たらゴンさんのお料理レッスン(3)私たちの変化 |   八女でゆったり 一日一生

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          子どもが好きだから小学校教員になりました
                   未知の世界を見たくて海外に飛び出しました
                    現在はお茶どころ福岡県八女市に住んで世界とつながっています

フードデザイナーのタラゴンさんが
家政婦さんたちのお料理指導のために
日本から来て下さいました。

タラゴンさんに来ていただく前の料理レッスンは、
オリジナルの日本食レシピを見ながら、
クッキングの先生であるマヤンさんが指導をしていました。

マヤンさんは味覚が日本人に近いのか
日本人好みの美味しい味付けができるのと、
作業が丁寧なことから、
新人にお料理を教えるのに適役でした。

私がセブに来た時にはこのやり方が定着していて、
私はちょっとしたポイントを教えたり、
間違えて覚えているところを正したりするのが役目でした。

日本から新しい食材が持ち込まれた時や
冷蔵庫の残り物でレシピにないものを作りたい時だけは
私が教えていましたが、
ほとんどの場合はマヤンさんのやり方を尊重していました。



私はすっかりこのやり方に慣れてしまっていて、
その問題点が見えていませんでした。

それは、レシピ通りでないとできない、
という問題です。

書かれている材料が揃わないと作れない、
書かれていることに忠実に作ろうと
レシピを見ながら料理をするので時間がかかる、
ということがあったのです。

そして料理の腕に自信があるメンバーほど、
なかなか他のやり方を受け入れられない傾向にありました。



けれども、今回、
タラゴンさんの料理レッスンを受けて、
「これがなかったら、この材料でもOK」
「これでうまくいかなかったら、このやり方でもOK」
という柔軟さを私たち全員が学ぶことができました。

また、数名のスタッフは
その半月前まで日本に研修に行っており、
地域によって、また家庭によって、
使う食材や作り方に違いがあることを学んできていたので、
お料理に対する柔軟性を学ぶのにも
とてもよいタイミングでした。



例えば今日は、
ピザトーストを作ったのですが、
セブのピーマンは硬くて
思ったような食感に仕上がりません。

今までの家政婦さんたちだったら
「セブではピザトーストは作れません。」
と言っていたかもしれません。

けれども、今日の試食時にはマヤンさんから、
「ちょっと高いけれど、
 大きいパプリカで作るとよいと思います。
 または、切り方を千切りでなく、
 大きめのみじん切りにするとよいと思います。」
というような提案がありました。

また、日本に研修に行ったメンバーから、
「これはセブの野菜を使ったから苦くなったけれど、
 日本の野菜はもっとフレッシュなので、
 日本ではこの作り方でOKです。」
というようなコメントも出てくるようになりました。

このように試食時のコメントも、
単に味の評価だけでなく、
みんなにとって勉強になる意見が出されるようになりました。



私自身も、
今までの教え方にとらわれることなく、
唯一の日本人スタッフとしてもっと口を出してもよいし、
新しい方法やアレンジの仕方を教えてもよいのだ
ということがわかりました。

また、その日本食の歴史や食材についての知識なども
もっともっと教えてあげたいと思うようになりました。

今、色々なお料理について調べている時、
マヤンさんと一緒に料理レッスンの計画を立てている時が、
私にとってとても楽しい時間になっています。

タラゴンさんのお料理レッスンで
一番勉強させていただいたのは、
私だったと思っています。

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