古い本が中心のいい加減な読書感想日記です、その昔自分で買った本、確かに読んだ覚えがある・・・でも内容が今ひとつ思い出せない。
感想も何も読み返して思い出すのが先・・・どれもこれも懐かしい本達です。
まずは・・・
「SFカーニバル」 フレドリック・ブラウン編
創元推理文庫 SF 170円
これは、私の好きなアメリカの作家フレドリック・ブラウン編纂の短編集です。
今から40年くらい前に買った本・・・収録された作品は
「タイムマシン」 ロバート・アーサー
「ジョーと言う名のロジック」 マレー・ラインスター
「ミュータント」 E・F・ラッセル
「火星人来襲」 マック・レナルズ
まだありますが、今ここまで読み返したところです、どの作品も読み出すと
ああ・・・読んだ、読んだ・・・
と、懐かしさとともにその記憶が甦ってきます。
この4作品の中では、なんといっても・・・「ミュータント」と「火星人来襲」の2作品が私の好みです、今読んでも十分におもしろい。
まず、「ミュータント」から
このミュータント、実は馬なんです、人語をしゃべる馬、飼い主に酷使されて(もちろん農耕馬として)ずいぶんとひねくれている、その馬の飼い主が金に目がくらみ政府の、その筋のお役所に連絡をとる。
話によってはミュータントの馬を手放してもいい旨を伝える。
半信半疑のお役所から、半信半疑でやってきたお役人と、人語をしゃべるひねたミュータント馬のドタバタが・・・
つぎに「火星人来襲」
これは、アメリカのド田舎の山の中で暮らすアメリカンファミリーと地球征服が目的の火星人のお話。
山の中で密造酒を造っている家族、税務署の役人と代々目の敵にしているマーチン家の人間には常々警戒を怠らない。
いつも密造酒の見張りをさせられているチョット頭の弱い末の息子は誰にもまして警戒心旺盛・・・
このような状況のまっただ中に火星人が・・・一人で密造酒の見張りをしている末の息子の元へやってくる。
火星人は事前の調査も怠りなく・・・
地球からのラジオの電波を傍受し、分析した結果、地球には
スーパーマンやローン・レンジャー等々
メチャメチャ強い、恐ろしいヒーローがたくさんいる
と言うことを知っており、まずは目立たないよう、少人数でやってきたのです、秘密兵器を携えて・・・
で、火星人の秘密兵器と、チョット頭の弱い末の息子の体力と勘違いが巻き起こすドタバタが・・・
ところで、ローン・レンジャー知ってますか、私が幼かった頃テレビでやってました、真っ白なコスチュームだと思います何しろ白黒テレビの時代です、ひょっとして黄色だったのかもしれません。
そのコスチュームで白馬を駆って西・東・悪人どもをバッタバッタとなぎ倒す、と言うか銀の弾を込めた拳銃でやっつける、殺すのではなくやっつけるのです、それを証明するための銀の弾なのです。
オープニングの軽快な音楽、私の携帯の着信音です、この音楽がクラシックの
「ウイリアムテル序曲」
であることを知ったのはずいぶん後のことです。
話はそれましたが、もう一つの「ジョーと言う名のロジック」
これは、まだパソコンなどない1964年以前に書かれたものですが、現在のネット社会を予言したようなお話、ドタバタではありますが。
なにしろ、子供のアクセス制限のようなこともちゃんと書かれています。
でも、今現在、現実はネットよりマスメディアのドタバタの方がおもしろい。
マスメディアのシンボル的存在の「NHK」への抗議デモ、東京・大阪・名古屋等で実施されたようです、5月30日のことです。
東京のデモには1100人もの参加者があったそうで、たくさんのブログでしょうかいされています、動画もユーチューブ等で見ることができます。
デモの理由は知ってますよね、ネット社会で本当によかった。
前回行われたときも今回も、どのテレビ局も一切報道しない、この国のマスコミは、ジャーナリズムはいったいどうなっているのでしょうか。
テレビ・メディアの危うさでしょうか
で一句
談合と 都合で流す ニュースネタ
白鹿庵
このデモは再度行われるそうです、どのテレビ局が一番に取り上げるか!!みものです。