TS-1+アバスチン療法10クール目の2日目。ぼちぼち好調ですが、時差ボケが辛いです。昼眠いのに夜は目がぱっちり。昨夜は午前3時まで起きてました。

さて、6月3日のエントリーに続き、ASCO 2014からのニュースです。

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◆Abstract #3586
SOFT試験のupdate解析:切除不能進行・再発大腸癌におけるS-1/L-OHP (SOX) + Bevacizumab療法 vs. 5-FU/LV/L-OHP (mFOLFOX6) + Bevacizumab療法の無作為化第III相試験

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◆Abstract #3608
切除不能進行・再発大腸癌の1st-lineにおけるS-1 + L-OHP併用療法とCapecitabine + L-OHP併用療法:第III相試験のupdate

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◆Abstract #3524
KRAS G13D変異を有する切除不能進行・再発大腸癌患者におけるCetuximab単剤療法の第II相試験

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一つ目(#3586)は「SOX+ベバシズマブ」vs「FOLFOX+ベバシズマブ」の比較試験。二つ目(#3608)は「SOX」vs「CapeOX(XELOX)」の比較試験。二つとも「双方に差はない」という結論。

これでSOXが、切除不能進行・再発大腸癌における1st-lineの選択肢の一つとして揺るぎない地位を確立したと言えますね。少なくとも「ポートを埋め込む必要がない」ので、経口薬の服用管理が可能であれば、FOLFOXよりもSOXあるいはCapeOXのほうがいいような気がします。

三つ目(#3524)は、5月14日のエントリーで記した「G13D変異ならセツキシマブに反応する」という件が「やはり反応しません」という残念な結論。

記事では「KRAS G13D変異例に対するCetuximabの適応はないことが示された」とまとめていますが、僕には評価ができません。ご興味があれば、主治医に確かめてみて下さい。

さて、少し興味を持ったのが、#3586の2nd-line治療の記述。60%以上がイリノテカンをベースとしたものと記されています。僕も2nd-lineはイリノテカンになるんでしょうね。