本日も

想像力と
ティム・バートン

というテーマで

「マーズ・アタック!」


という映画を通して

ティム・バートンの
残虐描写

について考えてみたいと思います

(^^)






ロンドンの美術館

ナショナルギャラリー


とてもインパクトのある絵が

存在します。




その絵はコチラ!↓


↑ただなら雰囲気の作品。

真ん中のガラスの中には鳥がいて
今にも死んじゃいそう…
という「酸素と生命」の実験です。





「空気ポンプと鳥の実験」
 
という絵です。





絵の中では

鳥をフラスコの中に入れて

空気を抜いていくとどうなるか?

を実験しているのですが…




注目すべきポイントは


観客の視線!




様々な年齢と性別の人たちが

まったく異なる表情をしているのです。







…ちゃんと実験見ろよ!




と、思っちゃいますよね(^^)




けれどこれは

意図的に作者が描いたもの。





実はこの絵

生死の境をさまよっている鳥

を観た時の

「死に対する人々の反応」

を描いたもの。





時計を持ってじっと見ている青年は

「死を冷静に観察」



二人で喋っているカップルは

「死に無関心」



怖がっている子と泣いてる子

「死への恐怖と悲しみ」



女の子の後ろのおじさん

「死に対するあきらめ(諦観)」



鳥かごを持っている少年

「死の回避や救済」



手前で遠くを見ている老人

「死について熟考」



…という

死に対する
年齢別の様々な反応

が描いてあるのです。






では

画面の左にいる

ワクワクした顔で観ている子供は

一体、どんな気持ちなのでしょう?

↑ニヤニヤしている子供は
何を考えているのでしょう…





それは恐らく

「死に対する好奇心」




子供にとって「死」は

なんだか
刺激的なイベント

である場合もあるのです。




…不謹慎ですね

(-""-;)






けれど

そんな

お子様マインドで
作られた

死を刺激的に演出した
作品


大ヒットすることも

少なくないのです。





例 ①

クウェンティン・タランティーノの
映画


↑とにかく
変な死に方がいっぱいの
タランティーノ作品。


「Kill Bill vol.1」の
青葉屋のバトルシーンでは
栗山千秋も
変な死に方をします(^^)





タランティーノの映画では

うっかり死んだり

間抜けな最後を迎えるキャラが

たくさん登場し

死を刺激的に演出しています。






例 ②

北斗の拳





…説明不要ですね(^^)






本日の

「マーズアタック」


永遠の
お子様マインド監督
ティム・バートン


死に対する遊び心


色濃く表れた作品です。






内容は

火星人襲来!






「マーズ・アタック」
(火星からの攻撃)

という

タイトル通りの作品

です。






ある日地球にやって来た

火星人たち。


↑顔は怖いけれど
秩序ある雰囲気の火星人たち
でしたが…





地球人は

友好と歓迎で

迎えようとしますが…






火星人は

地球を侵略しに

やって来たのでした!


↑メチャメチャ凶悪でした!




一体

どんな侵略をするの?

↑火星人の秘密兵器
巨大戦闘ロボも登場します!





そして地球の運命は!?

↑地球の名所を破壊しながら
「ハイ!ポーズ」






それは是非、皆さん自身の目で

ご覧になって頂ければと思います。






この映画に登場する火星人は

緻密な戦略も

圧倒的な攻撃力を持つ宇宙船も

持っていません。




代わりにあるのは…




悪ガキのような

いたずらスピリット!




小学生が思いつく

宇宙人の悪いイタズラ

全部実行したような

映画になっているのです。


↑人間のクビを切り離して~






当然

侵略される地球人は

虐殺されまくり!





ティム・バートン映画史上

最も有名俳優が登場する映画ですが

ほとんどの人が

まぬけでバカみたいに死んできます。


↑火星人の攻撃で…


↑ガイコツになっちゃいました!






それを観て

ゲゲゲゲゲゲ

と笑う火星人たち。


            



はい(^^)





この展開こそ

永遠のお子様マインドを持ち

カートゥーン的な演出が大好きで

一般社会から異端の目で見られ

尊敬するのが怪奇映画俳優だった


ティム・バートン監督の
もう一つの側面

なのです。






この作品は

「シザーハンズ」



「ナイト・メア・ビフォア・クリスマス」

などの作品で

ティム・バートンのファンになった人たち


拒否反応を
引き起こしました!






「メルヘンなもの」

「かわいらしいもの」

「ナイーブで優しい心」






バートン映画に

そんな感じのテイストを

期待していた人ほど

「裏切られた!」

と感じたのではないでしょうか?






けれど、これは

作家性の否定

です。






作家と言うのは、

お客様が喜ぶもの
だけを作る人

ではなく

その人しか作れないものを
作る人

ですから

ティム・バートンの心の中にある

極彩色の火星人の
エクストリームな地球侵略


結果的に

誰も観たことがない
クリエイティブで面白い映画

となったのです。






その後も

ティム・バートンは

「スリーピー・ホロウ」


「スウィニートッド」

などの

ものすごく残虐な映画を

定期的に作り続けています。





彼は

きっとこれからも

死を刺激的なイベント
とした作品

を作り続けるのではないか

と思います

(*´∇`*)






という訳で次回は

「ビッグ・フィッシュ」

という映画を通して

ティム・バートンの
人生の転機

というテーマを

考えてみたいと思います。



ではまた(*^ー^)ノ


↑「子供の残虐さ」は
ある意味最強!

そんな
お子様マインド宇宙人の侵略は
やっぱり、ある意味最強なのです(^^)




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