ずっと前なんですが、
「算数の”位”の勉強でつまずいてるの。たとえば、5000より100小さい数とか。
どんなふうに教えたらいい?」
と 聞かれたので、2通りの やり方を お伝えしました。
位の計算は、「10このかたまりができると、位が上がる」という概念がわかっていることが 大事です。
さらに つまづきがある子は、抽象的すぎてわからないので 具体物(実際の物)をつかって 目で見て、動かして 学びます。
10こ入りの卵パックに、10のカードを 一枚ずつ入れていき、10個集まると100。











100のカードを1枚ずつ入れていき、10個あつまると1000。











というように、自分で 入れたり出したりして 体感させるんです。
「5000より100小さい」という問題だったら、卵パックを2つ用意します。
1つの卵パックに 1000のカードを5枚入れて、5000。





100小さくしたいときは、1000のカードを もう一個の卵パックに入れて 100×10個に 両替します。











そして、自分で 数えさせるんですね。
実物でイメージできてこそ、抽象的な概念が わかるようになります。
この過程を抜いてしまうと、わからないままになるか、意味は分からないけど 機械的に覚えるか、どちらかになります。
(上の説明を 読んでいて 頭がこんがらがりそうになりましたよね。
子どもも同じなんです。言葉で説明しても わかりません。
抽象的な概念が苦手な子は、目で見て 動かし、体感することが 大事なんです。)
で、ですね。ここからが 本題。
上に説明したやり方が 一番 おすすめなんですが、一応
「お金を使って 買い物するみたいにやる方法もあるよ。
でも、そのときも 卵パックは…」
と 言いかけたら、相談してきた方は
「そうだよね!お金でいいんだよね。ありがとう」
と 去っていきました。
な~んだ 自分が正しいかどうかを 確認したかっただけなんだ
情報を 得ようとする目的が、「自分が正しい」ことを証明するためなら 意味ないじゃ~ん。
なぜなら、自分の正しさの中に ひきこもってしまうだけだから。
まさに人は「聞きたいように聞く」んですね。
【参考記事】



自分に対して めんどうくさかったり、耳が痛かったりする情報は スルーして、自分の都合の良い情報だけ 拾ってしまいます。
または、反発をしたりをします。以前お話しした引き下げの心理ですね。
情報収集って なんのために するのでしょう

「なんのためにするのか?」 何をするにも その目的が 大事なんだと思いますですよ~。