ただの日記 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

今月が本の原稿の締め切りなので、毎日ワインを節制しつつ執筆している。
原稿料などもちろん大したお金にはならないし、自己満足のために時間と労力を費やしている。

これから診療所を開設する人のお役に立てば、という大きなお世話の内容なのだが、
ボランティアを気取る自己満足であることも否定できない。
何でこんなことになったのか、自分でも愚かだと思う。

先日円満退職した優秀な事務職員の後任問題が解決せず、診療所の人事問題も宙ぶらりんだ。
「まともに仕事ができる人間は、その辺をブラブラしていない」
と昔小さな会社をやっている知人が言っていたが、今それを実感している。

自分も古株の職員も、何年ものうちに知らず知らずレベルを上げており、
同業者の中では並ぶものが少ないほどの診療所を作り上げてしまっている、
と冗談みたいなことまで言い合っている。
まあ愚痴か自慢にしかならないから、この話はもう止めよう。

やなせたかしが94歳で亡くなった。
うちの子どもたちもひとかたならぬお世話になったので、この人には足を向けて寝られない。
あんぱんまんの主題歌の歌詞なんて、ほとんど哲学である。
こんなものを幼稚園児に歌わせることすらどうかしている。

 何の為に生まれて 何をして生きるのか
 答えられないなんて そんなのは嫌だ!
 今を生きることで 熱いこころ燃える
 だから君は行くんだ微笑んで。

アンパンマンは、飢える人に顔をちぎって食べさせる、というシュールな主人公であり、
顔を丸ごと入れ替えられる、という恐るべき能力を備える。
顔に愛嬌がなければ、まるでゾンビではないか。

「てんてんどんどん てんどんどん」という歌で有名な天丼マンは、
なぜ飢える人に天丼を食べさせないのか、という疑問はさておき、
まったくこのあんぱんまんという作品は、偶然の生んだ奇跡であるとしか言いようがない。

「まさか70歳にしてこんなヒット作が生まれるとは思っていなかった」と
やなせ自身がかつて語っていたが、これは本音だろう。

90歳を過ぎた最近のインタビューでは、ずいぶん上から目線で物を言っているなあと
感じなくもないが、先日引退表明したジブリの御大のような説教臭さはない。
晩節を汚さないとはこのことである。


プロ野球のなんチャラシリーズが始まった。
パリーグにはまだ面白みがあるが、広島が連敗してセリーグは巨人に決まりそうである。

このところ、プロ野球にはめっきり関心が無くなった。
野球観戦は嫌いではないが、とにかく見ていて白ける。
はっきり言って、巨人が無くなればもっとプロ野球は面白くなると
何十年も前から思っているのだが、最近ではこれが少数意見では無くなってきていると感じる。

巨人が今にも増してもっと有力選手を金でかき集め、V9でもV10でもやらかして、
東京とど田舎の巨人ファンだけで盛り上がってくれたら嬉しい。
あとのファンは、巨人抜きでの成績で裏優勝チームでも決めたら、盛り上がるに違いない。

ということで、個人的には星野さんがんばってちょうだいね、と言っておこう。


ブログに書いている暇はないのだけれど、食生活だけは充実している。
昨日ははるいちごさんのお誘いで、淡路の千成寿司を初訪問し、
久々にgeorgeさんとご一緒した。

この方のグルメ情報には脱帽である。
これまでもずいぶん勉強させてもらって感謝しているが、
改めて大した情報収集力であると感心した。


この1週間ほどのうちに、直心とポワンを家族で訪問した。
この2軒はやっぱりすごい。
行くたびに進化している。

大将とシェフのたゆまぬ探求心がありありと見える。
あまりここで書いてしまうと、ますます予約が取れなくなるので痛し痒しだが、
大西さんと中多さん、そしてそれを支える奥様方、あなた方はすごいですよ。

さらに付け加えると、ポワンの若き女性お局ソムリエの大矢根さん、いつもありがとうございます。
それから、ポワンになってから入られた女性ソムリエの方々も、
これからまたお世話になりますのでよろしく。

良い仕事を支えるのはやっぱり人ですよ、何事も。
Tさん、あなたの辞めた穴はとても大きいわ。
早くうちにもいい人がもう1人来て欲しいなあ。

とりとめのない日記、今日はここでおしまい。