自転車の修繕 | 白鹿庵(hakuroan)

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思いつくまま、気の向くままの千鳥足のブログです。

 この前「ユーモア・スケッチ傑作展2」のことを書きました、あのとき1が見つからないと言っていましたが見つかりました。


 それで、この本の収録作品の中からどれか一つ・・・と思いましたが作品の題名を見ていて考えが変わりました、題名を並べるだけで結構楽しめるのです。


           「ユーモア・スケッチ傑作展」  朝倉 久志編・訳

                 早川書房     1200円


 収録作品   

    第一室

       「クレイジー二人旅」     ドナルド・オグデン・ステュアート

    クレイジーキャッツのことではありません、念のため。


       「逆行魔」           スティーヴン・リーコック

    とことんやる、例えばSF読むには科学だろう、科学を学ぶにはドイツか・・・で、

   結局SFはどうした・・・のような話。


       「おもしろいやつ」       ジェイムズ・サーバー

    この話の中で皆の話題にとりあげられているおもしろい奴がおもしろい奴なの 

   かその話題についていけない主人公がおもしろい奴なのか??


       「自転車の修繕」       ジェイムズ・K・ジェローム

    これが一番のおすすめかな。

   

   第二室 以後おもしろそうなものだけ・・・(数が多いから)


       「指の歴史」          H・アレン・スミス

    指の歴史だと思います。


       「いかに絶滅するか」     ウイル・カッピー

    恐竜からオオウミガラスまで、白人が関わっていない絶滅から、大いに関わっ

   たものまでを白人目線の風刺で・・・わらわせる。


   第三室

       「パリのアメリカ人」      ロバート・ベンチリー

    アメリカ人のためのパリ観光の手引き書かな、役立つ会話(罵詈雑言)のいろ 

   いろ、アメリカ人のための名所案内等々、パリの真ん中で俺はアメリカ人だ!

   郷に入っても郷に従わないアメリカンスピリット満載の観光の手引き。


   第四室

       「正本・チャタレイ夫人の恋人」  ハーヴィー・カーツマン

    「チャタレイ夫人の恋人」なんて本は、私の若かりし頃は発禁本でした、それだ

   けでも選ぶ価値あり、最後にクスッと笑えます。


   第五室 かなり手を抜いております、数が多すぎる

       「男だけの世界」        コーリイ・フォード

    この題名で思い浮かぶのは、チャールズ・ブロンソン・・・マンダムで一世を風

   靡しました、かっこよかった。


       「二百歳まで生きる法」

    あなたは健康のために何かやっていますか?健康法について、はたまた潔癖

   症について、あなたを正しい方向へ導く、本来の人間としての生活へ戻りなさい

   さすれば200歳も夢ではないと言う至極まじめで笑えるお話です。


    ま、こんなところでしょうか。


 でも、やっぱり・・・おすすめを一つだけ。


 なんと言っても「自転車の修繕」これだけは外せないような気がします。


 友人に自転車での遠乗りに誘われた男・・・


      当日の朝友人が男の自転車を見て 

          「この前輪、よろけてるな」

          「こりゃ危険だぜ。ネジまわし、あるかい」


これでもうお分かりでしょう、この後どうなるか、ネジが・・・部品が・・・次々と重なる不幸な出来事、遠乗りどころではなくなる・・・


 あなたの周りにもいませんか、絶対一人はいるはずです、自信満々で、そのくせ中途半端で無責任な奴が


          あいつ、悪気はないんだよな・・・


 そんな話です。


 悪気のある奴が近くにいれば不幸なことこの上ない・・・日本は本当に不幸ですよね、日本だけではなく世界中が迷惑しているようですが・・・

         で一句

               安全は 北鮮だけが 保証され

                           白鹿庵

国連なんて全然当てにならない、やはり自分の国は自分で守るこれに尽きるのでは。