『養生訓』 冬と衣服(巻六19) | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

今日17日で、阪神淡路大震災から14年たちました。私たちに多くのことを教えてくれた震災。犠牲となった方々のご冥福を心よりお祈りいたします。合掌。


いま、こうして生活できていることに感謝しつつ、ブログを更新します。冬の養生法、腎を助けて冬を元気に過ごそう でお伝えしたことと同じことを益軒先生もおっしゃっています。



冬は、天地の陽気とぢかくれ、人の血気おさまる時也。心気を閑にし、おさめて保つべし。あたため過して陽気を発し、泄すべからず。上気せしむべからず。衣服をあぶるに、少あたためてよし。熱きをいむ。衣を多くかさね、又は火気を以て身をあたため過すべからず。熱湯に浴すべからず。労力して汗を発し、陽気を泄すべからず。


冬は、天地の陽気が閉じ隠れて、人間の血気が静まる時季である。心気を静かにして、体内に納めて保つのがよい。温め過ぎて、陽気を発生させ、泄らしてはいけない。上気させてもいけない。衣服を温めるのも、ほどほどにするのがよい。熱くしてはいけない。厚着をしたり、火気で身体を温めすぎてはいけない。熱い湯に入浴してもいけない。労働して汗を出しても、陽気を泄らしてはいけない。


心気は陽の気が強く、からだの中をあたためるために、寒いときは体内に保たれるようになっています。


からだを冷やすのはよくありませんが、あたためすぎるのもよくない。陽の気はただでさえ上りやすい性質を持っているため、あたためすぎると上にのぼってしまい、手足やおなかが冷えてしまうことになるからです。