女性特有の悩みに効くツボ(三陰交) | 春月の『ちょこっと健康術』

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おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

冬、寒さが増してからだが冷えると、余計につらいですね、生理痛。からだを冷やさないようにするのが一番ですが、気をつけていても忍び寄る痛みや不快感、ときには頭痛やめまいも。。。何とかしたいですよね。


そこで、ご紹介したいのが、「婦人の三里」と呼ばれる三陰交。健康維持のために最もよく使われるのが足三里ですが、女性にとって足三里に匹敵するのが三陰交なのです。足三里についてはいずれご紹介しますね。


三陰交は、昨日「 腎をととのえるツボ 」でご紹介した復溜の近くにあります。脾経に属するツボですが、腎経・肝経も含めた3つの陰経が交わるところなので、三陰交と命名されました。脾経は五臓の脾に、腎経は腎に、肝経は肝に、それぞれつながる経絡です。経絡については、「東洋エステに使われた経絡って何? 」をご参照くださいね。


春月のちょこっと健康術-三陰交


赤●太渓青●復溜で、ピンク●三陰交です。弁慶の泣き所といわれる向う脛、その脛骨の内側の縁にあって、内くるぶしのてっぺんから指の幅4本分上にあります。つまり、人差し指から小指までをそろえて、小指の外縁を内くるぶしのてっぺんに当てて、人差し指の外縁が当たったところ。


生理痛や月経前緊張症などがある方は、三陰交のところがその周囲とくらべて、なんとなく力がないような、へこんだような感じになっています。あるいは、押すと痛い。


生理痛や生理にともなう不快な症状を軽減するには、生理予定日の3~4日前から三陰交を手当てしましょう。写真は右脚ですけど、ケアには両脚にしてくださいね。


太渓・復溜のときと同様に、1-2-3と少しずつ深くするように指圧します。あるいは、せんね○灸タイプの家庭灸をほどこすか、ドライヤーの熱をあてたり、あたためた小石とかパチンコ玉をあててもいいですね。忙しい方は、使い捨てカイロという手もあります。


婦人の三里と呼ばれるくらいですから、生理痛だけでなく、更年期障害や不妊、婦人科系の疾患全般に必ず処方されるツボです。男女共通で、泌尿器疾患や消化器疾患、咽頭痛にも使われます。


気をつけていただきたいのは、妊娠初期の方。妊娠後期から安産のツボとして使われますので、妊娠初期では流産のリスクがあります。妊娠中の方は、注意してくださいね。


冷えの予防法については過去にいろいろ書いてますので、左側のブログテーマ(あいうえお順になっています)から、冷え予防をクリックしてご参照くださいね。


セルフケアで、元気に過ごしましょう。