ガダルカナル戦書籍一覧


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2012年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2014年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2015年 ガダルカナル島御慰霊行 目次

ムカデ高地 より続いております。

現在地はムカデ高地南端第二師団慰霊祖


次の目的地はカツマタポイント
第二師団突撃地点であります。

2012年にも一度飛行場側より挑戦し膝まである水溜りを挺身しながらも到達出来ず、あげく画像をスコールにより滅失してしまった苦い過去のある地点であります。

歩29の突撃地点は現在地より近いので直接密林に・・・とも考えたのですが此の密林に踏み入れば方向を失うのは必至。
そもそもカツマタポイントと案内看板が建っている訳も無く密林行を断念。
当初の予定通り飛行場手前を迂回し一木支隊の慰霊碑のある熊大隊突撃地点を経由し比較的道路から近い地点の歩16突撃地点へ向かう事としました。

赤線矢印が我々の経路

白丸は2012年に徘徊したあたり

黄色矢印で記した熊大隊突撃地点は米軍スチュワート軽戦車があるとされる位置。
一木支隊の慰霊碑のある地点を熊大隊突撃地点とする米軍資料もあるので白矢印の位置が正しいのかも知れません。

第二師団慰霊碑を後に徒歩通学の生徒を見ながら


北上、集落を過ぎて


飛行場手前を右折・東進

写真左は飛行場

米国資料によると一木支隊第二梯団・川口支隊熊大隊が突撃したとされる地点にある一木支隊の慰霊碑。

テナルの教会敷地内に建立されている。

再び雨が降り出し・・・

旭川歩兵第二十八連隊の御英霊に・・・黙祷・合掌

カツマタポイントを目指し暫し南下

警察の射撃場があると思われる路を右折・西進したところで・・・

大きな水溜りがあり自分が徒歩先行深さを確かめてからK隊員渾身の運転

真ん中は深いので脇を徐行

此の辺りが一番深い所

K隊員曰く「右に転倒するかと思った」とのこと

いやいや全然大丈夫だし(;^_^A

苦労して水溜りを渡ったところで立ち入り禁止の看板に阻まれ・・・Uターン

止む無く南方より密林挺身を諦め歩16突撃地点に一番近いと思われる道端にCR-Vを停めて・・・
持参した地図とGPSを頼りに前進することに

地図はグーグルアースで取り込んだ画像に緯度経度を書き込み雨対策にラミネートしたもの。
雨期のガ島対策であります。

蛮刀を片手にした案内人を先頭に椰子林を抜けて


密林の入り口


GPSに従い先導案内人へ右・左と指示

さらに暫く密林を

深い密林から少し開けた所で


GPSAチェック

新発田歩兵第十六連隊が突撃を敢行された位置はさらに西方と思われましたが、これ以上前進しても密林が続くのみ

止む無くこの少し開けた所で携行ミニ祭壇を取り出し・・・

海ゆかば・君が代・焼香・読経・・・
タサファロング上陸後、艱難辛苦の丸山道を踏破され米軍の圧倒的鉄量により散華された御英霊のご冥福を心よりお祈り申し上げました。

帰路、往路では気付かなかった椰子林で発見した車輪とコーラの空き瓶

コーラの瓶は熱により変形しておりました。

そして砲弾片・・・

このような鉄の塊が真っ赤に熱され飛んで来たのでは一たまりもありません。

歩16の突撃地点からはやや東よりではありましたがコーラの瓶があることから米軍防御線だったことは間違いないようです。
砲弾片は大口径で日本軍の歩兵砲・山砲の砲弾では無い様に思えました。
夜間白兵突撃する日本軍将兵に撃ち込まれた米軍重砲の砲弾片か・・・

御慰霊させて戴いた地点は白丸

歩兵第二十九連隊突撃地点まで辿り着く為には昭和四十六年より始められた御遺骨収集団に協力しカツマタポイントの御遺骨収集に尽力された現地案内人を捜索しなくてはとても無理ということがよく判りました。

参考までに第二師団の突撃地点は御遺骨収集団により大型油圧ショベルまでも動員しくまなく掘り起され御遺骨が残されている可能性は低い地点であります。
この重機まで動員した地点が、勝股氏の名から現地人にカツマタポイントと呼ばれている所以であります。

つづく


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新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

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石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。



ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 公式ブログ。
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