ガダルカナル戦書籍一覧


*********************************************************************
2012年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2014年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2015年 ガダルカナル島御慰霊行 目次

見晴台9 より続いております。

現在地はガダルカナル島中部戦跡・見晴台


拡大すると

第38師団歩兵第228連隊第三大隊第11中隊・深田中隊の分隊と思われるレリック(戦争遺物)発見位置よりヒル53を根ざしてシムズリッジの尾根を南下中。


右手に民家が見える

こんな所にも村人が住んでいるのかと驚くも丸山道を案内してくれたトンガの親戚との事。
後ほどお邪魔したのでありますがここは民家を見ながらさらに前進。

昨年南緯九度の太陽に焦がされ逃げ込んだ木陰へ


↓昨年木陰で休んだ後湧き水へ向かう時振り返って撮影した木陰

同じ場所でも天候によりこれほどまでに美しさが違う事にあらためて吃驚。
好天=美しい=暑い( ̄Д ̄;;


木陰に入った直後発見したソロモン蟷螂


ソロモン蟷螂と戯れるk隊員

その髪型は何とかならんのか(ノ_-。)

日本の蟷螂と大差無いようです。

ひとしきり戯れて(戯れていたのはK隊員、隊長は…積極的に体力回復に努めておりました)再びヒル53を目指して

シムズリッジの尾根を南下

↑写真右に見える樹の脇まで前進して

現在地は


眺望が良かったので360度を写してみました。

手前からエクストンリッジ、ヒル52、その向こうに旧トンガ宅のあるマンゴー?樹と二本の樹。

エクストン・ヒル52・トンガ宅は尾根続きのように見えますが丘と丘の間には大きな谷があるのであります。

視線を右に移動、今迄見えなかったギフ高地・シーホースが見えて着ました。


多分・・・

あの山がアウステン山だと思うのですが・・・未だ正確な位置不明。


アウステン山と思われる山々の向こうが丸山道

この山の向こうまで大砲を搬送可能と判断し第二師団参謀陣を恫喝して密林迂回をさせた作戦の神様・大本営派遣参謀の脳味噌の凄さに溜息一つ

先頭を行くラファエル


ラファエル背中の右にシムズリッジの尾根、その向こうにヒル53が見えて来ました。

↑ヒル53の手前台上で後程写真を撮影。

さらに右へ視線を移すと密林。

この密林の奥に第三大隊本部があったと睨んでおりますが確信は全く無し

密林右後方に海が見えて来ました。


我々が歩いて来たシムズリッジの尾根


そして若林中隊が布陣した密林

ヒル66の左が歩228第一大隊が布陣した堺台第一拠点。

先ほどのこの写真に写る

ヒル53の手前の台上まで前進

↓米軍が陣地構築を始める前、昭和18年1月12~13日の米軍進撃図

赤丸は戦闘が行われたと思われるレリック(戦争遺物)発見地帯
ヒル53へ進撃しているのはE中隊とC中隊。

25th Infantary Division History(米軍第25歩兵師団史)の資料に現在地を書き込むと・・・
赤線が今回歩いて来たルート、黄線が昨年歩いたルート。
昨年ヒル53を目指しながらあまりの熱さに湧き水地点へ逃げ込んだ様子が明らかです。

アルファベットは米軍の各中隊が陣地を構築した位置。
E中隊は見当たら無いので被害が大きく後退したのではないでしょうか。
C中隊は後方シムズリッジ、新鋭A・B・D中隊が第一線で陣地構築をしたことが覗えます。

観点を日本軍に移すと・・・
ヒル52で激闘・壊滅した深田中隊は竹島小哨へ分遣していた竹島小隊を呼び戻しシムズリッジ麓を南下応戦しながら最終的に第三大隊本部へ合流したと推察します。
米軍はヒル53を占領したところで追撃をやめ陣地構築を始めたと思われ、第三大隊本部では深田中隊・若林中隊の生き残りを集め密林内に陣地構築、陣地死守か撤退か爾後の命令を待つ苦渋の日々を密林で過ごす事となったのでありました。
交替可能な米軍、日々消耗していく日本軍深田中隊…如何に善戦しようとも勝ち目の無い戦いだと再確認させられる二枚の要図であります。


現在地から見たヒル57方面手前密林

左上ヒル53

密林から台上までは予想以上の急勾配。

25th Infantary Division Historyのヒル53や


米軍資料の↓ヒル53

これ等の図からは想像も出来なかった高低差の有る険しい地形、一つの独立した丘だとばかり思っていたのですが、ヒル53は二つの丘が連なっていたのでありました。

視線を少し上げて
米軍D中隊が布陣するシムズリッジ西端台上から見たヒル53


現在地よりヒル53を写真に収め、此の地で散華された深田中隊のご遺族へ現地の様子をお伝え出来ると判断し残る目的地ヒル57へと転進を図ったのでありました。


つづく


にほんブログ村

アウステン山の戦闘記録
**********************************お知らせ********************************
ガ島へ訪島をご計画されている方へ
案内人・戦跡地図・戦史資料・知っていたら徳する情報等々・・・よろず無料ご相談承ります。
お気軽に↓メールください。
tobu23butai@gmail.com
勇一三〇二
**********************************************************************

歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉  長谷川榮作さまのホームページ
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。



新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。



ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 公式ブログ。
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal