私がもしも、
家の中に病人がいて、夫も失業していて、借金も多くて、経済的にも困っていて、
小さい子も年寄もいて、その上、ガス管なんかが錆びてしまって、常にガス漏れ
している家に住んでいるのだとしたら・・・
お客様をお招きすることはできない。
申し訳なくて。
でも、この家の主が、何だか妙に気負っちゃって、
「外国からお客様を呼びたい」
なんて言いだしたらどうするのだろう。
「今、そんな状態ですか?!」
と、当然ケンカもするだろうな。
阻止しようとするだろう。
だけど、主は言ってしまった。
外国人のお客様の前で、
「ガス漏れなんて、私が全てコントロールできる。
臭くない。大丈夫。安全。私にお任せください!!」
大ぼら吹いた。
言いきっちゃったよ~。
私は、愕然とすると思う。
何の根拠があって、それを言いきれるの?
そうしたら、外国の方々も、「OK!じゃ、行くよ」と承諾したものだから、
子どもたちは、「うわ~!!お祭りだ!」と喜んだ。
でも私は、「え~~~!!」となる。
どうするの?
うち、ガス漏れだけじゃないよ。
トイレも詰まっているし、お風呂も壊れてる。
ゴミ捨て場も決まってない。
とにかく、臭いのよ。
家族の中には、元気を取り戻していない人もいる。
ねぇ、こんな状態で、どうするの?
と、怒りまくる。
だけど・・・
「家が、ちゃんと整ったら来て下さいね」
なんて言っていたら、いつまでもそんな時間は来ないだろうな。
タイムリミットがあるなら、それまでに、必死でなんとかしようとするかもしれない。
家の中を整理して、掃除して、お客様の居場所もつくり、当然、あらゆるところを
工事して、安全に過ごして頂けるように、必死で頑張る。
イベントや祭りがなければ、きっと、そこまでは動けなかったかもしれない。
だって、来て下さる以上は、お客様に楽しんでいただきたいから。
満足して頂けるように、おもてなしもしたいから。
だからね、
「オレに任せろ」
と言った以上、途中で、胃が痛いとか、歯が痛いとか言って、入院したりしないで。
あらゆる手段を使って、家や家族やお客様の安全を確保して。
安全を確保することは、家族に武器を持たせて闘うことだと勘違いしないで。
あぁ、でもなぁ・・・
7年後も、その人がこの家の主だとは限らないしなぁ。
期待するまい。
2020年。
決まった以上は、もうその時間に向かって日本は動き出す。
「本当」に安全で、「本当」に自然が豊かで、「本当」に人の心が美しい国だと喜んでもらいたい。
決められたことが、良い方向に流れて行くように祈ろう。
そしてとりあえず、私は、家の掃除から始めよう… かな。