15/366日目:2015年度映画ベスト10 | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

松の内も過ぎた、小正月(1月15日)ではございますが、今更ながら、改めまして、明けましておめでとうございます。

2016・HappyNewYear 
 


で、ゴールデン・グローブ賞の発表も、アカデミー賞のノミネーションも済んだ、この時期ではありますが、勝手気儘に、『2015年度私的映画ベスト10』を発表させて頂きますね。

では、昨年度に、全69本の新作映画を観たうちから、
いきなりですが、選りすぐりの、第10位から。。。カウントダウン♫

♔10位:『あん』(日本)

映画「あん」ポスター 

河瀨直美監督のいつもの難解な作風を封印して、ドリアン助川さんの原作を元に、社会の底辺に生きざるを得なかったハンセン病患者や訳ありの人々を通して、決して説教臭くなく、「生きていく」という事の辛さと素晴らしさを表現した良作。


♔9位:『ジュラシック・ワールド』(アメリカ)

「ジュラシック・ワールド」映画ポスター 
  
日進月歩するVFXの技術的な進化の細部については分かりかねますが、現状の技術の随を極めて、あの『ジュラシック・パーク』シリーズというSF映画が、劇中でのオマージュ描写もさることながらも、再び帰ってきたと喜べるファンも居ながら、初見の人でも充分に愉しめる脚本仕立てにしてあった点を評価してのランクインです。
かなり、3D向きの演出シーンが多くて、是非とも3Dで観るべきだったと思いましたが、3D字幕版が無くて、渋々に諦めて、2D字幕版を観賞。
しかしながら、字幕翻訳担当が戸田奈津子女史だったため、全くの誤訳もあり、3D吹替でも良かったかもとも思わせられた作品でした(汗)。
 
♔8位:『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(アメリカ)

ミッション・インポッシブル:ローグ・ネイション 
  
誠に、私的な勝手な感想で申し訳ないのですが、私は、ロジャー・ムーアが007をしていた頃のユーモアとお色気満載のド派手なアクション巨編のスパイ映画が大好きだったのですが、生憎とこの「M:I」シリーズは、PART①と②しか観た事がなかったのですが、いきなり第5作目の今作品を観に行きましたが、背後関係が詳しく分からなくても愉しめる作りになっていて、いきなりの、「ベンジー!オープン・ザ・ドア~!」の危険極まりないにも拘わらず爆笑してしまうシーンから始まるといった、ユーモアとお色気満載も満載の映画でまさに痛快な娯楽映画でしたね。

♔7位:『アントマン』(アメリカ)

「アントマン」映画ポスター 

マーベルスタジオ製作の映画は、この『アントマン』の前に『アベンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン』も昨年公開されて、3D字幕版で観賞して来たのですが、映画的には、作品単体でも愉しめる面白さという点では、この『アントマン』の方が群を抜いて面白かったですね。
あたかも手塚治虫さんのアニメ漫画「ふしぎなメルモ」の様に、アントマンの名の如く、蟻のように、主人公が、大きくなったり小さくなったりするのですが、その他の物までも、オモチャが大きくなったりと意外なものまでもが巨大化したりと驚かされ、また笑わせて貰える作品でしたので、『アベンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン』はランク圏外ながらも、この作品を7位にランクインさせました次第です。

♔6位:『セッション』(アメリカ)

「セッション」映画チラシ 

脚本的には、漫才師の大木こだま師匠の言葉じゃないですが、「こんなヤツはおらんやろう~?」って設定の、あたかも体育会系の様な、狂気なほどの指導方法に、目を疑うほどでしたし、自動車事故に遭った直後の生徒にさえも演奏をさせるのも異常という、異常づくめの映画ですが、ラストのクライマックスの大どんでん返しがまさに驚愕の映画で、本当の意味合いで息を呑んで観た映画でしたね。
この作品の直後に、間髪入れずにアカデミー賞作品賞の『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を観賞しましたが、両作品ともに異常な設定の映画ながらも、その面白さ度合いは、この『セッション』の圧倒的な迫力には全く敵わなかったですね。

♔5位:『百円の恋』(日本)


「百円の恋」映画チラシ 

山口県周防映画祭の第1回・松田優作賞(脚本賞)授賞のシナリオを武正晴監督が映像化した作品ですが、監督の手腕もさることながらも、一にも二にも、主演女優の安藤サクラさんの怪演に尽きる映画ですね。
女性版ロッキーとも言える映画かも知れないですね。ダメダメな状態とビルドアップした後の状態の演出が韻を踏んだ描写や演出になっていて見事にその違いを表現している辺りも、安藤サクラさんの女優魂を観た感じもしましたね。
この他に安藤サクラさん主演の作品としては『0.5ミリ』も観賞しましたが、津川雅彦さんとの絡みのエピソードまでで止めておけば面白かったのですが、話の筋道を付けるべく、『0.5ミリ』の場合には、ラストまで3時間超も延々と続いたので、その点が玉に瑕でしたね。
ですので、私は、『0.5ミリ』の放浪ヘルパーの山岸サワ役よりも、この『百円の恋』の斎藤一子役の安藤サクラさんの方が印象深いですね。
原作小説のないオリジナル脚本の邦画ドラマ部門としても、私的には昨年度No.1作品でしたね。

※『百円の恋』じゃなく『百均の恋』ではないのかな?とも思ったり。。。(笑)。

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♔4位:『ダライ・ラマ14世』(日本・ドキュメンタリー映画)

「ダライ・ラマ14世」映画チラシ

 

もうこの映画の場合には、ダライ・ラマ14世という現人神その人そのものの存在の魅力と、中華人民共和国から迫害を受けながらも、その人を崇拝し生きて行かれているチベット仏教徒の皆さんの生き様を知れば、それこそ目から鱗が落ちるというのは、まさにこの事かと思い知らされるほど、「自分の身の丈に合った生活とは?」など身の程を知らされる作品でしたし、この作品が、映画的に優れている云々よりも、題材で有る取材対象が素晴らしすぎる典型例かも知れないですね。
まずは、このドキュメンタリー映画を観ていただいて、ダライ・ラマ14世をはじめ彼らを見習って、自分の気持ちを少しでも浄化して欲しいですね。
早期のソフト化を待望する作品ですね。
※何気に、柄本佑(えもと・たすく)さんのナレーションが心地良い作品でしたね。

♔3位:『キングスマン』(イギリス)


「キングスマン」映画チラシ 

この映画か『コードネームU.N.C.L.E』かと並べて比較される映画ファンも多いみたいですが、たしかにスタイリッシュな映像美は同じ様な作風に映るかも知れないですが、この作品『キングスマン』の方が圧倒的にグロい描写が多いはずの映画でありながらも、グロさを微塵も感じさせない洗練された映像美は、さすがにあの『キック・アス』を撮ったマシュー・ヴォーン監督ならではの作品でしたね。
本当にスパイ映画の常識を越えた作風のアクション映画でしたね。

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※なかなか観に行く事が出来ずに居たところを、ようやく観賞に行く後押しをして下さった、Twitter仲間の「きえ」さんに感謝ですね!


♔2居:『群盗』(韓国)

 「群盗」映画ポスター 
 
クエンティン・タランティーノ監督の映画の様に、各章立てて脚本がなされており、また西部劇風味のBGMが心地が良い、時代劇アクション活劇の決定版と言って良いほどの快作でしたね。
多少、お話の軸があちこちに行くところもありますが、それだけお話が壮大なスケールという証でもあり、昨年度の全69本観た中では、かなりの掘り出し物映画でしたね。
この作品を劇場で観られて本当に良かったです!

※昨年に数少ない公開館として上映下さった、京都みなみ会館さん。本当に有り難うございました。

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で、昨年度の私的映画ベスト1は。。。。★

♔1位:『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(アメリカ)

「スターウォーズ・フォースの覚醒」映画ポスター 

公開前に、スター・ウォーズ旧3部作を観直して復習してから観に行った事もあり、今回の、J.J.エイブラムス監督が指揮を執ったエピソード⑦が、前日譚の旧三部作の特にエピソード④と⑤のお話の筋のみならず、シーン描写までもがソックリそのままというのは、オマージュというのも有りますが、旧三部作ファン層のファン心理のハートをガッチリと鷲掴みする為の仕掛けだったのは間違いなかったでしょうね。
とは言え、旧三部作の映画の内容をほとんど忘れていた、私の父親も凄く面白かったと申していたくらいにも面白い内容であり、エンディングロール後の会場のほぼ半数は拍手喝采でしたので、それくらいに待ち望んだ甲斐のあったエピソード⑦だったとも思われましたね。
ただ、惜しむらくは、映画的には、ファーストオーダーの女性隊長:キャプテン・ファズマなど暗黒面の側のキャラがあまりにも弱過ぎてふがいないのが玉に瑕でしたけれどね。

で、2015年12月18日18時30分:日米同日同時刻上映の初回上映を観て来た証拠品の刻印入りのメモリアルパンフレットです。
※初日のパンフは、何故だか、活躍が多くなかったはずの「キャプテン・ファズマ」仕様だったのが、かなりの謎でした(汗)。


「スターウォーズ・フォースの覚醒」初日パンフ表 
「スターウォーズ・フォースの覚醒」初日パンフ裏 


あくまでも、上記のランキング:ベスト10は私の独断と偏見で決めさせて頂いたのに過ぎませんので、私からオススメは致しますが、苦情などは一切受け付けておりませんので悪しからずご容赦下さいませ。

【寸評】
尚、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞のノミネーションされた、シルヴェスター・スタローンの名演技が輝る、洋画の『クリード/チャンプを継ぐ男』やキネマ旬報で第1位の橋口亮輔監督の邦画の『恋人たち』などを昨年度内に観賞していれば、ランキングも若干の変動はあったかも知れないですね。。。(汗)
また、邦画の中では、『あん』と『天空の蜂』、『バクマン。』、またアニメ映画『バケモノの子』は、ほぼ同率10位にランクインさせたいほど私の中では評価が拮抗していましたね。
それほどの良作に恵まれた新作映画の豊作の年でしたね!

「それでは、皆さん。サイナラ、サイナラ、サイナラ!」

小松政夫「淀川長治」 



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この度も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。