『養生訓』 飲酒の後(巻四24) | 春月の『ちょこっと健康術』

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おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

「飲酒した後、酒気が残っていたら、餠、だんご、米麦などの穀類、干菓子、果物、甘酒、にごり酒、脂っこいもの、甘いもの、気を塞ぐものなどを飲食してはいけない。酒気がめぐってさめてから飲食するべきである。」


これらのものは「多く食べてはいけなもの」 にリストされていますから、お酒を飲んで、酒気の残るうちはなおさらよくないということですね。また、「気を塞ぐもの」は「夕食は軽くする」 「肉類はひかえめに」 、 「菘(な)の調理」 などに登場しています。


外で飲んだ後に、「締めのラーメン」というのはよく聞きますが、穀類でしかも脂っこいものですから、益軒先生に言わせると言語道断ということになっちゃいます。どうしても食べたいという方は、せめて和風ラーメンにしておきましょう。


「酒は天の美禄」 ですから、益軒先生も酒を飲むことを止めてはいらっしゃいませんが、「宴の飲食もひかえめに」 でもおっしゃっていたように、微酔程度の量が最善ということですね。


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』


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