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2012年に御慰霊にお邪魔した時公開した記録です。
2012年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
現在公開している御慰霊行の記録です
2014年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
今まで調べたアウステン山の戦闘記録
見晴台持久戦を戦った歩兵第228連隊
第三大隊長・西山少佐の日誌は → こちら
第十中隊長・若林中尉の日誌は → こちら
現在地 ソロモン諸島ガダルカナル州 ホニアラ 戦争博物館
現地時間14:59 日本時間 12:59
ガダルカナル島には幾つかの戦争博物館があります。
↓豪州の友人のホームページ
Vilu War Museum ←キタノメンダナホテルさんの慰霊ツアーコースとなっているので日本では比較的有名
Betikama War Museum
そして現在地の博物館
2012年に初めてガ島を訪れたときは一切博物館には立ち寄りませんでした。
何故なら戦争遺物、英語ではレリック(relic)と呼ばれていますが小物は別として大型の大砲や戦車・飛行機等は当時のままの場所に居てくれなくては戦跡を辿る道標とならないと考えたからです。
今回の御慰霊巡拝行の出発前、新日欄の友人より豪州人のマークワース氏(現在地博物館オーナー)が丸山道に点在する大砲を集め展示しているとの情報を戴きました。
そして現地マイケル氏からはマーク氏がレリックをガ島から持ち出そうとしているのを「抗議して止めた」との事。
どうも販売目的で海外へ持ち出そうとしていたらしいのです。
結局持ち出すことが叶わず、現在地で博物館と相成ったようなのですが、マーク氏本人に直接聞いていないので真相は不明。
ガ島のレリックはガ島にあってこそ価値があると思います。
大型レリックが博物館に移動してしまうと戦跡を訪ね巡る者としては道標が無くなり位置の特定に支障を来たすので迷惑千万なのですが、山岳地帯に入らず長時間の徒歩が難しい方には親切な博物館となります。
残念なのは丸山道の何処其処より回収した大砲はコレ、とかバオリッジの独立山砲兵第十連隊大砲はコレといった案内表示が一つも無い事です。
丸山道の大砲がどれで、バオリッジの大砲はこれと口頭で聞きメモしながらレリックの撮影したのですが・・・雑然と展示されているので全ては記録しきれず(ノ_-。)
以下、戦争博物館展示レリック(遺物)の写真、回収地点の判明しているものから
アウステン山シーホース・バオリッジ、独立山砲兵第十連隊の山砲
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/41/79/j/o0555041413052874381.jpg?caw=800)
良い状態で回収されたらしく綺麗に塗装されている。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/2d/df/j/o0553041513052874380.jpg?caw=800)
もう一門、これもバオリッジより回収された砲身
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140904/06/guadalcanal/3f/35/j/o0530039813055916469.jpg?caw=800)
独山十連隊が苦労の末バオリッジまで運んだ二門全て此の地で見学出来る。
↓独山十連隊の戦闘記録
独立山砲兵第十連隊
独立山砲兵第十連隊 1月初~12日
独立山砲兵第十連隊 布陣位置
独立山砲兵第十連隊 1月13日
独立山砲兵第十連隊 1月14日
独立山砲兵第十連隊 1月15日
独立山砲兵第十連隊 1月16~17日
独立山砲兵第十連隊と対峙した米軍第35歩兵連隊の記録
独立山砲兵第十連隊 1月18日
独立山砲兵第十連隊 1月19日
独立山砲兵第十連隊 1月20・21日
独立山砲兵第十連隊 1月22日
独立山砲兵第十連隊 1月23日
独立山砲兵第十連隊 1月23日 移動経路訂正
独立山砲兵第十連隊 1月24~25日
この機関砲は「コングライ村クララヒル、零戦20ミリ機関砲」とメモ書きが残るので九〇三高地で回収された事となる。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/c8/e1/j/o0553041213052875022.jpg?caw=800)
この大砲のセンターフレームはタンブレロとメモが残るので丸山道より回収
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/3e/bb/j/o0547041413052875021.jpg?caw=800)
砲身が三門並んでいるが・・・
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/ae/60/j/o0552041413052874812.jpg?caw=800)
上からタンブハ・タンブハ・テナル
上二門は丸山道、下の一門はテナル流域なので大久保速射砲中隊が残したものなのかも知れない。
このフレームもタンブハ
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140904/06/guadalcanal/12/48/j/o0530039913055916077.jpg?caw=800)
丸山道である。
↓丸山道、最深地点要図
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140904/07/guadalcanal/83/b8/j/o0729048513055924702.jpg?caw=800)
此処まで運んだ日本兵は当然凄いのだが、其の地より回収して来る村人たちも凄い。
博物館のオーナーがスポンサーとなって回収しているのだが・・・
新日欄の友人曰く
「丸山道は神聖な地だ。其処に残されている大砲は道標となる。営利目的で回収するべきではない」
自分の考えも彼の意見に近い、丸山道の奥まで艱難辛苦の上はこんだ砲兵隊の偉業を証明する道標は現地にあってこそ意味がある。
このように雑然と説明書もなく陳列されていては唯の戦争遺物にしか過ぎない。
新日欄の友人との違いは日本人の御英霊に対する気持ちの大きさであろうか・・・巧く説明できないのだが少し違う気がする。
以下、博物館に並ぶ遺物たち
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/ee/13/j/o0555041413052875023.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/47/51/j/o0548041313052874811.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/29/ef/j/o0553041513052874810.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/7b/69/j/o0549041313052897507.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/0c/29/j/o0553041513052897506.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/d2/17/j/o0556041413052897505.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/4e/38/j/o0554041313052874576.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/2a/f7/j/o0550041213052874575.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/dc/39/j/o0553041613052874574.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/e5/f4/j/o0553041513052874379.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/a3/23/j/o0552041813052875196.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/58/b8/j/o0544041613052875195.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/2d/c0/j/o0553041413052875194.jpg?caw=800)
最後に麻雀牌・・・
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140901/08/guadalcanal/15/b2/j/o0553041413052875314.jpg?caw=800)
こんな物まで持ち込んだのかと溜息ひとつ。
そしてピンボケの麻雀牌の後ろに写るのが日米両軍兵士のドッグタグ・認識票です。
マーク氏曰「ドッグタグを見るか?」
五十路のおっちゃん「是非!是非!」
手にした明治ステップ850g缶くらいの大きさ缶を逆さにすると・・・
ドサッ バラバラ・・・
と認識票が出て来たのであります。
一気に不愉快全開となってしまいました。
これ等の認識票は村人達より買い取った物らしくオーナーの所有物な訳で自分が口を挟む事ではありませんが・・・
認識票は戦争レリック(遺物)ではなく御遺品だと思う。
現在、御慰霊行と並行してご紹介している認識票はこの地で撮影したものです。
一枚の認識票が持つ情報を調べあげ説明をつけて展示するなど、もう少し敬意をはらった展示方法にして貰いたいものだと痛感いたしました。
やはり自分には博物館より戦跡を歩いているほうが合っているようです。
つづく
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