『養生訓』 心の静と身体の働(巻一14) | 春月の『ちょこっと健康術』

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おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

「心は身体の主人である。だから、平静であるようにしなければならない。身体は心の下僕のようなものであり、大いに労働させるべきである。心が平静であれば、身体の主人である天君も豊かで、苦しみもなく、楽しむことができる。身体を動かして労働すれば、飲食したものは停滞せず、血気の循環はよくなって病気にかからない。」


「こころは安らかに、からだは動かして。」ということですね。


この中で、「身体の主人である天君」という部分、よく意味が飲み込めず、原文を見直すと、「心やすくしづかなれば、天君ゆたかに、くるしみなくして楽しむ。」とあって、シンプルに「天君」でした。ん~~~。


東洋医学において人体は宇宙や自然と一体ですから、天はおそらく自然界をさすのではないか、君は敬称として天につけたのではないか、と想像することもできますが、ここは「天君」イコール「心」なのでしょう。


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』


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