ガダルカナル戦書籍一覧


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2012年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2014年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2015年 ガダルカナル島御慰霊行 目次

第二師団慰霊碑 より続いております。


現在地は飛行場南方ムカデ高地第二師団慰霊碑であります。


少し拡大して三次に渡る飛行場奪還作戦の突撃地点を書き込んで込ました。

オレンジ色が旭川歩兵第28連隊を基幹とする一木支隊
黄色が福岡歩兵第124連隊を基幹とする川口支隊
※西部山岳地帯より攻勢をかけた川口支隊124iⅡと4iⅢの位置ははみ出して書き込めませんでした。
紫色が第二師団

此の地に第二師団の慰霊碑があるのは仙台歩兵第四連隊第二大隊=青葉大隊の突撃地点であったことと第二師団総攻撃地点=カツマタポイントが一望出来ることからだったと推察出来ます。

第二師団慰霊碑


ちなみにカツマタポイントとは二師団総攻撃尖兵中隊だった歩兵第29連隊(福島会津若松)第11中隊・中隊長勝股治郎大尉が戦後、二師団突撃地点の御遺骨収集に御尽力されたことから現地案内人たちが命名した呼称でガ島戦当時呼ばれていた地名ではありません。

現在地の第二師団慰霊碑地点に視点を合せて見ましょう。
昭和17年9月12日より突撃を敢行した川口支隊(熊大隊=一木支隊第二梯団除く)を米軍資料より見ると

↓初期段階


↓最終段階


上掲資料と日本軍資料を纏めてグーグルアースに書き込んでみると


当時の写真に書き込むと


少し説明が長くなりましたが現在のムカデ高地からの眺望に日本軍のこうであっただろう進撃経路を書き込んでみます。

第二師団慰霊碑のあるムカデ高地南端台上から南方ルンガ上流に沿って北上する福岡歩兵第124連隊第一大隊・国生大隊。




ムカデ高地の西方密林を北上する福岡歩兵第124連隊第三大隊・渡辺大隊。
参考までに第二師団の進撃経路も書き込んでみます。



○で囲った不自然な窪みは米軍の壕跡ではないでしょうか。

当時のムカデ高地の米軍防御線の壕

多分・・・こんな感じだったと想像します。

川口支隊の124iⅢ渡辺大隊は・・・

124iⅠ国生大隊と呼応し突撃の後、青葉大隊が正面より突撃するという作戦だったのですが、渡辺大隊は突撃を敢行しなかったということで後日川口支隊長より「腹を切れ」と怒声を浴びております。

想像になりますが・・・

密林に呑み込まれ方向を失い突撃に至らなかったのではないでしょうか。

仙台歩兵第四連隊第二大隊=青葉大隊=田村大隊の進撃経路は・・・
第二師団慰霊碑のある台上北端より米軍記念碑方面

第六中隊を先頭に大隊本部・第二機関銃中隊、第五中隊、第七中隊の順に進撃したと記録に残っております。
米軍防御勝火点にぶつかるたび一個分隊・一個小隊と投入し火点を制圧しながらの前進で米軍記念碑付近まで到達した将兵は半分にも満たなかったようです。

ムカデ高地の米兵


青葉大隊の一部は飛行場まで達したとする資料も残りますが・・・

歩兵第四連隊第二大隊ガ島記録より 平成三年八月十五日発行
米軍の記録から発見するには至りませんでした。

ムカデ高地台上で草生す屍となられた川口支隊の将兵


この重装備で

台上までの急坂を踏破されたのでありました。

あらためてムカデ高地の第二師団慰霊碑

碑にはガ島戦没者慰霊碑・第二師団勇会とだけ刻まれております。

予定してお邪魔したわけではなかったのですが・・・
2012年に初めてお邪魔した時とはあきらかに違って見えました。

此の地で散華された御英霊に思いを馳せながら・・・黙祷 合掌


つづく


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