山形で4つのガンと向かい合いながらも今も美容師としてお客様の前に立ち続ける
私のNY時代の友人、佐藤由美さん。
庄内平野の真ん中にある、清潔で、お花がたくさん飾ってあって、由美さんの夢がたくさん詰まったお城、
でもとてもこじんまりとしていて、一番近い街からも車で数十分かかるサロンで、淡々と真摯に仕事をしている由美さんの生き方に沢山の人が動かされて、
出版社が本を出し、特ダネや、24時間テレビで取り上げられ彼女の生き方から、何かを感じた人たちがそれぞれまた周りの人に伝えていく不思議な波紋が広がっていきました。
私も近いところで、見守っていることしか出来なかったけれど、由美さんの生き方は誰にでも真似の出来ることでははなくても、
力を貰ったり、生きる意味を考えさせられたり、なにか、気持ちを動かしてくれるから、沢山の人に知ってもらいたくて、家族や友人にも話をしました。
それが、芸人の弟を動かしブログに書いてくれたことで、私のブログにも沢山の方が来てくれて由美さんの生き方に、何かを感じてくれ、心のこもったメッセージを沢山頂きました。
それらは全部、コンピュータを見るのがつらくなった、由美さんのためにプリントアウトして届けました。
従姉妹の山野愛子ジェーンも動かし、学校で彼女の映像を取り扱ってくれたり、著書を生徒に紹介してくれたりと、
美容師の卵達に、美容に、言葉どうり「命をかけている」一美容師の存在を大切に扱ってくれました。
そして本は増版を重ね、弟が著書へもコメントを寄せてくれました。
![$Harumiのインナー&アウターBeauty を考えるブログ](https://stat.ameba.jp/user_images/20091111/21/harumistyle/ff/ec/j/t02200293_0480064010303876350.jpg?caw=800)
出版社の担当の方とは、面識がないのですが、弟のブログと私のブログの影響力を大きく受け止めて下さり、新しい帯のついた本を私にも送って下さいました。
私は、ただ由美さんの姿を綴りたくて、ブログに彼女に生き方を残したくて、それが少しでも誰かの心に届いてくれたらと、言葉を選び悩みながら書いたことが、少しはお役に立てて嬉しく思っています。
弟はこんなコメントを寄せていました。
「生きている限りは一日たりとも無駄には出来ないと言うことを、由美さんから学びました」 品川祐
生きている限り…
病と向き合っていても、いなくても、生を終える瞬間はいつかみんなにやってくる。生きている限り、生き続ける。
由美さん、一緒に生き続けようね。
![クリップ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/296.gif)
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追記~今、2011年6月現在
由美さんはまだ、その命を紡いでいます。
片目は失明し眼帯、口の中の患部を守るようにマスクをし、痛みの為にモルヒネを使いながらも、まだサロンに立っているそうです。
時々、手紙や、電話をやり取りしています。
余命ゼロと言われてから、奇跡のような状態が何年も続いており、しかもベッドの上ではなく、まだサロンに立っている。
彼女の生き方には、私はいつも教えられるのでした。
追記
2012年8月10日に由美さんは眠りにつきました。
その一週間前に会いに行き、由美さんとまたNYに行こうねと、手を握り合った。
亡くなる10日前にも、まだカットをしていた彼女は、最後まで美容師として、人を綺麗にすることを「命がけ」で全うしていました。
さよならは言わないでありがとうを