ガダルカナル戦書籍一覧   
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ソロモン諸島 ガダルカナル島 御戦没者名簿(鋭意整理入力中)

2012年 ガダルカナル島御慰霊行 目次    
2014年 ガダルカナル島御慰霊行 目次    
2015年 ガダルカナル島御慰霊行 目次

 

佐野 徳太郎 少尉の記録 1月15日 より続いております。

 

矢野大隊(臨時編成歩兵第二百三十大隊)配属

山砲兵第三八連隊 第八中隊 

第二小隊長 佐野 徳太郎 少尉 

14日の日没より夜間のみ行軍、日中は休みを繰り返した。

昭和18年1月19日  明け方

水無川の野戦重砲兵陣地に到着。

野重陣地と言っても15榴一門を将校が一人監視している。

15榴の砲身は飛行場を向いているとの事、その将校もいつの間にか姿が見えなくなった。

山砲中隊の現在地は慰霊碑付近

此の地で待機・朝食・・・ その時突如低空で飛来した敵機の機銃掃射。

退避する間もなく土肥中隊長の伝令・吉井嘉夫上等兵が戦死、他三名負傷。

上陸後最初の犠牲者に緊張が走る。

以降、中隊長の伝令は飯田利長兵長と交代。

 

2012年撮影 水無川海岸道付近

この時橋梁工事真っ最中でありました。

20日

土肥中隊長は小隊長と共に水無川無流域を視察、第二師団工兵第二連隊長・高橋大佐より状況聴取、改めて戦況の厳しさを知る。

工兵第二連隊長 高橋 卓三 大佐

ガ島戦中期、第二師団総攻撃の際、丸山道を開設された部隊を率いて居られました。

また二師団飛行場総攻撃に際しては歩兵より先行して鉄条網を破壊するなどの活躍も見落とせません。

昭和六十年四月十二日没 91歳

 

高橋大佐は兵一人を連れ川の渕に待避していた。

水無川はその名の通り水は全くなかった。

その夜戦砲隊(第一・二小隊)

は水無川河口海岸道に隣接し対戦車射撃用の掩体を構築。

 

2015年撮影 新しくなった水無川橋 施工 北野建設さん

西から東へ向かって撮影 この橋の左上流左岸台地斜面辺りが布陣位置と思われます。

 

21日 早朝

二門の山砲は陣地に放列を並べ、指揮班は水無上流台上に観測所を設置。

山砲中隊布陣位置 矢野大隊長資料と佐野少尉の証言より再現

拡大

幾つかの証言を比較すると絞り込めるものですね。

 

19日に足を負傷した鷲尾藤一・田村利一郎両上等兵は後送されたが、腕を負傷した松井栄一等兵は三角巾で腕を吊り小隊主力と行動を共にした。

※記事をアップしてから気になり、後送された藤尾・田村両上等兵のお名前を野砲三十八連隊御戦没者名簿と照らし合わせてみました。

田村 利一郎18.1.24エスペランス
鷲尾 藤一18.1.24エスペランス

負傷より五日後エスペランスまで下がったところで果てられておりました。

心よりお冥福をお祈り申し上げます・・・合掌

 

山砲中隊の過去記事

山砲兵第三八連隊 第八中隊のガ島戦

第八中隊 御戦没者名簿

つづく

 


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