ガダルカナル戦書籍一覧   
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ソロモン諸島 ガダルカナル島 御戦没者名簿(鋭意整理入力中)

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佐野 徳太郎 少尉の記録 1月26~29日 より続いております。

 

矢野大隊(臨時編成歩兵第二百三十大隊)配属

山砲兵第三八連隊 第八中隊

第二小隊長 佐野 徳太郎 少尉 

1月29日 ボネギ川右岸陣地

此の日、佐野少尉記録は「29日払暁ボネギ川右岸地区に放列を布置した」とだけあります。

 

1月30日

第一小隊長羽生少尉は指揮小隊、第二小隊長佐野少尉は第一・二小隊を指揮して敵の前進を阻止すべく編成替えを実施。

 

1月31日

早朝より敵の砲撃が熾烈となる。

右前方一時銃声が盛んであったが密林に阻まれ何も見えず。

恐れていた戦車は姿を現さず命により夜陣を撤しボネギ川を渡る。

しかし連日の雨で増水し川の深さは胸から首に達し上流へ迂回し丸木橋の架かった渡河点を発見した。

山砲の夜間分解搬送は困難を極め丸木橋より方針を川の中へ落とす場面もあったが分隊長・今泉軍曹の機転で事無きを得る。

渡河後まもなく後尾が砲撃を受け指揮小隊田島不二兵長戦死。

土肥中隊長右手負傷、他二名負傷、負傷者を助けながらボネギ左岸ドブ川付近の椰子林に陣地占領、夜を徹して陣地構築。

一月末迄の山砲中隊の戦死傷者二十名。

夜間強行軍・食料不足・マラリア疾患の急増・降り続く雨により中隊百名の戦力は半減したが士気を鼓舞して全員必死で耐えていた。

敵の攻勢はボネギ右岸で停止したように感じられたが二月一日以降、陣前は平穏となり二月四日の移動までドブ川の陣地を占領し続けた。

 

さてドブ川とは何処とグーグルアースを見てみるが・・・この辺りか

そもそも毎年のようにサイクロンが暴れ護岸工事などしていないガ島の川は行く度微妙に流れが変わっている。

上掲図のように以前ボネギの流れだった所に土砂が堆積し大きな水たまりとなったのでドブ川なのではと考えてみるもドブ川の位置特定は難しい。

つづく

 

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山砲兵第三八連隊 第八中隊のガ島戦

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