外反母趾と足指型の関係 | 春月の『ちょこっと健康術』

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おはようございます ニコニコ


足の母指が第2指より短い足をギリシャ型、長い足をエジプト型、同じ長さの足を方形型と呼んだりします。これは、何もギリシャ人の母指が短くて、エジプト人の母指が長いからというのではないんですね。ギリシャ彫刻では短くて、エジプト壁画で長く描かれているからということらしいです。


俗説によると、エジプト型の人に外反母趾が多いと言われてきました。『足のクリニック』(南江堂)の井口先生によると、そんな証拠はないそうです。母指が長いから曲がりやすいという誤解だったんでしょうかね。


母指の中足骨と基節骨の長軸が作る角度(図の青↓が示す角度)、これを外反母趾角(HV角)と言いますが、その角度が8度以内なら正常、13度までが軽度、20度までが中等度、それ以上が重度の外反母趾と診断されます。この図では中等度くらいでしょうか。

春月の『ちょこっと健康術』-外反母趾

外反母趾の三大原因と言われるのが、女性であること、遺伝、ハイヒールの着用です。中には痛みを感じない方もいらっしゃるようですが、たいていは痛みを伴います。


治療は重症度にもよりますが、まずハイヒールをやめること、母指と第2指の間に装具をはさむこと、運動によって足の筋力をつけること、最悪の場合は手術となります。中等度以上では、ハイヒール着用をやめても、歩くだけで変形が進行して、中年以降に痛みがひどくなるケースが多いそうです。


外反母趾が先か、開帳足が先かは難しいところですが、外反母趾の痛みを訴える方には開帳足が多いのも事実。開帳足というのは、足の横アーチがつぶれて足指の付け根のところが扁平になっているもの。上図の足は開帳足です。


これを放っておくと、やがて小指が母指方向に曲がって、内反小指となります。そうなってくると、歩くときもますます安定感がなくなりますので、足以外にも膝や股関節、あるいは腰や上半身にも、様々な影響が出てきます。


外反母趾を侮らないで、軽いうちにお手当てしましょう。外反母趾と開帳足の予防法は、「外反母趾予防の足指体操」 でご紹介していますので、そちらをご覧くださいね。「つま先立ち歯磨きで代謝アップ&美脚」 は、代謝アップや美脚になるだけでなく、膝の痛みの予防や外反母趾予防にも使えて、一石四鳥ですね。



春月の『ちょこっと健康術』-花水木白  春月の『ちょこっと健康術』-花水木赤

今日もいい1日になりますように。