ASCO 2014からのニュースです。

◆KRAS変異のない大腸癌への1次治療で化学療法+ベバシズマブと化学療法+セツキシマブにOSの有意差なし
(日経メディカルOnline、2014年6月2日)
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_219568_22192_1


◆大腸癌への1次療法としてFOLFIRI+ベバシズマブはmFOLFOX6+ベバジズマブに効果は非劣性、QOLは優れる
(日経メディカルOnline、2014年6月1日)
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_219568_22192_23


一つ目は「ベバシズマブとセツキシマブで、差がありませんでした」ということ。二つ目は「FOLFOX+ベバとFOLFIRI+ベバで、差がありませんでした」ということ。

患者にとっては残念ながら、両方ともそれほど積極的な意味はないですよね。主治医によれば「でも、これで腫瘍内科医は結果をどう読むか?で盛り上がるんですよ」とのこと(ちなみに主治医は外科医です)。

全生存期間で数カ月の差が出るなら話は別ですが、ほんの少しの差でどうのこうの言ったって、仕方ないですよね。患者にとっては、結局どの副作用を我慢するのがいいか?という選択になる、ということですよね。

ちなみに海外でイリノテカンがよく使われるのは「脱毛」に対する認識の大きな違いがあるのではないかと、先生も言ってました。ガイジンさんは頭髪がない事に対してはとても寛大ですよね。むしろ「カッコいい」くらいの認識もあります。

対して日本人は嫌がる傾向が強いですよね。「『脱毛が嫌がられるので使わない』と言っても、ガイジンには理解できないらしい」と先生も言ってました。


にほんブログ村 病気ブログ 大腸がんへ
☆大腸がんブログはこちら!☆