気血の源は飲食物 妊娠中の食事 | 春月の『ちょこっと健康術』

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おはようございます ニコニコ


先週、「妊娠中の東洋医学的ケア」 で、少しだけ書いた食事について、今日はもう少し詳しく見ていきましょう。赤ちゃんを育む妊婦さんには大切なことですからね。もちろん、妊婦さん以外の方にも、健康管理のヒントになりますよ


気血の源となる飲食物、過剰だったり不適当だったりすると、脾に負担をかけてしまいます。すると、気血をつくるのもうまく運ばなくなりますし、ひいては気血の不足を招くことにもなります。また、摂取量が少なければ、それはそのまま気血の不足につながります。体質や活動の状況に合わせて、飲食物の摂取量とバランスを考えましょう。


東洋医学では、『医食同源』あるいは『薬食同源』と言います。身体は気血でできていて、臓腑の働きも気血によって行われ、その気血の源となるのが飲食物。ですから、飲食物のバランスは心身の健康に影響します。これは、西洋医学で考えても同じですよね。


東洋医学の基本が陰陽論に支えれていることは、東洋医学講座の「陰陽学説 その1」 でご説明しました。そして、身体の状態やそれを調えるときの薬も、陰陽に分けて考えることは、「陰陽学説 その2」 でお伝えしたとおりです。


『薬食同源』ですから、飲食物の性質も薬と同様に、身体を冷やすものから温めるものまで分けられます。冷やすものは寒涼性、温めるものは温熱性、そのどちらでもないものは平性です。


寒涼性のものは、心身を沈静化してくれますが、摂り過ぎてしまうと、脾胃の働きと気の活動を低下させます。当然、身体も冷えて、気血の流れや生成にも影響しますね。


温熱性のものは、心身を活発にしてくれますが、摂取過多は、血と津液(水分)を消耗させ、体内の陰陽バランスをくずして、気の働きを亢進させます。すると、胃腸の働きも亢進して、過食を招きます。


寒涼性のものでも、熱を加えると温熱性に傾けることができ、温熱性のものでも、冷やすことで寒涼性に傾けることができます。つまり、食材自体の性質だけでなく、調理法によっても寒熱の陰陽バランスをとることができるのです。また、冷奴に生姜とか、生野菜サラダに温かいスープとか、食材や料理の組み合わせでも、バランスはとれますね。


身体の状態や体質に合わせて、食材や調理法を組み合わせていくといいでしょう。体質が陰陽のどちらの傾向にあるか、そのめやすは「陰陽学説 その2」 にあります。飲食物の性質については↓をご参照くださいね。


春月の『ちょこっと健康術』-飲食物の寒熱


今日もいい1日になりますように。


春月の『ちょこっと健康術』-やまぼうし


長野では、はなみずきに少し遅れて、やまぼうしが咲いています。