ガダルカナル戦書籍一覧


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丸山道13 タボー8 より続いております。

現在地、ソロモン諸島ガダルカナル丸山道タボー


赤円の付近の捜索中に降雨により探索を中止しタボー二晩目の野営。

ソロモン諸島の首都ホニアラで購入した単三電池が予想外の実力を発揮し撮影機材四台のうち三台が起動不能と陥ったところまでが前回の記事でありました。

明けて「丸山道」タボー二度目の朝。
昨日までのタボーの小流


一晩中降り続いた雨により

すっかり濁水となってしまいました。

密林内の夜は・・・
雨が弱まるとヒュ~イとかヒュンヒュンヒュン等鳥類の鳴き声と共に鈴虫のような虫の鳴き声で賑やかとなり・・・
雨が降り始めると水滴の天幕を叩く音と共に
ミシミシ ドッスーンと轟音が響き渡り中々熟睡出来ないのでありました。

此のドスーンと言う音の後には夜遅くまで歌を歌ったり話し込んでいるローカルスタッフの
お~!! はははは と笑い声

この轟音は初日の行程で何度も乗り越えた

朽ち果てた樹の倒れる音

お~!! はははは の笑い声は
樹の倒れることなど馴れきって居る彼らにとってはちょっとした刺激にしか過ぎないのでしょう。
我々日本人は・・・天幕に倒れて来るのではないかと気が気ではありません。

雨の上がったタボーの朝は湿気た衣服では肌寒く感じる気温

こちらは昨日の朝のローカルスタッフの竃


昼には規模が拡大し


朝起きると此のようにすっかり背振りが出来上がっていたのであります。

その辺の木の枝と葉を蛮刀で刈り取り作り上げる技術は見事の一言。

昨晩はこの背振りで歌い話し笑い転げていたのでしょう。
彼らにしたら此の「丸山道」もピクニックの延長でキャンプに来た位の感覚だとしか思えません。

視線を上へ移せば

樹々の合間に陽射、本日も日中は天気に恵まれたようであります。
日が差せば南緯九度の猛暑と湿気
雨降れば蒸し暑さと湿気
どちらにしても密林の中は快適な環境ではありません。

タボーでの滞在は今朝まで、次の目的地タンブハ・マタニカウ川合流点であります。
急ぎ天幕を撤収し無駄と判りつつも少しでも乾けとフライシートを干し・・・

次のインナーを撤収する際に天井の網に載せていたカメラが一台ソーラーランタンと共に落下し・・・
この惨事 (ノ_-。)
今次、「丸山道」を想定して新規装備した防水・防塵カメラであります。

ホニアラ電池では充電出来なかったので既にお荷物と化していたので戦力的見地からは大勢に影響ありませんが・・・簡単に壊れるものだと溜息一つ。

天幕撤収・背嚢造りと出発準備を終えたところでタボーの小流れが大地に呑み込まれるタボーホールなる穴を見学に・・・
唯一残ったメードinチャイナの安物防水カメラで一枚

ボケボケであります (w_-;
我撮影技術をカバーする能力に欠けている・・・

このカメラで「丸山道」を記録するのかと思うと暗澹たる心持となるのであります。

昨日一日をかけて探索したタボー

出来る事であればもう一泊と後ろ髪を引かれながらも先の読めない「丸山道」

予定した日程内に文化圏へ帰還せねばならず渋々タボーを後にしたのでありました。

嗚呼・・・この先このようなボケボケ写真が・・・
続く事をお許しください m(_ _)m


つづく


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