は、国民とともに厳しく見きわめなければなりません。

 野田総理の人物が本物であれば、現下の政治的・政策的矛盾を解消し、被災地のみならず、我が国が復興するための方法は一つしかないことをその真心から理解されることを期待し、私の質問を終わります。
2011-09-14 19:43:19 posted by heiwatou

2011年9月13日 野田佳彦内閣総理大臣の所信表明演説 全文

テーマ:国会

第百七十八回国会の開会に当たり、東日本大震災、そして、その後も相次いだ集中豪雨や台風の災害によって亡くなられた方々の御冥福をお祈りします。また、被害に遭われ不自由な暮らしを余儀なくされている被災者の方々に、改めてお見舞い申し上げます。

 このたび、私は、内閣総理大臣に任命されました。政治に求められるのは、いつの世も、正心誠意の四文字があるのみです。意を誠にして心を正す。私は、国民の皆様の声に耳を傾けながら、みずからの心を正し、政治家としての良心に忠実に、大震災がもたらした国難に立ち向かう重責を全力で果たしていく決意です。まずは、連立与党である国民新党初め各党各会派、そして国民の皆様の御理解と御協力を切にお願い申し上げます。(拍手)

 あの三月十一日から、はや半年の歳月を経ました。多くの命と穏やかな故郷での暮らしを奪った大震災のつめ跡は、いまだ深く被災地に刻まれたままです。そして、大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故は、被災地のみならず、日本全国に甚大な影響を与えています。日本の経済社会が長年抱えてきた課題は残されたまま、大震災により、新たに解決が迫られる課題が重くのしかかっています。

 この国難のただ中を生きる私たちが、決して忘れてはならないものがあります。それは、大震災の絶望の中で示された日本人の気高き精神です。

 南三陸町の防災職員として、住民に高台への避難を呼びかけ続けた遠藤未希さん。防災庁舎の無線機から流れる彼女の声に、勇気づけられ、救われた命が数多くありました。恐怖に声を震わせながらも最後まで呼びかけをやめなかった彼女は、津波にのまれ、帰らぬ人となりました。生きておられれば、今月結婚式を迎えるはずでした。

 被災地の至るところで、みずからの命さえ顧みず、使命感を貫き、他者をいたわる人間同士の深いきずながありました。彼女たちが身をもって示した、危機の中で公に尽くす覚悟。そして、互いに助け合いながら、寡黙に困難を耐えた数多くの被災者の方々。日本人として生きていく誇りとあすへの希望が、ここに見出せるのではないでしょうか。

 忘れてはならないものがあります。それは、原発事故や被災者支援の最前線で格闘する人々の姿です。


先週、私は、原子力災害対策本部長として、福島第一原発の敷地内に入りました。二千人を超える方々が、マスクと防護服に身を包み、被曝と熱中症の危険にさらされながら、事故収束のために黙々と作業を続けています。

 そして、大震災や豪雨の被災地では、みずからが被災者の立場にありながらも、人命救助や復旧、除染活動の先頭に立ち、住民に向き合い続ける自治体職員の方々がいます。御家族を亡くされた痛みを抱きながら、豪雨対策の陣頭指揮をとり続ける那智勝浦町の寺本眞一町長も、その一人です。

 今この瞬間にも、原発事故や災害との闘いは続いています。さまざまな現場の献身的な作業の積み重ねによって、日本の今と未来は支えられています。私たちは、激励と感謝の念とともに、こうした人々にもっと思いをいたす必要があるのではないでしょうか。

 忘れてはならないものがあります。それは、被災者、とりわけ福島の方々の抱く故郷への思いです。

 多くの被災地が復興に向けた歩みを始める中、依然として先行きが見えず、見えない放射線の不安と格闘している原発周辺地域の方々の思いを、福島の高校生たちが教えてくれています。

 福島に生まれて、福島で育って、福島で働く。福島で結婚して、福島で子供を産んで、福島で子供を育てる。福島で孫を見て、福島でひ孫を見て、福島で最期を過ごす。それが私の夢です。これは、先月、福島で開催された全国高校総合文化祭で、福島の高校生たちが演じた創作劇の中の言葉です。


悲しみや怒り、不安やいら立ち、あきらめや無力感といった感情を乗り越えて、あすに向かって一歩を踏み出す力強さがあふれています。こうした若い情熱の中に、被災地と福島の復興を確信できるのではないでしょうか。

 今般、被災者の心情に配慮を欠いた不適切な言動によって辞任した閣僚が出たことは、まことに残念でなりません。失われた信頼を取り戻すためにも、内閣が一丸となって、原発事故の収束と被災者支援に邁進することを改めてお誓いいたします。

 大震災後も、世界は歩みをとめていません。そして、日本への視線も日に日に厳しく変化しています。日本人の気高い精神を賞賛する声は、この国の政治に向けられる厳しい見方にかき消されつつあります。政治が指導力を発揮せず物事を先送りすることを、日本化すると表現して、やゆする海外の論調があります。これまで積み上げてきた国家の信用が、今、危機に瀕しています。

 私たちは、厳しい現実を受けとめなければなりません。そして、克服しなければなりません。目の前の危機を乗り越え、国民の生活を守り、希望と誇りある日本を再生するために、今こそ行政府も立法府も、それぞれの役割を果たすべきときです。

 言うまでもなく、東日本大震災からの復旧復興は、この内閣が取り組むべき最大かつ最優先の課題です。

 これまでにも政府は、地元自治体と協力をして、仮設住宅の建設、瓦れき撤去、被災者の生活支援などの復旧作業に全力を挙げてきました。発災当初から比べれば、かなり進展してきていることも事実ですが、迅速さに欠け、必要な方々に支援の手が行き届いていないという御指摘もいただいています。

 この内閣がなすべきことは明らかです。復興基本方針に基づき、一つ一つの具体策を、着実に、確実に実行していくことです。

 そのために、第三次補正予算の準備作業を速やかに進めます。自治体にとって使い勝手のよい交付金や復興特区制度なども早急に具体化してまいります。

 復旧復興のための財源は、次の世代に負担を先送りすることなく、今を生きる世代全体で連帯し、負担を分かち合うことが基本です。

 まずは、歳出の削減、国有財産の売却、公務員人件費の見直しなどで財源を捻出する努力を行います。その上で、時限的な税制措置について、現下の経済状況を十分に見きわめつつ、具体的な税目や期間、年度ごとの規模などについての複数の選択肢を多角的に検討します。

 省庁の枠組みを超えて、被災自治体の要望にワンストップで対応する復興庁を設置するための法案を早急に国会に提出します。被災地の復興を加速するため、与野党が一致協力して対処いただくようお願いをいたします。

 原発事故の収束は、国家の挑戦です。福島の再生なくして日本の信頼回復はありません。

 大気や土壌、海水への放射性物質の放出を確実に食いとめることに全力を注ぎ、作業員の方々の安全確保に最大限努めつつ、事故収束に向けた工程表の着実な実現を図ります。世界の英知を集め、技術的な課題も乗り越えます。原発事故が再発することのないよう、国際的な視点に立って事故原因を究明し、情報公開と予防策を徹底します。

 被害者の方々への賠償と仮払いも急務です。

 長期にわたって不自由な避難生活を余儀なくされている住民の方々、家畜を断腸の思いで処分された畜産業者の方々、農作物を廃棄しなければならなかった農家の方々、風評被害によって、ゆえなく廃業に追い込まれた中小企業の方々。厳しい状況に置かれた被害者の方々に対して、迅速、公平かつ適切な賠償や仮払いを進めます。

 住民の方々の不安を取り除くとともに、復興の取り組みを加速するためにも、既に飛散してしまった放射性物質の除去や周辺住民の方々の健康管理の徹底が欠かせません。特に、子供や妊婦の方を対象とした健康管理に優先的に取り組みます。毎日の暮らしで口にする食品の安全、安心を確立するため、農作物や牛肉等の検査体制のさらなる充実を図ります。

 福島第一原発の周辺地域を中心に、依然として放射線量の大変高い地域があります。

 先祖代々の土地を離れざるを得ない無念さと悲しみをしっかりと胸に刻み、生活空間にある放射性物質を取り除く大規模な除染を、自治体の協力も仰ぎつつ、国の責任として全力で取り組みます。

 また、大規模な自然災害や事件、事故など国民の生命身体を脅かす危機への対応に万全を期すとともに、大震災の教訓も踏まえて、防災に関する政府の取り組みを再点検し、災害に強い持続可能な国土づくりを目指します。

 大震災からの復旧復興に加え、この内閣が取り組むべきもう一つの最優先課題は、日本経済の立て直しです。

 大震災以降、急激な円高、電力需給の逼迫、国際金融市場の不安定化などが複合的に生じています。産業の空洞化と財政の悪化によって、国家の信用が大きく損なわれる瀬戸際にあります。

 日本経済の立て直しの第一歩となるのは、エネルギー政策の再構築です。

 原発事故を受けて、電力の需給が逼迫する状況が続いています。経済社会の血液ともいうべき電気の安定的な供給がなければ、豊かな国民生活の基盤が揺るぎ、国内での産業活動を支えることができません。

 ことしの夏は、国民の皆様による節電のおかげで、計画停電を行う事態には至りませんでした。多大な御理解と御協力、ありがとうございました。(拍手)

 我慢の節電を強いられる状況から脱却できるよう、ここ一、二年にかけての需給対策を実行します。同時に、二〇三〇年までをにらんだエネルギー基本計画を白紙から見直し、来年の夏を目途に、新しい戦略と計画を打ち出します。その際、エネルギー安全保障の観点や費用分析などを踏まえ、国民が安心できる中長期的なエネルギー構成のあり方を、幅広く国民各層の御意見をお伺いしながら、冷静に検討してまいります。

 原子力発電について、脱原発と推進という二項対立でとらえるのは不毛です。中長期的には原発への依存度を可能な限り引き下げていくという方向性を目指すべきです。同時に、安全性を徹底的に検証、確認された原発については、地元自治体との信頼関係を構築することを大前提として、定期検査後の再稼働を進めます。

 原子力安全規制の組織体制については、環境省の外局として原子力安全庁を創設して、規制体系の一元化を断行します。

 人類の歴史は、新しいエネルギー開発に向けた挑戦の歴史でもあります。化石燃料に乏しい我が国は、世界に率先して、新たなエネルギー社会を築いていかなければなりません。我が国の誇る高い技術力を生かし、規制改革や普及促進策を組み合わせ、省エネルギーや再生可能エネルギーの最先端のモデルを世界に発信します。

 歴史的な水準の円高は、新興国の追い上げなども相まって、空前の産業空洞化の危機を招いています。我が国の産業を牽引してきた輸出企業や中小企業がまさに悲鳴を上げています。このままでは、国内産業が衰退し、雇用の場が失われていくおそれがあります。そうなれば、デフレからの脱却も、被災地の復興も、ままなりません。

 欧米やアジア各国は、国を挙げて自国に企業を誘致する立地競争を展開しています。我が国が、産業の空洞化を防ぎ、国内雇用を維持していくためには、金融政策を行う日本銀行と連携し、あらゆる政策手段を講じていく必要があります。

 まずは、予備費や第三次補正予算を活用し、思い切って立地補助金を拡充するなどの緊急経済対策を実施します。さらに、円高メリットを活用して、日本企業による海外企業の買収や資源権益の獲得を支援します。

 大震災前から、日本の財政は、国の歳入の半分を国債に依存し、国の総債務残高は一千兆円に迫る危機的な状況にありました。大震災の発生により、こうした財政の危機レベルはさらに高まり、主要先進国の中で最悪の水準にあります。

 国家の信用が厳しく問われる今、雪だるまのように債務が債務を呼ぶ財政運営をいつまでも続けることはできません。声なき未来の世代にこれ以上の借金を押しつけてよいのでしょうか。今を生きる政治家の責任が問われています。

 財政再建は、決して一直線に実現できるような単純な問題ではありません。政治と行政が襟を正す歳出削減の道、経済活性化と豊かな国民生活がもたらす増収の道、そうした努力を尽くすとともに、将来世代に迷惑をかけないためにさらなる国民負担をお願いする歳入改革の道、こうした三つの道を同時に展望しながら歩む、厳しい道のりです。

 経済成長と財政健全化は、車の両輪として同時に進めていかなければなりません。そのため、昨年策定された新成長戦略の実現を加速するとともに、大震災後の状況を踏まえた戦略の再強化を行い、年内に日本再生の戦略をまとめます。

 こうした戦略の具体化も含め、国家として重要な政策を統括する司令塔の機能を担うため、産官学の英知を集め、既存の会議体を集約して、私が主宰する新たな会議体を創設します。

 経済成長を担うのは、中小企業を初めとする民間企業の活力です。

 地球温暖化問題の解決にもつながる環境エネルギー分野、長寿社会で求められる医療関連の分野を中心に、新たな産業と雇用が次々と生み出されていく環境を整備します。また、海外の成長市場とのつながりを深めるため、経済連携の戦略的な推進、官民一体となった市場開拓を進めるとともに、海外からの知恵と資金の呼び込みも強化します。

 農業は国のもとなりとの発想は今も生きています。

 食は、命をつなぎ、命をはぐくみます。消費者から高い水準の安全、安心を求められるからこそ、農林漁業は、新たな時代を担う成長産業となり得ます。東北の被災地の基幹産業である農業の再生を図ることを突破口として、食と農林漁業の再生実現会議の中間提言に沿って、早急に農林漁業の再生のための具体策をまとめます。

 農山漁村の地域社会を支える社会基盤の柱に、郵便局があります。地域のきずなを結ぶ拠点として郵便局が三事業の基本的なサービスを一体的に提供できるよう、郵政改革関連法案の早期成立を図ります。

 また、地域主権改革を引き続き推進します。

 東日本大震災と世界経済危機という二つの危機を克服することとあわせ、将来への希望にあふれ、国民一人一人が誇りを持ち、この国に生まれてよかったと実感できるよう、この国の未来に向けた投資を進めていかなければなりません。

 かつて、我が国は、一億総中流の国と呼ばれ、世界に冠たる社会保障制度にも支えられながら、分厚い中間層の存在が経済発展と社会の安定の基礎となってきました。しかしながら、少子高齢化が急速に進み、これまでの雇用や家族のあり方が大きく変わり、人生の安全網であるべき社会保障制度にもほころびが見られるようになりました。かつて中間層にあって、今は生活に困窮している人たちも増加しています。

 あきらめはやがて失望に、そして怒りへと変わり、日本社会の安定が根底から崩れかねません。失望や怒りではなく、ぬくもりある日本を取り戻さなければ、希望と誇りは生まれません。

 社会保障制度については、全世代対応型へと転換し、世代間の公平性を実感できるものにしなければなりません。

 具体的には、民主党、自由民主党、公明党の三党が合意した子供に対する手当の支給や幼保一体化の仕組みづくりなど、総合的な子ども・子育て支援を進め、若者世代への支援策の強化を図ることが必要です。

 医療や介護の制度面での不安を解消し、地域の実情に応じた質の高いサービスを効率的に提供することも大きな課題です。

 さらに、労働力人口の減少が見込まれる中で、若者、女性、高齢者、障害者の就業率の向上を図り、意欲あるすべての人が働くことができる全員参加型社会の実現を進めるとともに、貧困の連鎖に陥る者が生まれないよう、確かな安全網を張らなければなりません。

 本年六月に、政府・与党の社会保障・税一体改革成案が熟議の末にまとめられました。これを土台とし、真摯に与野党での協議を積み重ね、次期通常国会への関連法案の提出を目指します。

 与野党が胸襟を開いて話し合い、法案成立に向け合意形成できるよう、社会保障・税一体改革に関する政策協議に各党各会派の皆様に御参加いただきますよう、心よりお願いいたします。

 日本人が希望と誇りを取り戻すために、もう一つ大事なことがあります。それは、決して内向きに陥らず、世界に雄飛する志を抱くことです。

 明治維新以来、先人たちは、果敢に世界に挑戦することにより繁栄の道を切り開いてきました。国際社会の抱える課題を解決し、人類全体の未来に貢献するために、私たち日本人にしかできないことが必ずあるはずです。新たな時代の開拓者たらんという若者の大きな志を引き出すべく、グローバル人材の育成や、みずから学び考える力をはぐくむ教育など、人材の開発を進めます。

 また、豊かなふるさとを目指した新たな地域発展モデルの構築や、海洋資源の宝庫と言われる周辺海域の開発、宇宙空間の開発利用の戦略的な推進体制の構築など、新しい日本のフロンティアを開拓するための方策を検討していきます。

 国民の皆様の、政治、行政への信頼なくして国は成り立ちません。行政改革と政治改革の具体的な成果を出すことを通じて、信頼の回復に努めます。

 既に、終戦直後の昭和二十一年、国民の信頼を高めるため、行政の運営を徹底的に刷新する旨の閣議決定がありました。六十年以上を経たにもかかわらず、行政刷新は道半ばです。行政に含まれる無駄や非効率を根絶し、真に必要な行政機能の強化に取り組む、こうした行政刷新は、不断に継続、強化しなければなりません。

 政権交代後に取り組んできた仕分けの手法を深化させ、政府・与党が一体となって、国民の生活が第一の原点に立ち返り、既得権と闘い、あらゆる行政分野の改革に取り組みます。

 真に国民の奉仕者として、能力を発揮し、効率的で質の高い行政サービスを実現できるよう、国家公務員制度改革関連法案の早期成立を図り、国家公務員の人件費削減とあわせて、公務員制度改革の具体化を進めます。

 政治改革で最優先すべき課題は、憲法違反の状態となっている一票の格差の是正です。

 議員定数の問題を含めた選挙制度のあり方について、与野党で真剣な議論が行われることを期待します。

 我が国を取り巻く世界の情勢は、大震災後も日々変動し続けています。新興国の存在感が増し、多極化が進行する新たな時代の呼びかけに対して、我が国の外交もしっかりとこたえていかなければなりません。

 我が国を取り巻く安全保障環境も不透明性を増しています。そうした中で、地域の平和や安定を図り、国民の安全を確保すべく、平時からいかなる危機にも迅速に対応する体制をつくることは、国として当然に果たすべき責務です。

 昨年末に策定した新防衛大綱に従い、即応性、機動性等を備えた動的防衛力を構築し、新たな安全保障環境に対応していきます。

 日米同盟は、我が国の外交、安全保障の基軸であり、アジア太平洋地域のみならず、世界の安定と繁栄のための公共財であることに変わりはありません。

 半世紀を超える長きにわたり深められてきた日米同盟関係は、大震災でのトモダチ作戦を初め、改めてその意義を確認することができました。首脳同士の信頼関係を早期に構築するとともに、安全保障、経済、文化、人材交流を中心にさまざまなレベルでの協力を強化し、二十一世紀にふさわしい同盟関係に深化、発展させていきます。

 普天間飛行場の移設問題については、日米合意を踏まえつつ、普天間飛行場の固定化を回避し沖縄の負担軽減を図るべく、沖縄の皆様に誠実に説明し、理解を求めながら、全力で取り組みます。また、沖縄の振興についても積極的に取り組みます。

 今後とも世界の成長センターとして期待できるアジア太平洋地域とは、引き続き政治経済面での関係を強化することはもちろん、文化面での交流も深め、同じ地域に生きる者同士として、信頼を醸成し、関係強化に努めます。

 日中関係では、来年の国交正常化四十周年を見据えて、幅広い分野で具体的な協力を推進し、中国が国際社会の責任ある一員として、より一層の透明性を持って適切な役割を果たすよう求めながら、戦略的互恵関係を深めます。

 日韓関係については、未来志向の新たな百年に向けて、一層の関係強化を図ります。

 北朝鮮との関係では、関係国と連携しつつ、日朝平壌宣言に基づき、拉致、核、ミサイルといった諸懸案の包括的な解決を図り、不幸な過去を清算して、国交正常化を追求します。

 拉致問題については、我が国の主権にかかわる重大な問題であり、国の責任において、すべての拉致被害者の一刻も早い帰国に向けて全力を尽くします。

 日ロ関係については、最大の懸案である北方領土問題を解決すべく精力的に取り組むとともに、アジア太平洋地域のパートナーとしてふさわしい関係の構築に努めます。

 多極化する世界において、各国との確かなきずなをはぐくんでいくためには、世界共通の課題の解決にともに挑戦する大きな志が必要です。こうした志あるきずなの輪を、官民のさまざまな主体が複層的に広げていかなければなりません。

 大震災からの復旧復興も、そうした取り組みの一例です。被災地には、世界各国から温かい支援が数限りなく寄せられました。これは、戦後の我が国による国際社会への貢献と信頼の大きな果実とも言えるものです。

 我が国は、唯一の被爆国であり、未曾有の大震災の被災国でもあります。各国の先頭に立って核軍縮、核不拡散を訴え続けるとともに、原子力安全や防災分野における教訓や知見を他国と共有し、世界への恩返しをしていかなければなりません。

 国と国との結びつきを経済面で強化する取り組みが経済連携です。これは、世界経済の成長を取り込み、産業空洞化を防止していくためにも欠かせない課題です。

 包括的経済連携に関する基本方針に基づき、高いレベルの経済連携協定の締結を戦略的に追求します。具体的には、日韓、日豪交渉を推進し、日・EU、日中韓の早期交渉開始を目指すとともに、TPP、環太平洋パートナーシップ協定への交渉参加について、しっかりと議論し、できるだけ早期に結論を出します。

 資源、エネルギーや食料の安定供給の確保などの面でも、経済外交を積極的に進めます。また、途上国支援、気候変動に関する国際交渉への対応、中東、北アフリカ情勢への対応や脆弱国家対策といった諸課題にも、我が国として積極的に貢献していきます。

 政治とは、相反する利害や価値観を調整しながら、粘り強く現実的な解決策を導き出す営みです。議会制民主主義の要諦は、対話と理解を丁寧に重ねた合意形成にあります。

 私たちは、既に、前政権のもとで、対話の積み重ねによって解決策を見出してきました。ねじれ国会の制約は、議論を通じて合意を目指すという、立法府が本来あるべき姿に立ち返る好機でもあります。

 ここにお集まりの国民を代表する国会議員の皆様、そして国民の皆様、改めて申し上げます。

 この歴史的な国難から日本を再生していくため、この国の持てる力のすべてを結集しようではありませんか。閣僚は一丸となって職責を果たす。官僚は専門家として持てる力を最大限に発揮する。与野党は徹底的な議論と対話によって懸命に一致点を見出す。政府も、企業も、個人も、すべての国民が心を合わせて、力を合わせて、この危機に立ち向かおうではありませんか。

 私は、この内閣の先頭に立ち、一人一人の国民の声に、心の叫びに、真摯に耳を澄まします。正心誠意、行動します。ただ国民のためを思い、目の前の危機の克服と宿年の課題の解決のために、愚直に、一歩一歩、粘り強く、全力で取り組んでいく覚悟です。

 皆様の御理解と御協力を改めてお願いして、私の所信の表明といたします。

 御清聴ありがとうございました。

2011-09-14 19:38:31 posted by heiwatou

常任委員会・特別委員会の設置

テーマ:国会

昨日、常任委員長が決定。

        議院運営委員長 小平 忠正君


          法務委員長 小林 興起君



         外務委員長 田中眞紀子さん



        財務金融委員長 海江田万里君



       文部科学委員長 石毛えい子さん



        厚生労働委員長 池田 元久君



        農林水産委員長 吉田 公一君



        経済産業委員長 吉田おさむ君



        国土交通委員長 伴野  豊君



          環境委員長 生方 幸夫君



        安全保障委員長 東  祥三君



    国家基本政策委員長 田中けいしゅう君



特別委員会の設置については、


●災害対策を樹立するため委員四十人よりなる災害対策特別委員会

●政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する調査を行うため委員四十人よりなる政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会

●沖縄及び北方問題に関する対策樹立のため委員二十五人よりなる沖縄及び北方問題に関する特別委員会

●青少年問題の総合的な対策を確立するため委員二十五人よりなる青少年問題に関する特別委員会

●北朝鮮による拉致等に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため委員二十五人よりなる北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会

●消費者の利益の擁護及び増進等に関する総合的な対策を樹立するため委員四十人よりなる消費者問題に関する特別委員会

●科学技術、イノベーション推進の総合的な対策を樹立するため委員四十人よりなる科学技術・イノベーション推進特別委員会

●郵政改革に関連する諸法案を審査するため委員四十五人よりなる郵政改革に関する特別委員会


●東日本大震災からの復興に当たり、その総合的対策を樹立するため委員四十五人よりなる東日本大震災復興特別委員会


についてはいつも通り異議なし採決。


●海賊行為への対処並びに国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等の諸問題を調査するため委員四十五人よりなる海賊行為への対処並びに国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会


については、共産党が委員会の設置を反対しているために起立採決で賛成多数により設置が決まった。



2011-09-14 12:09:51 posted by heiwatou

この与党にして、この野党・・・・9月13日衆議院本会議

テーマ:国会

日程第一 議席の指定

日程第二 会期の件



議長(横路孝弘君) 日程第二、会期の件につきお諮りいたします。

 今回の臨時会の会期は、九月十六日まで四日間といたしたいと存じ、これを発議いたします。

 本件につき討論の通告があります。これを許します。馳浩君。

    〔馳浩君登壇〕

馳浩君 自由民主党の馳浩です。

 私は、自由民主党・無所属の会を代表し、今国会の会期を四日間で閉じることに対し、断固反対の討論をいたします。(拍手)

 政権交代から二年、選挙もしないで三人目の野田総理が誕生し、九月二日にドジョウ内閣が発足いたしました。この政権の正統性はありません。

 ばらまきマニフェストは、財源の見通しが甘かったと菅前総理が参議院の予算委員会で答弁し、岡田克也前幹事長も既に文書で謝罪いたしました。

 そして、三党合意のもとに新たに誕生したのが野田政権です。衆参ねじれ国会において、野田総理は、三党合意に従って、合意を求めて決断する政権運営をしなければなりません。

 選挙もせずに三人目の民主党総理を私たち野党は認めているわけではありませんが、被災地支援と超円高対策の必要なこの非常時に、せめて協力すべきは三党合意に従って協力しようとしているのです。

 野田政権のすべきことは、十二月三十一日まで臨時国会を開会し、台風被害も含め、被災地復興対策、原発事故処理、放射能汚染対策、二重ローン対策、超円高・産業空洞化対策、経済成長戦略、社会保障と税の一体改革の方針を決めることであります。やるべきことは山積しています。

 とりわけ、超円高の現状は、地方の中小企業を疲弊させ、海外逃避を助長しています。第三次補正予算では、被災地支援とともに経済成長戦略を実行しなければ国内の雇用を守れないことは、皆様御承知のとおりであります。増税増税の刀を振りかざしてばかりいてはだめなんです。そのために、私たち野党は、国会で論戦をし、熟議をし、結論を出したいのです。

 三・一一の震災後、自由民主党は、補正予算や瓦れき処理対策や放射性物質対処法案など、重要な国会運営に協力してきたではありませんか。にもかかわらず、せっかくの臨時国会をわずか四日間で閉会してしまうとは、言語道断、民主主義の崩壊を意味するものでしかありません。

 とりわけ、被災地に休みはありません。新政権が誕生したら、本会議での所信表明と代表質問、予算委員会での一問一答の論戦、そして、常任委員会や特別委員会での大臣所信あいさつと所信質疑が必要です。これらの論戦を行うことは、憲政の常道であります。その過程において、与野党の国会議員や国民は、新総理や新大臣の国政運営方針を理解し、協力をし、ただすべきはただしていくのです。国会の一番大切な論戦をわずか四日間で封じるとは、信じられない暴挙であります。

 今からでも遅くはありません。野田総理、いや、民主党の野田代表、臨時国会は年末まで続けましょう。

 幾ら平野国対委員長が不完全内閣と言おうと、予算委員会は閉会中審査でお茶を濁そうと、一川防衛大臣が自分のことを素人のシビリアンコントロールと卑下しようと、就任した以上は、あなた方は日本国の代表です。鉢呂前経済産業大臣が、死の町、放射能つけちゃうぞなど無神経な発言で辞任しようと、逃げてはなりません。しっぽを巻いて隠れているいとまはありません。

 逃げるな、民主党。答弁を怖がるな。論戦もできないようなへなちょこ内閣ならば、とっとと千葉にお帰りください。そして、駅前街頭演説でもしていてください。それとも、ドジョウのように泥の中に潜ってお休みください。三党合意を守るという自分でした約束を守りなさい。言っていることとやっていることがまるで違う、発言に信頼の置けない鳩山さんや菅さんの轍を踏んではなりません。

 ここで一句申し上げたいと思います。

  民主党ドジョウが出てきてどこへ行く

議長(横路孝弘君) 馳浩君、申し合わせの時間が過ぎましたから、なるべく簡単に願います。

馳浩君(続) あなた方民主党は、どこへ行こうとしているのですか。野田総理の道しるべは三党合意しかありません。決して、野田総理の道先案内人は松下政経塾ではありません

 私は、船出したばかりの野田政権が、わずか四日間、代表質問だけで会期を閉じることに対し、断固反対を申し上げて、反対討論を終わります。(拍手)

議長(横路孝弘君) これにて討論は終局いたしました。

    ―――――――――――――

議長(横路孝弘君) 採決いたします。

 会期を九月十六日まで四日間とするに賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

議長(横路孝弘君) 起立多数。よって、会期は四日間とすることに決まりました。








馳浩議員、言っているレベルが「放射能つけちゃうぞ」とさほど変わらないぐらい。


誹謗中傷から生まれるものはなし。


お互いに協力し合うことがなぜできないのか。


会期を伸ばしたいのならば、罵倒ばかりせずに真摯に話してみてはどうか。


この与党にして、この野党。


同じ次元のように思える。





2011-07-10 09:19:49 posted by heiwatou

東京都平成23年度6月補正予算

テーマ:地方議会

1 補正予算編成の基本的考え方

 5月27日に策定した「東京緊急対策2011」の実施に必要な経費について、予算上の措置を講じます。[補正額1,374億円]

【補正予算の柱】

  1. 首都東京の総合力を活用した被災者・被災地支援
  2. 電力危機突破のための東京都の緊急対策
  3. 放射能の不安から都民や事業者を守る
  4. 大震災の影響を受けた産業の再生
  5. 東京を高度な防災都市へと生まれ変わらせる

2 財政規模

(1) 補正予算の規模

区分 今回補正 既定予算
一般会計 1,238億円
(債務負担行為 4億円)
6兆2,360億円 6兆3,598億円
特別会計 2億円 3兆6,390億円 3兆6,391億円
公営企業会計 134億円
(債務負担行為 4億円)
1兆8,892億円 1兆9,026億円
1,374億円
(債務負担行為 8億円)
11兆7,642億円 11兆9,016億円
(注)各計数は、原則として表示単位未満四捨五入のため、合計等に一致しないことがある。

(2) 補正予算の財源(一般会計)

区分 歳出
国庫支出金 都債 その他
特定財源
活用可能な
基金繰入金
一般会計 1,238億円 41億円 415億円 77億円 705億円
(注)各計数は、原則として表示単位未満四捨五入のため、合計等に一致しないことがある。
2011-07-10 09:18:48 posted by heiwatou

東京都都税条例の一部を改正する条例

テーマ:地方議会
東京都都税条例の一部を改正する条例 主税局

概要

 現下の厳しい経済状況及び雇用情勢に対応して税制の整備を図るための地方税法等の一部を改正する法律(平成23年法律第83号)の施行等に伴い、所要の改正を行うとともに、罰則の整備を行う。

(例)
  1. 個人都民税
    配当割及び株式等譲渡所得割に係る税率(本則5%)を3%とする特例措置を平成25年12月31日まで2年延長する。
  2. 不動産取得税
    市街地再開発組合等の取得に対して課する不動産取得税の納税義務の免除等を廃止する。
  3. 個人事業税等
    個人事業税、ゴルフ場利用税等の不申告に関する過料や帳簿記載義務違反に関する罰金刑及び懲役刑の上限の引上げ等を行う。
    なお、本条例の附則において、東京都宿泊税条例の一部改正を行い、帳簿記載義務違反に関する罰則の引上げ等を行う。

施行期日

 公布の日ほか(罰則に係る部分は、平成23年9月1日)

2011-07-10 09:17:13 posted by heiwatou

法令改正に伴う対応

テーマ:地方議会
都と特別区及び特別区相互間の財政調整に関する条例の一部を改正する条例(一部改正) 総務局
概要

 地方交付税法等の一部を改正する法律(平成23年法律第5号)の施行による地方特例交付金等の地方財政の特別措置に関する法律(平成11年法律第17号)の改正等に伴い、規定を整備する。

施行期日

 公布の日

2011-07-10 09:16:34 posted by heiwatou

東日本大震災への対応に伴う改正

テーマ:地方議会

東京都都税条例(一部改正) 主税局

概要

 地方税法の一部を改正する法律(平成23年法律第30号)の施行等に伴い、所要の改正を行う。

(例)
(1) 不動産取得税
 被災家屋の代替家屋又はその敷地のための土地を取得した場合、被災家屋の床面積相当分と被災土地の面積相当分の不動産取得税を課さない特例を追加する。

(2) 軽油引取税
 ガソリン価格の異常な高騰が続いた場合(※)、本則税率を上回る部分の課税を停止する措置の適用を停止する。

  • 本則税率 1リットル当たり15円
  • 本則税率を上回る部分の税率 1リットル当たり17.1円

(※)3箇月連続してガソリンの平均小売価格が1リットル当たり160円を超えた場合のこと。

施行期日

 公布の日ほか(ただし、(1)については、平成23年4月27日から適用する。)

旅券法関係手数料条例(一部改正) 生活文化局
概要

 東日本大震災の被災者に係る一般旅券の発給の特例に関する法律(平成23年法律第64号)の施行に伴い、東日本大震災により紛失等した一般旅券の不正使用による犯罪被害の予防の観点から、旅券の紛失の届出、失効処理の促進等を図るため、同法に基づく一般旅券の発給の申請に関する手数料を免除する規定を整備する。

施行期日

 公布の日(ただし、平成23年6月8日から適用する。)

東京都高等学校等生徒修学支援基金条例(一部改正) 生活文化局
概要

 被災児童生徒就学支援等臨時特例交付金が交付されることに伴い、被災した幼児、児童又は生徒に対する就学支援事業(授業料減免、奨学金等)を行うため、基金の設置目的を追加する。

施行期日

 公布の日

都立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例(一部改正) 教育委員会
概要

 公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償の基準を定める政令の一部を改正する政令(平成23年政令第122号)等の施行に伴い、都立学校の学校医等の公務災害補償に関し、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による災害により行方不明となった者に係る死亡の推定について規定を定めるほか、介護補償の限度額を改定する。

施行期日

 公布の日ほか

警視庁の警察官の職務に協力援助した者の災害給付に関する条例(一部改正) 公安委員会
概要

 警察官の職務に協力援助した者の災害給付に関する法律施行令の一部を改正する政令(平成23年政令第120号)の施行に伴い、警視庁の警察官の職務に協力援助した者の災害給付に関し、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による災害により行方不明となった者に係る死亡の推定について規定を定める。

施行期日

 公布の日

2011-07-10 09:14:38 posted by heiwatou

東京都議会「被災者生活再建支援制度の拡充に関する意見書」

テーマ:地方議会

被災者生活再建支援制度の拡充に関する意見書

 東日本大震災では、都内においても、住家等に全壊、大規模半壊、半壊などの甚大な被害が発生した。とりわけ、液状化現象が予想を超える広がりで発生し、道路などの陥没、住宅の傾斜や沈下、建物のひび割れ、下水道管の破損などの被害が生じた。公益社団法人地盤工学会の調査によると、東京湾岸地域の被害面積はJR山手線の内側の面積の半分以上に相当する約42平方キロメートルで、世界最大ということである。
 東京を含む関東地方の広範囲で液状化による被害が発生したことを受け、国は本年5月2日、より多くの被災者が支援金を受給できるよう被災者生活再建支援制度の認定基準を緩和した。これは、支援金の支給対象に液状化による住宅被害を初めて加えた点で一歩前進である。
 しかし、当該制度は、都道府県では100世帯以上、市町村では10世帯以上の住宅が全壊と認定されなければ適用対象外となるため、都内で適用された自治体はない。
 適用対象外となった自治体の一部では、独自の制度を創設し被害住宅の改修や地盤改善への支援に乗り出しているが、被害者の健康への影響や経済的負担は依然大きく、国が支援対象の範囲や支援内容を更に拡充することが求められる。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、被災者の生活再建への支援をより実態に即したものとするため、被災者生活再建支援制度の適用要件を更に緩和し、支援対象の範囲等を拡充するよう強く要請する。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
 平成23年7月1日
東京都議会議長 和田宗春
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
厚生労働大臣
防災担当大臣
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